【新人行政書士の戦略】仕事に直結するキーワードを探せ!勝てる戦場で戦え!
【行政書士ブログ作成マニュアル第6回 目次】
動画でも解説しています↓
前のページの補足をします。
「見込み客をホームページに誘導する行政書士ブログ記事の書き方」の中で、
ラッコキーワードを使って、集客キーワードを狙う方法を解説しました。
そして、具体例として「建設業許可 要件」を挙げました。
しかし、この2つのキーワードは競争が激しすぎて上位表示は難しいので、
キーワードを3つにするという方法をお伝えしました。
この「キーワードを増やす戦略」について、もうすこし詳しく解説したいと思います。
キーワードの数とアクセスの数の関係
キーワードの組み合わせ数が少ない→アクセス数が増える→競争が激しくなる
キーワードの組み合わせ数が多い→アクセス数が減る→競争が緩やかになる
まずはこの関係性を理解することが重要です。
キーワードの組み合わせは数が少なければ少ないほど、アクセス数は増えます。
「建設業許可」
「建設業許可 要件」
「建設業許可 要件 緩和」
この3パターンを比べると、「建設業許可」が最もアクセス数が多いわけです。
じゃあ、実際に月間の検索数を調べてみます。
調べるツールは複数あるのですが、
今回は無料で使える「aramakijake」というサイトを使ってみます。
検索窓にキーワードを入力すると、そのキーワードの月間検索数などのデータが出力されます。
あくまでも無料のツールなので、正確な数字ではなく、推測される数字がでるだけです。
といっても、目安として参考とするには、十分な利用価値があります。
なお、以下の有料のツールを使えば、より正確なデータを獲得できます。
⇒「キーワードプランナー」
⇒「キーワードファインダー」
ただし、初心者がいきなり使いこなすのは難しいので、最初は無料の「aramakijake」で十分かと思います。
検索窓にそれぞれのキーワードを入れて調べると、次のような結果になりました。
「Google」と「Yahoo!」で検索された回数の合計です。
「建設業許可」 → 27100
「建設業許可 要件」 → 720
「建設業許可 要件 緩和」 → 50
まさに、桁違いですよね。
なので、「建設業許可」のキーワードで上位表示できれば、大量のアクセスが集まり、
それに比例して売り上げも伸びる、ということがこのデータから読み取れます。
なお、こうやって数字を読むことは習慣にしてくださいね。
キーワードによって、全く規模感が違うのがわかりますよね。
最初にこのようなデータを頭に入れておけば、長期的な経営計画を立てることが出来るわけです。
経営は数字ですから。
あらゆる経営判断は数字を根拠としなければいけません。
勘でやってうまくいくような世界ではありませんからね。
稼いでいるのは「10位」までのサイトのみ
しかし、この「建設業許可」というキーワードで実際に稼げているのは、
検索結果の1ページ目に上がっている事務所だけです。
そして、当然ですが検索1位が一番稼ぎます。
といっても、この時点(令和4年7月19日)での1位は国土交通省のサイトなので、
外して考えます。
2位が行政書士ですね。行政書士事務所の業務特化型ホームページです。
(サイト名は挙げません。ご自身で検索して見つけてください)
では、2位のサイトにどれくらいアクセスが集まっているのかを見てみましょう。
これは、さきほど紹介した「aramakijake」で調べた結果です。
1位の国土交通省のサイトには「11464」のアクセスが集まっています。
2位でも、「3230」もアクセスが来てますね。
もう、羨ましいくらい稼いでいるでしょうね。
もちろん、この「3230」のアクセスがどれだけ成約に結びついているかは、わかりません。
このサイトのコンテンツの説得力や、行政書士自身の電話、面談でのクロージングスキルによって成約率は変わってきますからね。
それから、営業エリア。
実際に成約に至るのは、だいたい営業エリア内からのアクセスに限られます。
しかし、この2位のサイトは東京と大阪に事務所を構えていて、関東、近畿全域を営業エリアとしています。かなり広いですね。
しかも、全国にパートナーの行政書士がいるので、エリアの問題で成約を逃すということはあまりないんじゃないかな、と思います。
このサイトはすごいですね。
ネットの力を最大限に活用して全国規模でビジネスを展開してますね。
そして、これくらいのサイトになると、当然ですが他のキーワードからも大量にアクセスが来ているはずです。
サイトを読むと、一日に2000件ほどのアクセスがあるそうです。
2000件ですよ?
かなり稼いでるはずですよね。
すごいです。目標にすべき特化型サイトです。
ちなみに、2位と1位を比べると、アクセス数は1位の3分の1に減ってますね。
順位が一つ違っただけで、アクセス数は全然違うわけです。
2位と3位もかなり違います。
「行政書士のホームページは静的サイトで作れ!」のページで、
「ページ表示速度のわずかな差が大きな売り上げの差になる」と言いましたが、
まさにこういう事なんですよ。
10位だと、アクセス数は1位の10分の1以下なので、売り上げは相当減ってますね。
でも、まあなんとか稼いでいるはずです。
しかし、11位だと2ページ目に落ちます。
2ページ目まで読む見込み客は一気に減るので、アクセスは激減します。
そして、わざわざ2ページ目まで見た見込み客が、その中からあえて11位を選んで仕事を依頼する可能性はかなり少ないです。
3ページ目、4ページ目まで落ちると、アクセス自体が少ないです。
だから、仕事を依頼される可能性は限りなくゼロに近くなります。
要するに、何が言いたいのかというと、いくらアクセス数が多いキーワードでも、
そのキーワードで上位10位以内に入れなければ稼ぐことはできない、という事です。
アクセスで重要なのは「数」よりも「質」
では、次に「建設業許可 要件 緩和」のキーワードのアクセス数を見てみましょう。
かなりアクセスが減りますよね。
1位のサイトでもアクセスが「21」しかありません。
「これじゃあ、稼げないじゃん・・・」
そう思いましたか?
でもね、そうじゃありません。
アクセス数が「21」でも稼げます。
なぜなら「1位」だからです。
しかも「悩みが深い」からです。
この「21」のアクセスは、「建設業許可 要件 緩和」という、
かなり条件を絞ったアクセスなのです。
「建設業許可」といった漠然としたアクセスではなく、
「建設業許可 要件 緩和」という悩みが具体化されたアクセスなのです。
いわば、切実な悩みを抱えた濃いアクセスなのです。
「法改正で要件が緩和されたから、この機会にぜひとも許可を取りたい!長年の夢を叶えたい!」
そういった切実な願いをもった業者さんが検索するキーワードなのです。
このように「濃いアクセス」を「1位」でゲットできれば、
そこから成約できる可能性は高いです。
切実な悩みを抱えた見込み客が一番最初に読むサイト記事なのですから。
確かに、アクセス数「21」という数字は、「建設業許可」で言えば、46位と同じ数です。
しかし、「建設業許可」で「46位」のアクセス数「21」と、
「建設業許可 要件 緩和」で「1位」のアクセス数「21」とでは、
同じ「21」でも価値が違います。
「数字」を根拠として経営判断をすることは当然のことですが、
しかし「数字」を表面的に眺めるだけではダメです。
その「数字」が、「どのような見込み客」から来て、
そして、「どの順位」で見込み客を呼び込んだかが重要な意味を持つのです。
これは、覚えておいてください。
新人行政書士がとるべきブログ戦略
では、以上の理解に基づいて、新人行政書士がとるべき戦略をお伝えします。
それは
自分が勝てる戦場で戦え
ということです。
つまり、現時点でのブログの実力、
言い換えればGoogleからどれくらいの評価を得ているのかを見極めながら、
自分のブログでも上位表示できそうなキーワードを狙って記事を作りましょう、
という事です。
なので、ブレイク期に入ったばかりの時点では、とにかくキーワードの数を増やすことです。
2個のキーワードではなく、3個、あるいは4個の複合キーワードを狙っていってください。
それでも、上位が取れれば稼ぐことはできますから。
例えば、「建設業許可 要件 緩和」のキーワードで1位を取れたら、
今なら月に21アクセス来るわけです。
そして、1年間1位をキープすれば、1年で240ほどのアクセスが来るわけです。
アクセスが240くらい集まれば、あとはブログ記事に説得力があり、そして電話、面談でのクロージングスキルが高ければ、年間で1〜3件程度の契約が取れる可能性が出てきます。
もちろん、営業エリアをどれくらい広くとっているかにもよりますが、だいたいそれくらいは契約を取れる可能性があります。
つまり、その1記事だけで1年に数件の契約が取れるわけです。
そして、同じくらいのアクセスを呼べる記事が10記事くらいあれば、1年で10件から30件くらいの契約が取れる可能性があるという事です。
いいですよね?ブログだけで、それだけ契約が取れれば。
少ないと思われるかもしれませんが、
ブログ集客だけでなく、対面営業やチラシ営業もするわけですから。
なんとか食べていけるだけの売り上げは立つはずです。
もちろん、検索順位1位しか稼げないというわけではありません。
例えば「建設業許可 要件 緩和」のキーワードで3位だったら、月間のアクセス数は4しかありません。でも、2年間この順位を維持すれば、100程度のアクセスが来ます。これなら2年に1つくらいは契約を取れる可能性があります。
1位のサイトよりも説得力のあるコンテンツを用意していれば、3位が選ばれる可能性は十分にあるのですから。
そして、同じくらいのアクセスを呼べる記事が50記事くらいあれば、2年間で50件くらいの契約を取れる可能性がでてきます。
このように、コツコツと記事を積み上げていけば、みんなが少しづつお客様を連れてきてくれるのです。
これならば、なんとか実現できそうではないですか?
もちろん、簡単なことではないですよ。
時間もかかります。
泥水をすする覚悟が必要です。
初期の段階で書く記事なんて、とても集客できるようなクオリティーにはなりませんから。
最初の100記事くらいは練習です。
予備校の実務講座を受けて、その復習のためのノート作りです。
仕事にはなりません。
でも、そのような修行時代を経て1年くらいブログ執筆を継続していくことで、少しづつコンテンツ作成能力が上がっていきます。
そして、3つの複合キーワードで上位が取れる記事がぽつぽつと出てきます。
そして、1記事でも上位に上がれば、その記事は放置しておいてもお客様を連れてきてくれるので、その間にまた新しく上位をとれる記事を増やしていくのです。
そうやって、努力を継続していけば、やがてブログ記事が勝手にお客様を連れてきてくれる状態になるのです。
これがまさにネット集客の仕組みです。
多くの新人はこのステージに上がる前に挫折してしまいます。
でも、理屈さえわかっていれば、諦めずに継続することはできるはずです。
「これならば、なんとか実現できそうだな」
そう思いましたよね。
今まで説明してきたネット集客の仕組みづくりをコツコツと継続していけば、到達できるステージなのです。
今現在、集客ワードで上位を取ってものすごく稼いでいる行政書士達も、みんな最初はホームページすら作った経験がなかった人達ばかりです。
しかし、このような努力を継続してきた結果、今のステージにあがっているのです。
やればできます。
努力を継続できる人であれば、できます。
やるか、やらないか。
それはもう、自分次第です。
そして、
3つの複合キーワードで上位を取れるようになってきたら、
次のステージに上がってください。
そう。
2つの複合キーワードに挑戦するのです。
そして、その先は1つのキーワードです。
売上のステージが桁違いで変わります
あなたの努力次第で、どこまでも上がっていけるのです。
それでは、いよいよ次ページ以降でブログ開設の具体的な手順を説明していきます。
まとめ
勝てる戦場を見つけて戦う
これは行政書士のブログ営業に限った話ではありません。
全ての業種、全ての営業方法に通じる話です。
経営者は常に「勝てる戦場」を探しています。
経営の本質がここにあるのです。
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