定年後に行政書士としてシニア起業する諸先輩方へ。まだまだ輝けますよ!
定年後に行政書士として独立起業されるシニアの方は結構いらっしゃいます。
この世代の方々は、長年社会人として活躍してきただけあって人生経験が豊富で、人脈も多いという強みがあります。
定年後も行政書士として社会に貢献しようという志を持っている方々なので、人格的にも素晴らしい人が多いです。
また、資金にも余裕があるため自宅兼事務所ではなく、開業当初から独立事務所でスタートされる方が多いです。この点も強みですね。
そのため、若くして行政書士になる人達よりも成功率は高いように感じます。
根拠となるデータはありませんが、私はそのように感じています。
しかも、成長のスピードが速い。
残された時間はそう長くないとお考えなのかどうかはわかりませんが、次の一手を打つのが早い。
トライ&エラーを短いサイクルで繰り返し、やがて成果を出す。
長年の社会人としての経験上、自然とそのような行動ができるのだろうと思います。
なので、私としても定年後に行政書士事務所を開業された方から学ぶことはとてもとても多いのです。
しかし、一方で全く成長しない行政書士≠ェ結構いるのもこの世代です。
私が新人の頃、支部会のイベント等でよく顔を合わせるシニア世代の先生がいらっしゃいました。仮にY先生としましょう。
Y先生は行政事務歴で行政書士資格を持っており、公務員を退職された後に行政書士として登録された方です。私よりも2〜3年早く開業されたようです。
(* 一定期間の行政事務歴があれば行政書士試験を受けずして行政書士になる資格を取得できます・行政書士法第2条第6号)
私が所属している支部会では、日帰り旅行やボーリング大会などのイベントが結構あるのですが、そこでY先生と顔を合わせることが多く、よくお話をさせていただいていました。
なのですが・・・
何度お話ししても、Y先生はお仕事の話を一切されないのです。
先週の休みにはどこに行ったとか、子供が立派な会社に勤めているとか、毎朝公園を散歩しているとか・・・
まぁほんとにどうでもいい話ばかり。
その後、ある先輩行政書士から教えていただきました。
「Y先生は行政書士の仕事をする気なんてないんだよ」
Y先生は公務員を勤め上げた方なので、生活するうえで十分な年金、退職金があります。
つまり、生活するためにお金を稼ぐ必要はないのです。
にもかかわらず、行政書士登録をされています。
その理由は肩書≠ェ欲しいから・・・
そして、社会人として人との関わり合い≠ェ欲しいから・・・
確かに、長年社会で活躍し、一定の地位に就いていた方にとってみれば、突然無職≠ニ呼ばれることは屈辱的なことなのかもしれません。
仕事はせずとも先生≠フ身分で社会の人たちとの関わり合いを持つことで、その方のプライドが保たれるのかもしれません。
Y先生がそのような価値観で行政書士登録されたとしても、それを止めろということは誰にもできません。
でもね・・・
もったいないですよ!
男性の平均寿命も80歳を超えています。
60歳で定年を迎えた後、残り20年以上もあるのです。
その間の生活費の蓄えがあったとしても、働かない≠ニいうのは人生を無駄にしているような気がします。
やはり、人間は社会から必要とされることに本当の生きがいを感じるものではないでしょうか?
人の役に立つことをしてありがとう≠ニ言われる。
そのことがどれだけ自分自身の心を満たしてくれることか。
いや、別にお金をもらってする仕事でなくても良いと思いますよ。
地域でボランティア活動をすることにも同じような意義があると思います。
だけど、せっかく行政書士登録をしておいて、なにも仕事をしないなんて、本当にもったいない。
このサイトで何度も言っていますが、行政書士の業務で解決できる問題を抱えている人はどこにでも大量に存在します。
Y先生だってその気になれば、人の役に立つ仕事ができるはずです。
人の役に立つことによってY先生もまだまだ輝き続けることができるんです。
輝きましょうよ!!
行政書士になってしばらくして知ったことなのですが、実はY先生のように定年後肩書だけの行政書士になり、ほとんど活動されていない先生が結構いらっしゃるようです。
でも、まだまだ社会の片隅でひっそりと生活するような年齢じゃないですよね。
心も体も、現役を続けられるレベルにあるはずです。
定年後に行政書士として起業された方が本気になれば、社会経験の浅い若い行政書士など簡単に超えていきます。
活躍する60代、70代の行政書士が増えることによって、行政書士のマーケットも必ず活性化するはずです。
未熟な若手行政書士をぐいぐい引っ張っていってくれる、そんなシニア世代の行政書士がたくさん出てきてくれればいいなあと、私は思っています。
まとめ
人生経験、人脈、資金が十分にあるシニア世代の成功率は高いです。
しかし、資金があることで逆にハングリーさを欠いている方もいます。
定年後もまだまだ社会に貢献することはできます。
行政書士として独立するのであれば、死ぬまで人の役に立ち、輝き続けてください!
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