【6選】行政書士ブログの禁止事項と営業エリア外からのアクセスが重要な理由
【行政書士ブログ作成マニュアル第22回 目次】
- 1 顧客や相談者のことは書かない
- 2 日記的なブログは書かない
- 3 異なる属性を呼び込まない
- 4 新人であることをアピールしない
- 5 記事作成に時間をかけすぎない
- 6 ブログ記事を補助者に書かせない
- まとめ
これまでのページで
行政書士ブログの必要性、集客の仕方、ブログの開設方法について
詳しく説明してきました。
ですが、さらにお話ししなければならない事があります。
それは行政書士ブログ作成において絶対にやってはいけない事項についてです。
とても重要なテーマなので、これについても詳しく説明していきます。
1 顧客や相談者のことは書かない
これは時々見かけるパターンなのですが、
行政書士ブログの中で顧客や相談者をネタにした記事を書いているものがあります。
「今日は、30代の女性から離婚に関する相談がありまして・・・」
等と言った内容です。
もちろん、相談者の氏名等は書かれておらず、
個人を特定できるような内容にはなっていません。
ですが、ネタにされた相談者がそのブログを見たら
「あ、自分の事が書かれている・・・」
とわかるはずです。
どれほど不快な思いをされることでしょう。
相談者のことをブログに書く行政書士の方々は、
ネタにされた人の気持ちを想像できないのでしょうか?
ネタにされた人だけではありません。
何らかの悩みを抱え、たまたまその行政書士ブログに辿り着いた見込み客が、
その手の記事を読んだらとしたら
「こんな行政書士事務所に仕事を依頼したら、自分のことまでブログに書かれてしまう・・・」
と、なるでしょうね。
当然、仕事の依頼などありません。
こんなブログだったらやらない方がよっぽどましです。
自分で自分の首を絞めているだけです。
そもそもビジネスブログで特定のお客様に関する記事を書くことはNGです。
ましてや、守秘義務を負っている行政書士のブログであればなおさらです。
それにもかかわらず、顧客をネタにしている行政書士ブログがあります・・・・・
ご自身の経営が失敗するだけでなく、
行政書士という資格そのものへの信頼が失われかねません。
顧客をネタにしたブログは、やめましょう。
お客様から嫌われます。
2 日記的なブログは書かない
「書類が完成しました」
「区役所に到着しました」
「仕事が終わって屋台で一杯やっています」
などといった日記的な記事を、写真と一緒に毎日アップしている行政書士ブログがあります。
まるで芸能人のブログです。
すでに何度も言っていますが、行政書士が芸能人のマネをしてはいけません。
行政書士の日常生活に興味を持っている人などいないのです。
こんなブログを毎日せっせと何年間も更新したって、
1日のアクセスは100にも満たないでしょう。
これではビジネスになりません。
行政書士ブログのターゲットは新規客です。
見込み客が検索サイトに打ち込むキーワードを含んだタイトルで記事を書く。
この鉄則を守ってブログを更新してください。
「今日のお昼ご飯」なんてタイトルで記事を書いても、
見込み客を呼び込むことなど、100%できませんから。
3 異なる属性を呼び込まない
松田聖子さんに関する記事を良く書いている士業ブログが存在します。
その士業ブログにも書いてあるのですが、
松田聖子さんをネタにした記事にはアクセスがたくさん集まるそうです。
それはそうでしょう
松田聖子さんに興味がある人は大量に存在します。
そして検索サイトに松田聖子さんに関するキーワードを打ち込み、
その士業ブログに流れてくる人はたくさんいるでしょうから。
でも、そのアクセスが士業ブログにとって毒≠ナあることを、
ブログ作成者は認識しているのでしょうか・・・・・
「行政書士ホームページを成長させる二つの理由と上位表示させる方法」のページでも
説明しましたが、
Googleがサイトの掲載順位を決める基準の一つとして、ユーザーの「滞在時間」があります。
滞在時間が長いサイトほど、グーグルに掲載される順位が上がるのです。
その理由は簡単です。
グーグルが上位表示させたいサイトは「ユーザーに有益な情報を発信しているサイト」です。
そして、「有益な情報」を発信しているサイトであれば、
自ずとユーザーの滞在時間は長くなります。
だから、グーグルは滞在時間が長いサイトを上位表示させるのです。
そして、逆に言えば、滞在時間が短いサイトは、それだけ順位が下がっていきます。
特に、数秒で閉じられるようなサイトは「価値のないサイト」として評価は最悪になるのです。
話を戻しましょう。
松田聖子さんに関するキーワードでネット検索をする人達。
当然、松田聖子さんに関する情報が豊富なサイトを探しているわけです。
ところが、たまたま訪れたサイトが「士業サイト」だったとしたら・・・
一瞬で閉じられてしまいますよね。
滞在時間はほぼ「0」
つまり、この種のアクセスはサイトの評価をどんどん下げていくのです。
アクセスには「サイトを育てるアクセス」と「サイトを潰すアクセス」があります。
前者は、そのサイトがターゲットとする属性からのアクセスです。
後者は、そのサイトのコンセプトから外れた属性からのアクセスです。
行政書士ブログのターゲットは新規客ですよ?
行政書士のお客様となり得る属性だけを呼び込む記事を作成してください。
芸能ネタなどを書いていたら、ブログが壊れていきますから。
そもそも・・・・ですが
松田聖子さんのコンサート会場前で士業事務所のパンフレットを配って、そこで仕事を獲得できるでしょうか?
考えるまでもない事だと思うのですが・・・
(補足〜営業エリア外からのアクセス)
行政書士ブログの目的は新規客の獲得です。
そして、新規客となり得るのは、あなたの事務所の営業エリア内に住む見込み客です。
例えば、名古屋の行政書士ブログに北海道からのアクセスが来たって、
顧客になる可能性はないわけです。
では、営業エリア外からのアクセスは、
ブログやホームページにとって全く無駄なのでしょうか?
いえいえ。
そんなことはありません。
この種のアクセスは、サイトを成長させます。
例えば、あなたがブログで交通事故後遺障害に関する記事を書いたとします。
その記事に訪れる人は、交通事故後遺障害に関する問題を抱えている人達です。
そして、その記事が訪問者に役立つレベルの内容であれば、訪問者の滞在時間は長くなります。
つまり、こういったアクセスは仕事の受注につながらなくとも、
ブログやホームページの評価(検索順位)を上げてくれるのです。
そして、ブログ、ホームページの検索順位が上がれば、
当然営業エリア内の見込み客の目に触れる機会が増加します。
つまり、顧客獲得の可能性が高まるのです。
とにかく行政書士を探している属性に役に立つ記事を書き続けましょう。
そうすれば、営業エリア外からのアクセスも事務所の売り上げに貢献するのです。
4 新人であることをアピールしない
これも良くあるパターンなのですが・・・
新人行政書士のブログで、自分が新人≠ナあることを記事にしているブログがあります。
「謄本と抄本の違いを初めて知りました!」
「度胸試しで飛び込み営業!全敗でした!」
みたいな。
ほんとにもうやめましょう。
こんなブログを見て、その新人行政書士に仕事を依頼しようという客が
一体どこにいるというのでしょうか?
たとえ何年も前の記事であっても、それを見た訪問者にはマイナスのイメージしか残りません。
消してしまいましょう。
新人時代の失敗談が共感を呼べるのは、実績を築きあげた名のある人だけですから。
5 記事作成に時間をかけすぎない
何度も言っていますが、行政書士ブログの目的は集客です。
そして、ブログで集客するためには、
訪問者の役に立つレベルの高い記事を作成しなければなりません。
だけれども・・・
ブログ記事の作成に時間をかけすぎるのはやめましょう。
それでは続きませんから。
最初の半年くらいは、1記事に数時間かかることも仕方がないでしょう。
しかし、慣れてくれば1記事30分以内で書けるようになります。
いや、30分以内で書くようにするのです。
ブログの直接的な目的はアクセスをホームページに流し込むことです。
そのために、ブログは大量の記事、大量のキーワードでアクセスを集めます。
一つ一つの記事の完成度は、ホームページの記事ほどには高くなくて良いのです。
「新人行政書士が新規客を呼び込むブログ作成法」のページでも説明しましたが、
とりあえず基本業務を勉強して、その範囲で理解できたことを記事にまとめればいいのです。
それだけでも、見込み客(素人)が見たら有益な内容になっているはずですから。
とにかく、短時間で記事を作成し、更新を続けていきましょう。
慣れれば大変な作業ではなくなります。
開業直後は仕事がないので1日に3〜5記事程度は書けます。この時期にストックが増えます。
ブログが安定期に入ったら(1日平均1000アクセス呼べる程度に上位表示されるようになれば)、週に2回程度の更新でもOKです。
30分以内で書くのだから、仕事が忙しくても継続可能な作業だと思います。
* ブログ記事の更新が辛くなってきたら・・・この記事を読んでください
→「行政書士ブログが継続できない人へ→記事の質は徐々に上げていけばよい」
6 ブログ記事を補助者に書かせない
これも時々見るパターンなのですが、
士業ブログを補助者に書かせている事務所があります。
しかし、それではライバルに勝てるブログにはなりませんよ?
確かに、ブログを更新するのは面倒です。
そして、補助者に「書け」といえば、面倒なブログを書いてくれるでしょう。
仕事ですから。
でも、そもそも補助者には、事務所の代表者程のスキルはありません。
コンテンツの質も当然に低くなります。
また、補助者がブログを書く目的は「給料」をもらうことです。
「集客」のために書くわけではありません。
スキルを向上させてブログの評価をさらに高めよう、なんて思っていませんから。
新人のあなたには、まだ先の話しになるでしょうが、
補助者を雇うようになってからも、ブログは自分で書きましょう。
ホームページ作成と同じです。
ブログ更新も
お金を払って他人に任せるべき作業ではなく、
自分のスキルで行うべき重要な仕事なのです。
まとめ
1 顧客、相談者のことは書かない
2 日記的なブログは書かない
3 異なる属性を呼び込まない
4 新人であることをアピールしない
5 記事作成に時間をかけすぎない
6 ブログ記事を補助者に書かせない
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