会計ソフトで楽に帳簿を作成しよう!

会計ソフトで楽に帳簿を作成しよう!


【目次】

 

 

青色申告の特典を受けるためには、青色申告承認申請をするだけでは足りません。
各種帳簿の記入が必要となります。

 

これが面倒なのです。
だから、トクだとわかっていても「青色申告」を選択せずに
「白色申告」にしている個人事業主も多かったのです。

 

でも、それはもう過去の話です。

 

今は「会計ソフト」があります。
これを使えば、特別な知識がなくとも簡単に帳簿の作成ができます。

 

なので、もはや個人事業主が「青色申告」を選ばない理由はありません。

 

平成26年からは、白色申告者に対しても記帳と帳簿等の保存が義務付けられました。
これで白色申告をしてる行政書士がいたらどうかしてますよ。

 

 

会計ソフトのメリット

 

 

手書きで帳簿を作成する場合には主に以下の様な面倒な作業が必要となります。

 

@ 一つの取引を表すのに、伝票に記入して二つの総勘定元帳にするという作業を要する

 

A 途中の金額の誤りに気がついて訂正すると、以後の金額の全てを計算し直さなければならない

 

B 一定期間後の集計を自分で試算表に書き写さないと業績などの集計ができない

 

 

しかし、会計ソフトを導入することで、上記の面倒な作業は解消されることになります。

 

 

@ 一つの伝票に入力することにより、二つの総勘定元帳に自動的に転記される

 

A 途中の金額の誤りを訂正すると、それ以後の金額を自動的に訂正してくれる

 

B 一つの取引を入力すると、その入力した状態までの業績がその場で試算表に反映される

 

 

この他にも会計ソフトには様々なメリットがあります。
会計ソフトを上手く活用して、ラクに「青色申告」の恩恵を受けましょう。

 

 

 

選ぶべき会計ソフト

 

 

なお、どの会計ソフトを選べば良いか、ですが
定評のあるものであればどれでも良いと思います。

 

私は「弥生会計スタンダード」を使っています。

 

 

行政書士におすすめの会計ソフト

 

 

なお、最近シェアを伸ばしているクラウド型の会計ソフトも良いと思います。
クラウド上にデータを保存できる点は非常に便利です。
ただし、クラウド型を使う場合の注意点が二つあります。

 

 

@料金が割高になる商品が多い

 

大抵無料サポート期間がありますが、やがて月額(まはた年額)料金が発生します。
インストール型会計ソフトもバージョンアップの際には新たに購入しなければいけませんが、
クラウド型の月額料金はそれ以上の負担となる商品もあります。

 

A セキュリティー面での不安は拭えない

 

クラウド上にデータを保存できるというのはメリットである半面、デメリットもあります。
IDとパスワードを盗まれてしまったら、データも盗まれることになります。
特に、自動でクレジット明細や銀行明細が取りこまれるのは
便利であると同時に怖さもあります。

 

 

とはいえ、クラウド型は今後更なる進化を遂げていくと思われます。
やがてはクラウド型の利用者が多数派になるでしょう。

 

 

なお、将来性を見越してクラウド型を使いたい方には「やよいの青色申告オンライン」をお勧めします。

 

 

 

 

私の知り合いの士業でも多くの方が「やよいの青色オンライン」を使い始めました。
そして、少なくとも「やよい」に関しては上記したセキュリティー面のトラブルが起こったという話は聞きません。

 

「やよい」は比較的安価で、特にセルフプランだと初年度は無料(次年度から年額8800円)なので、これから開業される方は最初から「やよいの青色オンライン」を利用するのが良いかもしれません。キャンセルも可能なので、気軽に試すことができます。

 

そして、どうせ無料なので開業前から利用して開業準備のための支出を入力しておきましょう。後からやるのはやっぱり大変ですし、入力を忘れてしまったら損ですからね・・・

 

(*「無料体験版」はお勧めしません。決算・申告機能が利用できず意味がないからです。)

 

 

弥生会計に関しては、関連書籍も多数市版されているので、
解らないことがあっても自分ですぐに調べられるというメリットもあります。
この点でも、弥生はおススメです。

 

なお、開業してすぐに仕事がバンバン入る、ということは考えにくいので、会計ソフトは開業直後に慌てて購入する必要はないという考え方もあります。

 

しかし、初年度とはいえ開業準備のための支出は結構多いはずです。
仮に初年度の売上が「0」だったとしても、
赤字分(特に開業資金)を翌年以降に繰り越すためには青色申告をしなければなりません。
なので、できるだけ早めに会計ソフトを用意して、データを入力しておくことをお薦めします。
確定申告の直前に始めると、仕事にも支障が出ますから。

 

開業準備費は「繰延資産」として処理します。
入力の仕方は、選んだソフトの解説書等を参照してください。
また、法人と個人事業主とでは開業費として認められる支出の範囲が違います。
この点も解説書等でご確認ください。

 

 

初めての青色申告

 

 

以上述べてきたように、
会計ソフトでデータ管理さえしておけば確定申告(青色申告)は簡単にできます。

 

とはいっても、初めての確定申告の際には、つまずくこともあるでしょう。
しかし、そんな場合でもわざわざ税理士にお金を払って解決してもらう必要はありません。

 

確定申告前に余裕を持って税務署に相談に行けば丁寧に指導してもらえます。

 

また、年会費が数千円ほどかかりますが、地域の青色申告会に入会するという手もあります。
ここに入会すれば青色申告についての指導を受けられる他に、
仕事につながる人脈ができる可能性もあります。
検討してみてください。

 

 

 

まとめ

 

 

会計ソフトを使えば帳簿作成は楽にできる。

 

お薦めは「弥生会計スタンダード

 

クラウド型を使いたい方は「やよいの青色申告オンライン

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

ホームページ作成マニュアル ブログ作成マニュアル
名刺作成マニュアル 職印作成の作法
書式 実務講座

関連ページ

税務署に行政書士事務所開業届を提出
行政書士事務所を開業したら納税地管轄の税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出します。開業届の提出期限は開業日から1カ月です。同時に税金申告の方法として青色申告を選び、「青色申告承認申請書」も提出します。
青色申告で節税対策をしよう!
青色申告には65万円の特別控除、青色事業専従者給与、純損失の繰越控除等の節税面でのメリットがある。複式簿記の作成と言った面倒な作業はあるが、絶対に青色申告が得。開業したらすぐに税務署に申請書を提出すべき。

ホーム RSS購読 サイトマップ
自己紹介 登録申請まで 申請後〜開業前 営業 実務 行政書士試験