行政書士事務所開業までのスケジュール

行政書士事務所開業までのスケジュール

 

 

 

行政書士事務所開業までのスケジュール

 

 

行政書士事務所開業までのタスク・スケジュール

 

 

行政書士事務所を開業するにあたっては、やるべきタスクが大量にあります。
そのタスクを事前に整理し、全体像を把握した上で、
計画的に実行していかなければなりません。
ひとつでもやり残したことがあると、開業後、仕事をスムーズに進められなくなります。

 

以下が、やるべきタスクの流れです。
青色のテキストリンクをクリックすると詳細な解説ページに飛びます(別窓)。

 

 

 

行政書士試験に合格
    ↓
退職、独立の準備
    ↓
行政書士会への登録申請書類を入手
    ↓
事務所名を決定する
    ↓
事務所の場所を確保(自宅又は独立事務所)する
    ↓
電話の準備(FAX、スマートフォンとの連携)
    ↓
ホームページのURLの取得(コンテンツも作成していく)
    ↓
電話番号、FAX番号、ホームページのURLが決まったら
開業準備中の名刺を作成
    ↓
入会予定の都道府県行政書士会に登録申請書類を提出
(名刺を持参して職員に挨拶する)
    ↓
事務所備品の購入
    ↓
単位会の事務所調査を受ける
    ↓
登録完了通知が届く
    ↓
書式を購入する
    ↓
職印表札を作成する
    ↓
登録証授与式(行政書士会入会式)に参加
    ↓
行政書士事務所の開業
    ↓
税務署に開業届青色申告承認申請書を提出する

    ↓
銀行で事務所用の口座を開設

 

 

 

開業に向けて継続的にやるべきタスク

 

 

上記のスケジュールにそって各タスクを実行していくことになりますが、
それと並行して、開業までに継続して実行しなければならないタスクがいくつかあります。

 

 

開業準備のための支出を帳簿につける

 

 

行政書士開業準備のための会計ソフト

 

 

開業準備のために支出した費用は「繰延資産」にできます。
つまり、節税対策になるのです。

 

事務所の家賃、事務所備品、通信機器、ソフト、実務講座、名刺、チラシ、書式、職印、表札などなど、 開業準備のために支出したものであれば、全て帳簿に記入していきましょう。
後からまとめてやればいいでしょ、なんていってたら翌年地獄を見ますよ?

 

なお、手書き入力はやめましょうね。会計ソフトに記入すれば簡単にできますから。
会計ソフトについては「会計ソフトで楽に帳簿を作成しよう」を参照してください。

 

 

実務の勉強

 

行政書士開業準備

 

 

行政書士試験と行政書士の実務はその内容がかけ離れています。
試験に合格したからといって、すぐに実務ができるわけではないことは十分にご承知でしょう。
なので、開業準備と並行して実務の勉強を進めなければいけません。

 

まずは@予備校の実務講座で行政書士の基本業務の全体像を理解し、
その上で、A注力しようと考えている業務の専門書を最低3冊は読み込みましょう。
この順番でやるのが一番早い。

 

しかし、それでも十分ではありません。
本当の実務スキルは実際に実務を経験しなければ身につきません。
でも、その前に最低限、上記の学習でせめて表面的な知識だけは詰め込んでおきましょう。

 

なお「実務の勉強なんて仕事を受任してから始めればいい」などという考えもあるようです。
しかし、それは危険すぎる。
依頼者にとっても行政書士にとっても危険です。
もし、仕事を受任して、わからないことだらけで、そして失敗したらどうしますか?
例えば許認可の仕事だったら依頼者は事業をスタートできなくなります。
そうなったときに責任取れますか?
そもそも、十分に勉強していない状況で仕事を受任するなんて、
お客様を騙していることになりませんか?

 

お客様からお金と信頼を頂くわけですから、
その価値に相当する知識を身につけておくことは当然のことです。
「行政書士」として、というよりは「人」として当然のことです。
必ず、上記の最低限度の勉強はやっておきましょう。
詳細は「実務の勉強」の章を参照してください。

 

 

ブログの更新

 

行政書士開業ブログ

 

 

登録前に「行政書士」を名乗ってはいけません(行政書士法第19条の2)が、
行政書士事務所を開業することは、できるだけ多くの人に知っておいてもらわなければいけません。
開業した時点で認知度0だと非常にやばいです。
ほとんど仕事がない時期が長期間続きます。

 

ここでとても重要なことを言います。

 

 

開業前にどれだけ認知を広げられるかで、成功するか廃業するかがある程度決まります

 

 

開業したら売り上げがなくても固定費が流れていきます。
資金が尽きたらそこで終わりです。
だから、事前に認知を広げておかなければいけないのです。

 

 

認知を広げるツールとして、開業の挨拶状や名刺などがあります。
しかし、これらは事務所所在地が確定しなければ作成できません。

 

一方で、ブログは事務所所在地の確定前から立ち上げることができます。
事務所が決まった段階でブログのヘッダー画像に記載すれば良いのです。
なので、最初にやるべき広報活動はブログを立ち上げることです。
固定費が流れ始める前にできる唯一の広報活動ですからね。

 

ホームページやブログは、立ち上げてからアクセスが集まり始めるには半年程度はかかります。
素晴らしいコンテンツを揃えれば時期は早まりますが、それでも3か月はかかります。
なので、事務所が決まる前からとりあえずブログだけでも立ち上げて、記事を積み上げて、
そして開業の時点である程度アクセスが来る状態にしておけば、その後がとても楽になります。

 

なので、まずはブログを立ち上げましょう。
勉強した内容を記事にしていけばいいので、勉強とブログの同時並行で相乗効果が生まれます。
開業の3か月前までに立ち上げることをお勧めします。

 

なお、登録完了するまでは、ブログのトップページやヘッダー画像などに「開業準備中」、「登録申請中」などといった文言を記載してください。
アクセスなどほとんど来ない時期ですが、この記載は必要です。

 

詳細は「行政書士のブログ集客」の章を参照してください。

 

 

まとめ

 

 

行政書士事務所開業までにやるべきタスクは大量にある。
事前に整理し、全体像を把握した上で、計画的に実行していく。

 

税金対策、実務の勉強、広報活動も並行して行っていく。

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