【超重要!!】行政書士試験の得点戦略と時間配分
【目次】
このページでは、行政書士試験に合格するための得点戦略と時間配分について解説していきます。
ここを確立しておかないと、長期間にわたる受験勉強の効果を最大限に出力できなくなります。
非常にもったいない。
この記事を読んで、あなたの得点戦略と時間配分を確立させましょう。
得点戦略
まずは、行政書士試験の配点を確認しましょう。
科目 | 出題数 | 満点 |
---|---|---|
法令択一 | 40問 |
160点 |
多肢選択 | 3問 | 24点 |
記述 | 3問 | 60点 |
一般知識 | 14問 | 56点 |
合計 | 60問 | 300点 |
令和5年度の配点ですが、令和6年度以降も踏襲されるものと考えられます。
参照→「令和5年度行政書士試験合否判定基準」
300点満点で、180点以上が合格です。
ただし、法令科目、一般知識(令和6年度から「基礎知識」)それぞれに足切りがあります。
法令科目→122点以上
一般知識→24点以上
いずれかが足切り点を下回ったら、たとえ総合点で180点を超えていても不合格になります。
現実的に怖いのが基礎科目の足切りですね。
法令科目で高得点を取っていても一般知識で足切りにあう受験生は毎年大量発生します。
では、この配点の中で、どのように得点すべきか。
以下のモデルケースを見てください。
科目 | 正解数/出題数 | 得点/配点 |
---|---|---|
基礎法学 | 1/2 | 4点 |
憲法 | 3/5 | 12点 |
行政法 | 17/19 | 68点 |
民法 | 8/9 | 32点 |
商法・会社法 | 2/5 | 8点 |
多肢選択 | 10/12(空欄の個数) | 20点 |
記述式 |
出題数は3問
@独学者→あてにしない
A予備校利用者→1問につき部分点を10点分狙う |
@独学者→あてにしない
A予備校利用者 10×3=30点 |
政治・経済・社会 | 3〜4問の出題があると予想されるが、あてにしない | あてにしない |
業務関連法令と情報通信・個人情報保護 | 6〜8問程度の出題があると予想される。その中で5問正解する | 20点 |
文章理解 | 3/3 | 12点 |
記述式問題を除いて、合計で「176点」ですね。
予備校利用者はこれに記述式問題の「40点〜20点」が加算されるので「216点〜196点」程度を狙うことになります。
「ほな独学者は落ちるんかい!!」
いやいや、そうではありません。
択一式の行政法、民法で100点を超える実力があれば記述式で「0点」ということはありえません。
得点調整がどのようになされたとしても、少なくとも4点以上はとれるはず(得点調整については後で説明します)。
なので、180点は超えるという算段です。
でも、結構ギリギリのラインですよね。
なので、上記の各科目の得点は絶対に死守しなければならないラインだと覚悟してください。
こうしてみると、行政書士試験、やっぱり難しいですね。
得点戦略の真の目的
上記のモデルケースの得点を目標として学習を進めていくことになります。
もちろん、合格者それぞれの得点結果には様々なパターンがあります。
一般知識や記述式で40点越えの高得点を叩き出して他の分野の低得点をカバーしたという合格者も決して少なくはありません。
ただ、多くの受験生にとっては上記のモデルケースを目指すのがリスクが少なくて済むと私は思っています。
ところで・・・
モデルケースでは、例えば「商法・会社法」で5問中2問正解としていますが、だからといって、範囲の5分の2だけやればいいとか、過去問を回す回数は民法の半分でいいとか、そういうことではありません。
事前準備としてやることは、前々ページ(予備校利用の場合)、前ページ(独学の場合)でお伝えした通りです。
それをきっちりやる。
そして、その結果5問中2問取れたらOKということです。
「じゃあ、このモデルケースはどう使うの?」
はい、模擬試験を受けた後の優先順位の再設定をする場合に使います。
つまり、模擬試験を受けた結果、例えば商法5問中3問正解、行政法19問中14問正解だったとします。
だとしたら、残された期間で行政法により時間を割いて勉強する、というようにスケジュール調整をするのです。
つまり、モデルケースは「模擬試験を受けた後のスケジュール調整」のために使ってください。
ただし、模擬試験が本試験よりも明らかに難しかった、優しかった、というケースもありえます。その場合は難易度を考慮してスケジュール調整をしてください。
モデルケースの解説
行政法・民法
この2科目が一番の力の入れどころ。
配点が一番高いですから。難易度も高くない。
択一では全問正解するつもりで学習を進めてください。
ちゃんとやれば満点を目指せます。
で、結果として計3問までの間違いなら、ギリギリセーフといったところです。
この2科目の択一で100点以上を取ります。
もし、この2科目で100点を下回ってしまったら、他の科目で挽回しなければいけません。
ではどこで?
商法・会社法?
政治・経済・社会?
範囲がかなり広いですよ。てか、政治・経済・社会なんて範囲があってないようなもの。
ここに力を入れるのはコスパ悪すぎ。
じゃ、記述式で挽回する?
後で説明しますが、記述式は点数調整で使われる可能性があります。
ここはあてにしてはいけない。
それに、そもそも行政法・民法の択一で高得点を取れない人が記述式で挽回できるわけがない。
なので、行政法と民法で100点以上。ここは死守しましょう。
基礎法学と憲法
範囲は広くない。てか狭い。
憲法の統治の条文なんて60条程度だし、問われる知識も決まっているので完璧を目指せる。
しかし、過去の出題例を見ると、基礎法学と、憲法の判例に関してはなかなかの難問がちらほら出ています。
法律初学者が1年程度の勉強で解けるようになるのは無理でしょ?というレベルの難問が出ます。
そして、このような難問を確実に取りに行こうとすると沼にはまる。
例えば憲法の判例百選を読み始めたりしたら破滅への第一歩です。
なので、予備校講座を受ける人は与えられた課題をきっちりこなす。
独学の人は前ページで紹介したカリキュラムをきっちりこなす。
事前に決めていた「やるべき学習」だけをきっちりこなす。
そして、その結果、計4問正解できればOK!と割り切りましょう。
商法・会社法
過去の出題例を見ると商法・会社法で難問といえるような問題はほぼない。
範囲は決まっているし、条文を正確に理解・記憶すれば大抵の問題は解けるようにできています。
ただし、300点満点中の20点しか配点がない。
その上、範囲は明確であるとはいえ、かなり広い。かな〜り広い。
なので、行政法・民法並みに商法・会社法に時間を費やすのは受験政策としては合理的ではありません。
なので、すでに述べた「やるべき学習」をきっちりやって、その結果、5問中2問正解できればOK!と割り切りましょう。
なお、「商法・会社法を捨てる」という受験生も結構いるし、実際に「商法・会社法を捨てて合格した人」もいます。
でも、捨ててはいけない!!
商法・会社法を捨てたら、じゃどこで挽回するのですか?って話。
「商法・会社法を捨てて合格した人」がいるからといって自分もそうなると考えるのは安易な発想。
合格者の森全体を見れば、商法・会社法を捨てて受かった木は極めて少数派。ほとんどの木はちゃんと商法・会社法を勉強した木なのです。
商法・会社法で8点以上、死守しましょう!
多肢選択式問題
12問中10問は正解しましょう。つまり、ここで20点以上をゲットする。
過去の出題例を見ると、難問はほぼない。
憲法、行政法の択一の勉強をきっちりやっていれば、満点を狙えるレベルです。
特段、多肢選択問題用の勉強はせずとも、択一の勉強をしっかりとやっていれば全問正解を狙えます。
文章読解の要素もありますが、過去問演習と模擬試験ですぐに慣れます。
間違えたとしても、2問まで。
ここは20点以上を死守しましょう。
記述式問題
300点満点中の60点分の配点があります。
「ここでがっつり点を稼ぐぞ!」
と思いたくなる気持ちもわかります。
でも、ここをあてにしてはダメ
記述式問題を得点源にしようとすると、かなりの勉強が必要です。
特に「独学」で勉強する人にとっては記述式問題のスキルを身につけるのはかなり難しい。
だけではない。
記述式問題は「得点調整」に使われている可能性が大。
例えば、司法試験や通常の大学入試などは合格者数があらかじめ決まっています。
試験問題の難易度や受験生のレベルが高かろうが低かろうが、上から順番に合格させていって、定員に達したらその下は切り捨てます。
つまり「相対評価」です。
しかし、行政書士試験は180点が合格ラインと決まっています。「絶対評価」です。
ということは、試験問題の難易度が低かったり、受験生のレベルが例年より高い場合は合格者が増加します。
逆に、試験問題の難易度が高かったり、受験生のレベルが例年より低い場合は合格者が減ります。
しかし、その増減数が極端だと、やはりマズイわけです。
例年、合格率は10%程度ですが、そこから大きく乖離してしまったら、それはマズイ。
そこで、合格率を10%前後の範囲に収めるために、「記述式問題」の採点基準を厳しくしたり甘くしたりしているのではないか?と言われています。
例年、受験生の記述式問題の解答を各予備校が採点します。
ところが、年度によっては、ほぼすべての受験生が予備校が採点した点数よりもかなり低い点数が返ってきたというケースがあります。
私は「点数調整はされている」と思っています。
このように、その年度の状況によって採点基準が変わってしまう分野に力を入れるのは、それは受験政策として合理的ではないよね、ということです。
なので、ここはあてにしない。
受験でも、その先の経営においても言えることですが、「自分がコントロールできない領域については期待しない」と割り切るのが成功者の考え方です。
なので、すでに説明した「やるべき学習」をきっちりとこなし、記述式以外で180点をとりにいく!という覚悟で臨みましょう。
なお、「独学」の人の中で、この記述式だけは伊藤塾の「書ける!記述式対策講義」を受講するという人もいるようです。
それは悪くはないとは思いますが・・・しかし、基本講座を受けずに「記述式対策」だけを受講して、どれだけ理解できるのか?という疑問は残りますけどね。
前ページにも書きましたが、インプットの教材とアウトプットの教材はリンクしていないと学習効率はすごく悪くなります。
なので、この分野だけ講義を受けるのは、どうなのかな・・・と。
「政治・経済・社会」
ここもあてにしない。
「政治・経済・社会」は範囲があってないようなもの。
しかも、令和6年度から確実に出題数が減る。3〜4問になるはず。
だったら、ここに時間に時間をかけて対策するよりも、範囲が明白な他の科目に時間をかけたほうがコスパよし。
あなたが今現在持っている知見・常識をフル活用して現場で考えて、そして1問でも取れたらラッキーというスタンスで臨むべき。
「業務関連法令」と「情報通信・個人情報保護」
ここは合わせて6〜8問程度出題されると予想しています。
そして範囲は限定されている。特に業務関連法令は条文中心の出題になるはず。
なので、ここで5問とる。
もし、出題数が6問だとしたら5問正解は厳しいかもしれない。
でも、その場合「政治・経済・社会」が5問出題されることになるので、そこで1問くらいとれるでしょ?という算段。
とにかくやるべきことは前々ページと前ページに書いた通り。
「やるべき学習」をきっちりやって、5問取れたらOK!というスタンスで臨みましょう。
「文章理解」
ここは何回も言っているように3問中3問正解がマスト。
ここで落としたらどこで挽回するのですか?って話。
まとめ
普段の学習は、決められたことを確実にこなす。
そして、模擬試験の結果を受けて、モデルケースとの差を埋めるためにスケジュール調整をし直す。
時間配分
科目 | 時間 |
---|---|
法令択一(40問) | 80分(1問2分…ではない。知識問題でショートカットする) |
多肢選択(3問) | 15分(1問5分) |
記述式(3問) | 30分(1問10分。ただし緩衝地帯) |
「政治・経済・社会」「業務関連法令」「情報通信・個人情報保護」 |
30分(知識問題でショートカットする) |
文章理解(3問) | 15分(1問5分) |
時間配分のモデルケース
行政書士試験。
それは時間との戦いです。
事前にどの科目にどれくらい時間をかけるかを決めて解き進めていかないと、時間切れで問題を解き残す結果になります。
これはもったいない。
そこで、上記のように本試験での時間配分についてモデルケースを提示しました。
合計で170分。
残った10分で、マーク、見直し、トイレタイムに使います。
時間配分についても、実際には個々の受験生の得意不得意によって変わってくるものではありますが、大半の受験生にとっては上記のモデルケースに沿って解き進めていくのがリスクが少なくて済むと私は考えております。
モデルケースに関する解説
時間配分・総論
まず最初に大切なことを言います。
本試験問題には、ざっくり分けて2種類の問題があります。
1 知識だけで正誤が判断できる問題(典型例は条文の知識を問う問題)
2 現場での思考力を必要とする問題(典型例は文章理解)
そこで、次のような時間配分をします。
1 知識だけで判断できる問題でショートカットする
条文の知識を問う問題、とくに行政法、民法、憲法統治の条文の知識を問う問題は一瞬で正誤を判別できます(できるように準備していなければならない)。
なので、この種の肢がでたら瞬時に〇か×をつけます。
そして、「妥当でないものはどれか」という問題で、選択肢1が×だったら、その瞬間に1が正解と判断します。
選択肢2以降は見ない。考えない。
あるいは「妥当なものの組み合わせはどれか」という問題が出たら、組み合わせにある肢に〇、×をつけていく。そうすると、全ての肢を読まなくても、途中で正解がわかります。
上記の例。
肢ア× → 選択肢1,2を瞬殺
肢イ〇
肢ウ× → 選択肢4,5を瞬殺
これで答えは選択肢3に確定
肢エ、オは見ない。考えない。
こうやって、ショートカットする。
そうすることで、1分もかからずに解答できる問題が結構あります。
そうすることで、現場思考型の問題にしっかりと時間をかけることができ、
これまでの受験勉強の成果を最大限に得点として出力できるようになります。
知識で瞬殺!
必ず、本番ではこの解き方をしてください。
そして、それを可能とするために、事前準備をきっちりとやってください。
曖昧な知識はいらない。そんなものは本番で役に立たない。
瞬時に判断できる知識を増やす。
そのために重要となるのが普段の学習における日々の「記憶保持作業」と「直前1週間の総復習」(→「これをしないと落ちる!」を参照)
きっちりやりましょう。
2 現場思考が必要な問題には時間をかける
現場思考力が必要な問題を解くために、ここはしっかりと時間を使う。
例えば、文章読解は時間をかければ確実に解けます。
なので、1問につき5分かけます。つまり、5×3=15分
また、記述式問題は「あてにしない」とはいえ、0点だとマズイ。
択一式の勉強をしっかりとやっていれば、採点基準が厳しくなったとしても、ちゃんとキーワードを書いていれば部分点はもらえるはず。
なので、適切なキーワードを書けるように、しっかりと問題文を分析する時間が必要になります。
そこで1問につき10分かける。10×3=30分
このように
@知識問題で瞬殺できるように、事前準備で確実な知識を身につける
A現場思考問題で点を稼ぐために、試験本番での時間管理に失敗しない
この2点を厳守してください。
時間配分・各論
法令択一式(40問)
第1問から第40問までが法令択一式問題です。
ここを80分以内に解きます。
となると、1問につき2分・・・というわけではありません。
上記したように、条文の知識だけで正誤を判断できる肢は瞬殺します。
行政法、民法には瞬殺できる問題が結構でます。
ここでショートカットするのです。
なので、(第1問から順番に解いた場合)午後2時20分までに法令択一式問題を解き終えていればOK!ということです。
なお、例年、基礎法学、憲法人権問題では難問が結構でます。
つまり、第1問〜第7問というしょっぱなから難問が立て続けに出る可能性が高いのです。
ここで心が折れてはいけない。そして、無駄に時間を使ってもいけない。
「どうせ難問を出すんでしょ?」
という気持ちで本試験に臨みましょう。
そして、知識だけで解ける問題を確実に解き、「よくわからんな〜」という問題はさっさと見切りをつけて、もし時間が余ったらもう一度考えてみようというスタンスで臨みましょう。
多肢選択式問題(3問・穴12個)
ここは12個中10個以上の正解を狙う。
問われる知識は基本。それに読解力が問われる。
知識は択一式の勉強をちゃんとやっていれば十分。
そして、本試験までにちゃんとやっているはず。
だから、あとは現場で考える時間を1問につき5分確保する。
3×5=15分
これで確実に10問以上ゲット!
記述式問題(3問)
前述したように、ここは1問につき10分かけます。
3×10=30分
あてにできないとはいえ、択一式の勉強でしっかりと行政法、民法の知識を身に着けていたら、
得点ポイントとなるキーワードはある程度書けるはず。
ポイントさえ書けていれば、それがどのような基準で採点されるにせよ、部分点になるはずなので、そこは確実にゲットする。
ただし・・・
場合によっては、法令択一式科目で80分という時間制限を超えてしまい、85分かかってしまったという事態も起こりえます。5分遅れた状況で記述式に入るケースもあり得るのです。
そこで、そのような場合は、記述式に当てる時間を5分減らすのです。
つまり、ここは法令科目と基礎知識の時間配分の「緩衝地帯」にするのです。
「点数調整」される可能性がある当てにできない分野なので、ここで「時間調整」をしてしまうのです。
「政治・経済・社会」と「業務関連法令」(11問)
決まっているわけではないが、おそらく合わせて11問。
いや、間違いなく11問。
ここに30分かける。
となると、1問につき、163.6秒・・・
と、なんとも歯切れが悪い数字になってしまうのですが、そんな細かいことは気にしない。
とにかく30分でこの11問を解き切る、と決めてその通りに進めてください。
「業務関連法令」は事前に準備しているはずなので、事前に身に着けた知識、理解で確実に肢を切る。できれば瞬殺する。
「政治・経済・社会」はあなたが持っている知見・常識をフル活用して時間内に正解と思える選択肢を選ぶ。
以上
「文章理解」(3問)
何度も言いますが、ここは3問全問正解がマスト。
知識は不要。現場思考のみ。
なので、確実に3問解くための時間を確保することが極めて重要。
1問につき5分。
3×5=15分
なお、例年文章理解は最後の58〜60問で出題されます。
しかし、時間不足になって文章理解に15分残っていなかった、という事態は絶対に避けなければいけない。
それは絶対に避けなければならない。
なので、文章理解は最後に解くのではなく、前倒しで解くことをお勧めします。
例えば、法令科目の択一式が終わったら、文章理解の3問だけ前倒しで解く、みたいに。
その他の試験会場での対策
その他にも、受験するにあたって事前に決めておくべきこと、準備しておくべきことがあります。
抜かりがあってはいけません。
以下に挙げる項目は全てチェックして準備しておくようにしましょう。
解く順番を決めておく
第1問から順番に解く受験生が多いと思います。
でも、「基礎法学」「憲法」は例年難問が出るから、心を折られないように「行政法」「民法」から解く、という人も結構います。
ここは人それぞれで良いと思います。
ただし、あまり複雑な順番にするとマークミスの恐れがあるので気をつけてください。
模擬試験を数回受けて、自分に合った順番を決めてください。
そして、決めたら本試験で絶対に守ってください。
なお、上記したように「文章理解」だけは前倒しで解くことをお勧めします。
トイレの時間
試験は3時間。長丁場です。
生理現象として、3時間トイレが我慢できないという人も当然いるでしょう。
あるいは、トイレは我慢できるが、頭の集中力、回転速度が長時間維持できない、という人もいます。
なので、途中でトイレに行くというのはアリ。
私も、一回トイレに行くと決めていて、実際に行きました。
そして、トイレに行くときは早歩きで行きました。
試験監督員がついてきますが、そんなことはお構いなし。早く歩きます。てか、走ってたかも?
頭をリフレッシュするためです。
トイレに行くことで数分失いますが、軽い運動をすることで、帰ってきてから再び頭の回転速度が上がります。ミスをするリスクも減ります。
だから、私はトイレに行くと決めていました。
まあ、これは人それぞれです。
3時間ぶっ通しで考えても全く集中力、回転速度が落ちないという人は、トイレに行く必要はありません。
模擬試験で試して、決めてください。
なお、トイレに行くためには、手を上げて試験監督員の許可を得る必要があります。もちろん不許可になることはありません。でも、勝手に席を立つのはルール違反です。
詳細は「試験当日についてのFAQ」を確認してください。
また、トイレに行く予定の人は、試験会場に着いたらまっ先にトイレの場所を確認しておきましょう。
マークのつけ方
マークの仕方には3パターンあります。
@全ての問題を解き終わってから一気にマークする
A1問解くごとにマークする
B見開き1ページ解き終えるごとにマークする
マークの時間を最短にするのであれば→@
マークミスを避けることを最優先にするのであれば→A
時短とミス防止のバランスをとれば→B
私はBでした
なお、@は危険すぎます。
もし、どこかで一つずれてしまったら、そこからあとは全部マークミス。
最後に気がついて、全部消してマークしなおそうとしていたらチャイムが鳴って死亡宣告。
あるいは、試験終盤になって解き残している問題があるのにマークのことが気になってパニックになり自滅・・・というパターンもありえます。
なので@だけはやめておきましょう。
マーク用のペン
マーク用のペンを用意しましょう。
芯を太めに削った鉛筆を数本用意しておく。
ひと塗りでマークできる太さに削っておくのです。私はそうしてました。
あるいは「マークシート用のシャープペンシル」も売っています。
とにかくひと塗り≠ナマークする。
もし、ふた塗り≠セと時間を2倍浪費します。
さん塗り≠セと3倍。
それがどれだけ危険なことか・・・
1問解き残して4点差で落ちた、なんてことになったら悔やんでも悔やみきれません。
時計
時計はデジタル時計ではなく、アナログ時計を持っていきましょう。
そして、時計の針の位置を見て時間管理をするのです。
針の位置で確認する方が圧倒的にわかりやすい。
そして、針の位置で時間管理をする練習を模擬試験でやっておくのです。
試験会場で行うことは全て模擬試験を通じてルーチン化しておきましょう。
飛ばした問題にランク付けしてメモする
既に述べたように行政書士試験は時間との戦いです。
よくわからない問題に時間をかけてはいけません。
「解ける!」という確信が持てなければ、さっさと飛ばします。
しかし、飛ばした問題も、時間が余った場合にはすぐに戻って解きなおすシステムにしておかなければいけません。
では、どうするか?
まず、飛ばした問題をAランク、Bランクに分けます(分けるといっても一瞬で決める)
Aランク:5枝のうち2枝にまで絞れた。もう少し考えたら絞れそう
Bランク:もっと考えたらわかるかもしれないけど、めどが立ってない
この二つですね。
なお、知識不足で解けない問題は解き直さない。
知らないものは知らないのだから諦める。メモしない。
そもそも知識の吸収は事前準備の領域。本試験中にどうにかなるものではない。
「これやったはずだけど〜」はダメ。曖昧な知識はないに等しい。
てか、ないほうがマシ。未練をもったら自滅する。
要するに、現場思考でもう少し考えたら正解に近づけるかもしれない、という問題にスパッと見切りをつけるためにA,Bランクをつけるのです。
最大の目的は、解き直して得点をアップすることではありません。
時間管理を誤って本来解けたはずの問題を落とすリスクをなくすためにこれをやるのです。
スパッと見切りをつけるのです。
そして、A,Bとマークするのは「試験問題集の表紙」
ここにA→9、23,34
B→2,37,47,51,57
などとメモするのです。
「問題文の横」に書いても、それでは探すのに時間がかかります。意味なし。
あるいは、「受験票」に書くという手もありますが、カンニング疑惑をもたれるかもしれないので、やめておいたほうが無難。
というわけで、「試験問題集の表紙」が正解。
「ん?解けるかもしれんけど・・・」と思った問題はさっさと問題集の表紙に番号だけメモして
スパッと飛ばしましょう。
なお、マークの仕方として3パターンあると言いました。
パターンAまたはBがおすすめです。
そして、飛ばした問題も、とりあえずマークシートに記入しておきましょう。
二つの選択肢に絞れているのであれば、どちらかにマークしておく(選ぶのに時間をかけない!)。
全く絞れない問題は事前に決めておいた番号にマークしておく(例えば「3」。ここは事前に決めておく。現場では0,1秒たりとも考えてはいけない)。
ではなぜ、マークしておくのか?
そう。一つずれてしまうリスクをなくすためです。
なお、時間が余った場合は、Aランクの問題から解き直します。
まとめ
「得点戦略」を立てる→模擬試験の結果を見て、残された期間の優先順位を決める
「時間配分」を立てる→試験現場で厳格に時間管理する。そのために無駄に時間を浪費しない
結局は「時間の使い方」ということですね。
本試験の得点戦略・時間管理がどれだけ重要かおわかりいただけましたでしょうか?
全く無駄が許されない厳しい試験であることがわかっていただけたでしょうか?
そして、それは普段の受験勉強にも言えること。
無駄な勉強、勉強らしき作業、遠回りの勉強…
全部だめ!
無駄なことをやっていたらこの試験は受かりません!!
受験勉強でも、受験本番でも、そして開業後の経営においても「時間の使い方」が最重要です。
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⇒書式 | ⇒実務講座 |
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