行政書士の社会的評価を上げたい!報酬額の相場を上げたい!
【目次】
今回は、私がサイトとユーチューブで「行政書士開業マニュアル」を発信する原動力となっている「ある思い」を、語らせていただきたいと思います。
私のクソみたいな人間性もさらけだします。
なんだ、くだらない、と思う人もきっといると思います。
ですが、よろしければ、最後まで読んでください。
キヨシが行政書士になったクソみたいな動機
まず、簡単に私の経歴をお話しします。
私は大学を卒業した後、就職してサラリーマンになりました。
入社した会社は、いわゆる大企業です。
私はその会社でバリバリ働いて出世コースを突き進んでいくのだ!という野望を抱いて
社会人としてのスタートを切りました。
しかし、すぐに私の心は折れてしまいましたね。
長時間の労働に理不尽な出来事の連続、そして、年功序列という名の下の安い給料。
私はすぐに仕事と会社が嫌いになりました。
それでも、世間体を気にする私は「大企業のサラリーマン」という肩書を捨てることはできずに、だらだらと10年ほどサラリーマンを続けていました。
しかし、とうとうメンタルが悲鳴を上げてきました。
「もう、会社を辞めたい・・・」
心の声を抑えることができなくなりました。
そして、私はこう思ったのです。
ちょうどその頃、法曹人口を増加させる改革が行われ、従来の司法試験よりも合格者を増やす新司法試験と法科大学院がスタートして間もない時期でした。
そして、最初の触れ込みでは、法科大学院卒業生の7割程度が合格する、ということだったので
「まあ受かるだろ」という安易な考えで、会社を辞めて法科大学院に進学することになりました。
「弁護士になろう」と、高い志を掲げているつもりでいましたが、
要するに「逃げ道」を見つけたわけです。
サラリーマン生活から逃げ出したかったのです。
「サラリーマンよりも弁護士の方がステータスが高い」
そう思っていた肩書重視の私にとっては、最高の「逃げ道」だったわけです。
しかし、甘かった。
いや、勉強はしましたよ。
それはもう本当に勉強しました。
法科大学院の授業は受験には直結しなかったので、受験予備校を利用して徹底的に効率重視、
なおかつ可処分時間の全てを勉強にぶち込みました。
しかし、あえなく不合格。
当時の司法試験は3回以内に合格しなければ受験資格を失うことになっていまして、私は3回連続で不合格になってしまったのです。
絶望です。
文字通り、絶望しました。
もともと肩書重視の価値観を持ってた私は、大学も偏差値と知名度だけで選びました。
「あの大学で、あの学問を究めたい」などと言った気持ちは皆無でした。
就職も会社の知名度だけで決めました。
そして、会社を辞めるときも「弁護士になってステータスアップ!」なんて、もうほんとうに浅はかな考えで人生の舵切りをしてしまいました。
そして、無職になりました。
ざまあみろ
ですね。
過去の自分に言ってやりたいです。
しかし、プライドが高い私はだらだらと無職を続けるわけにはいきません。
そもそも生まれ持っての金持ちではないので、生活費を稼がなければなりません。
サラリーマン時代の貯金は法科大学院でほぼ使い切りましたからね。
だからすぐに絶望の淵から這い上がるための道を探り始めたのです。
そして、見つけました。
いや、もうほんと、すみません。
ほんと、行政書士の諸先輩方には顔向けできません。
完全に、ナメきった動機ですよね。
いや、もう、ここはさすがにその当時から自覚していたのですが、あまりにも浅はかな考えの連続で人生の迷い道をさまよっていましたね。
でも、それしかなかったのです。
当時の私にはそれしかなかったのです。
私は、法科大学院の在学中に司法試験の練習≠ニして行政書士試験を受験して、合格していました。
だから、それを使えばいいじゃないか、ということです。
本当にナメてますよね。
もう、ほんとうにすみません。
要するに消去法だったわけです。
再就職してサラリーマンに戻るか?
行政書士として独立するか?
サラリーマンが嫌で法科大学院にまで行ったのに、またサラリーマンに戻ったら負け犬だな。
それに給料だって以前より安くなるだろ。
そんなの受け入れられないよ・・・
じゃあ、行政書士か?
でも、行政書士なんて弁護士より格下だよな。
法科大学院まで出て、行政書士なんて恥ずかしくないか?
ん〜
どっちがマシか?
まあ、こんな人間だったわけですよ。
私は。
30代後半でこんな浅はかな思考をする人間だったわけです。
もう恥ずかしくて、行政書士の諸先生方に対して顔向けできません。
もう、ほんとうに恥じ入ります。
クソみたいな人間が行政書士会に入ってしまったわけです。
しかし、もともと社交的な性格の私は、行政書士会に入会して多くの諸先輩方とお付き合いさせていただくようになりました。
「こんなはずじゃなかった・・・」
と内心では思いつつも、表面的には明るく振舞っていた私はみるみると人脈が広がっていきました。
すると、そうするうちに、私の中で「行政書士」に対する印象が少しずつ変わってきたのです。
行政書士会の新人研修や支部会のイベントなどで最初に見た時の諸先輩方に対する第一印象は
「なんだか、しょぼくれたオッサンが多いな〜」という感じだったのですが、
実際に諸先輩方の仕事ぶりを見たら、印象が変わるというケースが多々ありました。
まあ、見た目通りしょぼくれた仕事をしている先生もいましたが、
そうではない先生も多いのです。
「あ、この先生は、心から人に感謝されている」
そういう場面に私はたびたび直面したのです。
さらに、見た目からカッコいい先生もいました。
バリっとした高そうなスーツにセンスのいいネクタイ、バシッと決めた髪型といかにもエリート風の眼鏡をした先生。
そして、立ち振る舞いがとにかくダンディ。
法人化していてスタッフを何人も雇い、多数のクライアントを抱えて、そして、事務所がめちゃくちゃ綺麗で広い。
「うわ、マジか・・・」
自宅の一室で事務所を開業した私にとっては、まさに別世界です。
「ああ、こんな世界もあるんだな・・・・」
と衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。
そして、私は心に誓いました。
それからの私は、もう鬼のように働きまくりました。
根が単純な私は、憧れの対象を見つけると、そこを目指して突っ走ってしまうのです。
しかし、働くと言っても、もちろんお客様から依頼された仕事ではありませんよ。
開業してすぐに仕事の依頼なんてありませんからね。
で、何をやっていたのかというと、営業と勉強です。
とにかく、仕事を獲得しないと話にならないので、営業しまくりました。
そして、仕事の依頼があった時に失敗してはいけないので実務の勉強をしまくりました。
要するに、この「開業マニュアル」に書いてあることを全部実践したのです。
というか、私が実践したことを、このマニュアルに書いているのですけどね。
マニュアルを読んだ人の中には、「これ本当に全部やれるのか?」と思った人もいるかもしれませんが、本当に全部やりました。
開業して約2年間、一日も休まずに働き続けました。
司法試験の合格を目指していた時は約6年間ほぼ休まずに勉強をしましたが、
行政書士事務所を開業してからも約2年間、可処分時間の全てを仕事にぶち込みました。
そういうタイプなのです。
これだ!と思ったら、他のすべての事を忘れて没頭してしまうタイプなのです。
そして、2年間突っ走った結果・・・
「あ、これで食っていける」
と思えるようになりました。
開業して1年後にはサラリーマン時代の月収を上回る利益を出せたのですが、
2年後にはさらに売り上げが伸び、しかもこの先もこのラインは安定的に出せるな、
という状況にまで成長できたのです。
「ああ、行政書士になってよかった・・・」
普通はそう思いますよね?
でも、私は、心からそう思うことはできませんでした・・・
プライドが満たされない
私生活について語るつもりは一切なかったのですが、話の便宜上ちょっとだけ語ります。
私には息子がいまして、その息子が小学生になった時、あるスポーツのクラブチームに入りました。
そのチームはボランティアで運営されているので、選手の親も当番制でチームの活動に協力することになっていまして、そこでパパ友やママ友ができるわけです。
ある時、パパ同士で集まって雑談をしている最中にこんな会話がありました。
Aさん「ところで、キヨシさんて、なんか先生をされているんですって?」
私 「ああ、先生というか・・・行政書士をやってます」
Aさん「行政書士・・・ですか、それって司法書士のようなものですか?」
私 「ああ、司法書士とは業務内容は異なるのですが・・・まあ、同じ士業というやつですね」
Aさん「ああ、やっぱり同じようなお仕事なんですね」
Bさん「いやいや・・・・司法書士とは全然レベルが違いますよ」
あの、一応断っておきますがBさんは普段は嫌な人ではないです。
むしろ、良い人の部類に入ります。
チームでの活動も献身的だし、常識もあるし、Bさんを悪く言う人はいません。
社会的にもいわゆる有名な会社のサラリーマンで、信用のある方です。
でもね・・・何といいますか・・・思っていることがつい出ちゃったんでしょうね。
いや、もう仕方ないんですよ。
だって、私だって、「行政書士は格下の士業だ」と思っていましたからね。
だから、Bさんを責めるつもりはありません。
だって、仕方ないですから。
それから、こんなこともありましたね。
サラリーマンをやっている中学時代の同級生から電話がありました。
C「キヨシ、内容証明って頼めるか?」
私「ああ、もちろん」
C「取引先が、何回催促しても、すぐ払いますって言って、払わないんだよ。ナメきってるんで、ちょっとビビらしてやろうと思ってな」
私「ああ、そうなんだ」
C「でさ、弁護士に頼むよりは安いんだろ?」
まあ、ここまで露骨に言うのは友人だから、というのはあるんでしょうけどね。
でも、同じようなニュアンスで値切られることは結構ありますよ。
同業者の方であれば、同じような経験をされた方は多いんじゃないですかね。
行政書士→格下→安い
そうじゃないんですけどね。
格が上とか格が下とか、そういうことではないんですよ。
「行政書士と他の士業の違いは職域の違いです」
これが模範解答ですよね。
異論はないはずです。
でもね・・・
刺さらないんですよね。この模範解答は。
私の心にすっと入ってこないのです。
呑み込もうとしても、どこかで引っかかるんですよ。
ネットで「行政書士」って検索したら「食えない資格」という関連キーワードが出てきますよね。
なんだか、枕詞のようにくっついてきますよね。
いや、ネットでこんな書き込みをしているのはごく少数の人間だと思いますよ。
でも、面白いんでしょうね。
「食えない資格」という響きが。
現実はもちろん違います。
食えないのは「行政書士という資格」ではなく、「営業力がない人」です。
今の時代は、「行政書士」で食えない人は、たとえ「弁護士」や「税理士」の資格を持っていても食えないと思います。
でも、行政書士は「食えない資格」とイジりやすいのでしょうね。
そして、世間一般の人の中にも「ああ、行政書士は食えないんだ・・・」という印象を持っている人は結構いるのだと思います。
こういう見方をされるとですね、満たされないんですよね。
いくらお金を稼げるようになっても、いくら目の前のお客様に感謝されようとも、
このような行政書士を見下すような言葉を聞いたり見たりしたら、
落ち込んでしまうんですよね。
私の場合は。
くだらないことなのかもしれません。
自分の仕事に誇りをもって、目の前のお客様の悩みを解決することだけに集中していれば、
そんな事は気にもならなくなるのかもしれません。
実際に、そんなこと気にしていなさそうな行政書士はたくさんいるような気もします。
でも、私は気になります。
それはやっぱり、私の過去が原因でしょう。
6年間わき目もふらずに司法試験の勉強をして、弁護士を目指していた過去。
そして、試験に不合格になり、やむなく行政書士になったという過去。
そのような過去があるからこそ、気になるのでしょう。
私自身が「行政書士は格下だ」と思っていたからこそ、気にするのでしょう。
だから「這い上がってやる!誇りをもって行政書士として生きてやる!」と決意して、
2年間走り続けて、十分稼げるようになった後も、
このような行政書士に対するネガティブな言葉に過剰に反応するのでしょう。
それは、わかっています。
わかっているんですけど・・・
この世から消したいです
行政書士をディスる言葉を
行政書士の報酬額の相場は低いと思います
ちょっと話は変わって、報酬額の相場について語りたいと思います。
ご存知の方も多いかと思いますが、
日本行政書士会連合会のホームページで報酬額統計調査の結果を公表しています。
要は、業務別の行政書士の報酬額の相場です。
これですね→「行政書士の報酬額の統計」
誰でも閲覧可能なので、興味がある方はホームページにアクセスしてください。
そして、この数字をどう使うのか、どう評価するのかって話なのですが・・・
まず、前提的な話をしますと、
この調査に協力しているのは一部の行政書士に限られますし、
それに地域ごとに相場観も変わってきますので、
まあ一つに目安になるかな、という程度のものだと思います。
でもですよ・・・目安とは言えどもですよ、
まあこれは私個人の感想ではあるのですが、
どの業務を見ても、ちょっと安いんじゃないかな〜というのが率直な感想ですね。
例えば、行政書士の定番業務である建設業許可(新規)の報酬額なんですけど、
最頻値が約10万円なんですよね〜
なお、目安にする場合は「平均」ではなく「最頻値」を見てくださいね。
「平均」はものすごく高い価格設定や、ものすごく安い価格設定にかなり影響されてしまうので、相場とは言えません。
「最頻値」が要するに最も多い価格設定なわけですから、これが相場だと捉えてもらうと良いです。
で、話は戻りますが最頻値が約10万円。
これって割に合うんですかね〜
私が知らない時代の話なのですが、報酬額設定自由化の前の平成10年あたりは,約25万円くらいだったそうなんですよね。
その時代に比べると、60%も下がってるという事ですよね。
まあ、自由化されたら下がるのは当然だし、時代背景も違うので単純に比較することはできないですけど、ちょっと安くないですかね。
そして、特に怒りを覚えるのはこれ。最安値2万円。
なんなんですかね、これ。完全に相場を崩していますよね。
そもそも、この統計表はなんであるのかというと、法律で作成しなければならないって決まってるんですよね。
行政書士法10条の2第2項で、報酬額統計表の作成と公表が行政書士会に努力義務として課せられているのです。
そして、その目的は「依頼者の選択及び行政書士の業務の利便に資するため」となっています。
つまり、見込み客が行政書士を選ぶ際の選択基準として使ってくださいね、ということなんです。
見込み客の中には、安い料金設定を引き合いに出してきて値引こうとしてくる人がいます。
だから、タチの悪い見込み客が、この統計表を持ってきて、「なんで2万円でやってる事務所もあるのに、おたくはこんなに高いわけ?」なんて悪用される可能性もあるわけですよ。
まあ、私の場合は、この統計表を引き合いに出してくる見込み客に当たったことはありあせんけど、そんな目にあった同業者の方もいるんじゃないですかね。
統計表じゃなく、安い料金設定を掲げているホームページを引き合いに出してくる見込み客は結構いますので、まああると思いますよ。
要するに何がいいたのか、というと、このように極端に安い価格設定をしてしまうと、業界にとって迷惑なんですよ、ということです。
では、別の業務も見てみましょうか。
ずーっと下に行ってください。
民亊系の業務です。
例えば、内容証明。
最頻値、2万円。
まあ、取り扱う事案にもよりますが、これもちょっと、安くないですか?
私だけですかね、そう思うのは。
納得してこの価格に設定されてるんでしょうか?
それともやむなく、という事でしょうか?
そして、怒りを覚える最安値。4千円って・・・
これどうやって利益出すんでしょうね。
どれだけ雑にやってんのか、って話ですよね。
これで利益をだそうと思ったら相当短時間で処理しなければいけないですよね。
要はテンプレに各要素を当てはめてそれで終わり、みたいな。
そんな内容証明なら、別にプロがやらなくてもいいじゃないですか。
見込み客にテンプレ渡して、ここに当てはめてもらったらすぐできますよ、で良いですよね。
ただ単にテンプレに当てはめるだけの仕事なんかやってたら、そりゃ行政書士はレベルが低いって言われますよ。
そもそも、こういう価格設定をしている行政書士がいるから、行政書士がナメられるのか、
行政書士がナメられているから、値下げ交渉に応じざるを得ず、こうなってしまっているのか。
わからないですけど、
もうとにかく悲しくなりますね。
こういうのを見ると。
もちろん、コストカットできるところはカットして、お客様から余計な報酬をとらないように努力することは必要ですよ。
でも、今見てきたような最安値は、とても健全な経営努力の結果とは思えませんね。
はっきりいって、相場を崩しているだけですよ。迷惑です。
私は思いますよ。
行政書士は国家資格を持った専門家なんです。
専門家としてのスキルを磨いて、
営業でスキルの高さの認知を広めて、
実際にお客様に満足していただける質の高いサービスを提供する。
そして、サービスの質の高さに見合った報酬を頂く。
これがお客様にとっても行政書士にとっても理想的な形だと思います。
安すぎる報酬額にしたら、数をこなしていくしかないわけですから、
サービスの質は当然下がるわけですよ。
そうすると、お客様の満足度も下がります。
すると、行政書士に対する評価も下がります。
誰にとっても、良いことありません。
だから、こんな価格設定は見たくないです。
変わって欲しいです。
優秀な行政書士が増えて欲しい!
私自身開業して半年くらいは、ほとんど仕事はなかったのですが、
それでも2年間全く休まずに走り続けたことで、
サラリーマン時代を軽く超える収入を得られるようになりました。
しかし、どんなに頑張っても、どんなにお客様に感謝されても、どんなに収入が増えても、
行政書士に対する社会的評価が低い。
なんだか、やってもやっても報われないという虚しさに襲われるようになりました。
そして、やがて、「どうしたらこのような状況が変わるのだろう?」
と考えるようになりました。
そして、ふと思ったんですよ。
例えば、弁護士業界には若くて優秀な人材が毎年たくさん入ってきていて、活気があります。
しかし、一方で行政書士業界の年齢層は異常に高い。
なんと50歳以上の行政書士が全体の60%以上を占めているのです。
これは5年に1回行われる「行政書士実態調査」の直近のデータなんですが、
年齢構成がこうなっているんですよ。
要は、若者に人気のない職業ということ。
もちろん、高齢の行政書士の能力が低いと言ってるわけではありませんよ。
60代、70代以上でバリバリ活躍されている先生方はたくさんいらっしゃいますし、尊敬すべき諸先輩方は本当にたくさんいらっしゃいます。
公務員やサラリーマン定年後に行政書士になられて、それまでの経験を活かして社会貢献されている先生方もたくさんいらっしゃいます。
それは本当に素晴らしい事だと思います。
でも、全体の60%以上が50歳以上という数字はやっぱり普通じゃないと思います。
この数字は変えたいです。
もし行政書士業界に若くて優秀で志の高い人材がたくさん入ってくるようになれば、業界にもっと活気が出てきます。
行政書士によって救われる人も今よりもっと増えてくるだろうし、
行政書士に感謝する人も増えるはずです。
そもそも、行政書士の業務で解決できる悩みを抱えている人はどこにでも大量に存在します。
しかし、世間一般の人は行政書士が何をする専門家なのかを知らない。
だから、悩みを抱えても、行政書士を探し始める人はとても少ない。
つまり、現状では、行政書士は潜在的な需要を拾いきれていないのです。
歯医者さんのように需要を上回りそうなほどの歯科医院があるから競争が激しいのではなく、
そもそも行政書士は行政書士そのものが認知されていないから、需要を拾いきれていないのです。
でも、目立った活躍する行政書士が増えていけば、行政書士の認知も広がり、行政書士の業務内容も知ってもらえるようになるはずです。
そうすれば、行政書士への仕事依頼が増え、行政書士の社会的評価も高くなるでしょう。
そして、行政書士の報酬額の相場も今より上がるでしょう。
じゃあ、どうすればそうなるのか?
そうです。
行政書士だって、しっかり稼ぐことができる。
ひとつのサンプルとして、私はこのようなやり方で稼ぐことができるようになった。
そのノウハウを公開すれば、行政書士を志してくれる人が少しでも増えるのではないか?
そして、その結果、少しでも業界が活気づき、優秀な行政書士が増え、
そして、行政書士に対する社会的評価が上がるのではないか。
そして、報酬額の相場も上がっていくのではないか?
そんな思いから生まれたのがこの「開業マニュアル」なのです。
要するに、私が抱いていたコンプレックスが生み出した産物なのです。
こんなサイト一つで何が変わるのか?と思わるかもしれません。
余りにも壮大な夢かもしれません。
でも、挑戦してみたい!
そう思ったら動き出さずにはいられません。
私はそういう性分なのです。
そして、サイトを公開して結構な年月が経過しました。
で、その結果どうなったのか?
報酬額の相場が上昇している、という気配は感じません。
やっぱり、無謀な挑戦だったのかもしれません。
でも、毎年、サイトのお問い合わせフォームに新人行政書士の方々からお礼のメッセージが届くようになりました。
私のサイトを読んで、開業準備に役立ててくださった方は少なからずいるのです。
だとしたら、これを継続していけば、少しずつでも私の理想にちかづいていくのではないか?
そう思っていました。
ずっと、思っていました。
ところがなんと・・・
行政書士ユーチューバーが活躍している!!
私が開業マニュアルをサイトで公開したのは2014年です。
そのころと言えば、ブログ全盛期と言っていい時代でした。
ユーチューブももちろんありましたが、ジャンルとしてはほぼエンタメ。
私が当時知っていたユーチューバーはヒカキンさんくらいでした。
ところが・・・
何と、ここ数年の間にたくさんの行政書士ユーチューバーが生まれているではないですか。
しかも、その多くの方々が行政書士の仕事の魅力を存分に発信してくれています。
登録者、再生数も多いので、ユーチューブがきっかけで行政書士を志す人もきっと増えているんじゃないかと思います。
行政書士業界を活気づけたい!
ユーチューブで発信されている行政書士の皆さんも、このような思いを抱かれているのではないでしょうか?
報酬額の相場を上げたいなんていう生臭いことを考えているのは私だけかもしれませんが、
行政書士の魅力を伝えたいという思いで発信されている方が増えているのだと思います。
これはもしかしたら・・・
私のコンプレックスが消える日が現実に来るのかもしれない。
いや、最近本気でそう考えています。
テキスト媒体のサイトよりも、やっぱり動画の方が拡散力が強く、心にも響きやすい。
パワーが全く違うように感じます。
もしかしたら、5年後には、いや3年後には、
行政書士に対する社会の評価はかなり違ったものになっているんじゃないか。
本気でそう思っています。
私も遅ればせながら、2年前からユーチューブに参入させていただきました。
登録者は500人程度で、影響力などほとんどないのですが、少しでも、業界の活性化に貢献できればと思っています。
いや、最初の動機は腐ってますよ。
私の承認欲求が満たされないことがそもそもの動機です。
それでも、結果として、活躍する行政書士が増え、行政書士に対する評価が上がれば、
それは誰にとっての良いことだと思います。
そうなるように、これからもコツコツと発信を続けていきたいと思っています。
見てください
と言っても、コンテンツの質が悪ければ見てもらえないのがユーチューブですからね。
お願いするのではなく、自分ががんばります。
長くなりましたが、以上が、今回私が伝えたかった思いです。
それでは、今回はこれで終わりたいと思います。
有益な情報は何もなかったと思いますが、最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございます。
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