行政書士開業体験談(本、ブログ)を毒にするな!
【目次】
「行政書士開業体験談」を読み漁るノウハウコレクター
行政書士として独立を考えている人や開業直後の新人は
本やネットで「行政書士開業体験談」なるものを読むと思います。
当然ですよね。
この業界のことなど何も知らない人がほとんどでしょうから。
必要な情報収集作業です。
しかし、本来有益≠ナあるはずの「行政書士事務所開業体験談」を毒≠ノしている人がいます。
結構います。
それはノウハウコレクター
ノウハウばかり集めて実行に移さない人です。
大量の情報を読んだだけで満足して、まるで「仕事をした」かのような気分になっている人。
このタイプ、結構います。
私がアドバイスしてきた数多くの新人行政書士、開業前の合格者の中にもたくさんいました。
なんでだろう?
ノウハウだけ集めても一円も稼げないのに?
ずっと理解できずにいました。
でも、最近なんとなくわかってきました。
ノウハウコレクターの思考パターンが。
おそらくですが、子供の頃に受けた学校教育の弊害なのだと思います。
ノウハウコレクターはここから改めないといけません。
経営に「正解」などない
子供の頃に受ける学校教育には「正解」があります。
生徒は予め決まっている「正解」を導く方法を教えられます。
そして、ペーパーテストで「正解」を導き出せた生徒が高い評価を受けます。
しかし、経営に「正解」はありません。
こうすれば必ず稼げるなどという解法などないのです。
経営にあるのは「最適解」。
経営者個人の能力、努力、人脈、資産、地域性、競合相手の強さ、時代の流れ、などなど様々な不確定要素の中で、その瞬間瞬間の最適解を探す作業が経営なのです。
ちょっと、わかりにくいですかね?
例えば「自分は相続に興味があるから相続を専門にやっていこう。相続の専門書を読みまくって誰よりも詳しくなろう。事務所の営業エリアは田舎で高齢者もたくさんいるから需要はあるはずだ」なんて決め打ちして事務所を立ち上げたとしても、目論見通りに事が進むことなんか普通はありません。
同じ営業エリアに突然大手の相続専門の税理士法人が進出してきてほぼ勝ち目はなくなった、なんてこともあるわけです。
しかし、たまたま知人が離婚の問題を抱えていてその人のために誠意をもって仕事をしたら、そこから離婚問題を抱えている層の人脈が広がってきた・・・結果、離婚専門の行政書士として活躍の場を広げた。
このようなことも良くある話です。
だから、行動しながら考えないと、何もわからないのです。
行動せずに頭の中でお勉強を続けても全く意味がないのです。
しかし、学校のお勉強しかしてこなかった優等生たちにはそれがわからない。
机の上で勉強していれば親から褒められるし結果もついてくると思っている。
違うんですよ。
サラリーマンならそれでもいいですよ?
上司に命じられたことを忠実にやり、上司が求めた結果を出せばそれで評価されます。
でも、行政書士は違う。
行政書士は自分自身が事務所の経営者なのですから、自分で経営判断をしなければならない。
しかしそこに「正解」はない。
だから、行動しながら考えなければならないのです。
これから行政書士事務所を開業しようとしている人、そして開業したばかりの新人のみなさん。
本やネットの中に「正解」などありませんよ?
自分自身で「最適解」を見つけてください。
「最適解」の見つけ方
「最適解」の見つけ方は決まっています。
「Plan(計画)」→「Do(実行)」→「Check(評価)」→「Action(改善)」
この繰り返しです。
いわゆるPDCAサイクルです。
「行政書士開業体験談」を読むことは、位置づけとしては「Plan(計画)」の前提ですね。
読むだけでは「Plan(計画)」にすらなっていない。
読んだうえで、計画を立ててください。
そして、即実行です(Do)。
上手くいくかどうかなんてわかりません。
というか、最初から上手くいくことなんてありません。
(チラシ営業で言えば、初めて配ったチラシでいきなり仕事が舞い込むことなんて事はまずない)
最初は失敗します。
そこで初めて評価(Check)ができます。
実際に行動して失敗して初めてあなたが置かれている経営環境下での評価ができるのです。
評価したら、改善策を立てて再び実行です。
このサイクルを繰り返すごとに少しずつ少しずつ成果がでてくるのです。
経営とはそういうものなのです。
考え抜いて作った自分の価値(名刺、ホームページ、ブログ、チラシ、自分自身)を市場に出す
↓
市場の反応を見る
↓
改善する
答えは「市場」に聞くしかないのです。
ノウハウコレクターはおそらく「失敗しないための方法」を探しているのでしょうが、その行為そのものが失敗です。
それではいつまで経っても稼げません。
覚えておいてください
失敗を経験しないと成功にはたどり着かないのです
役に立ったノウハウはメモしろ→そして翌日に実行せよ!
ノウハウコレクターにならないためのスケジュール≠立てましょう。
私は小学校の先生ではありませんが、ここまで言わないとできない人がたくさんいたので、弊サイトでもあえて言いましょう。
すでに開業している新人行政書士の場合
一日中だらだらとネットサーフィンする人がいます。ダメです。
営業時間中は一切ノウハウを集めてはいけません。
ノウハウを集めるのは夕食後。
時間を区切ってノウハウを読みましょう。
そして、読んで役に立つと思ったことは、かならず「メモ」を取る。
メモに残さないと、頭にも残りませんから。
そして、次が重要。
「メモ」にとったノウハウは必ず翌日の営業時間中に実践すること!
例えば、弊サイトでは「行政書士ブログ営業」のノウハウを書いています。
この記事を読んで「役に立ちそうだ」と思ったら、即実行すること。
最初から上手くいく事はありません。でも、始めなければ稼げません。
「いいな」と思ったらとにかく即実行≠ナす。
これは成功している経営者に共通する行動パターンです。
同じように即行動≠オてください。
そして、失敗します(ブログで言えばすぐにはアクセスが集まらない)。
そこで、どうやったら早くアクセスを集められるようになるのか、評価して改善・実行するのです。
繰り返しますが、最大の失敗は行動しないこと。
ノウハウだけ集めて行動に移らないと、ただただ死に近づきます。
毒を飲んでいます。
資金が尽きたら事務所は死にますから。
開業前の行政書士試験合格者
まずは、開業するのかしないのか、期限を決めてスパッと決断しましょう。
長くても1か月あれば決断できるはず。
それ以上考えても時間の無駄です。
「成功するかどうかわからないから、もう少し情報を集めて考えよう・・・」
なんて発想をする人がいるようですが、そのような人は最初から独立開業なんてやめておきましょう。
だって、無理ですから。
成功することが最初から分かっているビジネスなどありません。
行政書士のような国家資格でも同じこと。
「最適解」はあっても「正解」はないのです。
「正解」がないと安心できないのなら、どこでもいいから人に雇われる人生を送りましょう。
経営者には向いていません。
独立することに決めましたか?
決めたら、さっさと行政書士会への入会手続きを済ませましょう。
そして、行動しながらノウハウを学ぶのです。
学んでから行動するのではなく、行動しながら学ぶ。
大事なことなのでもう一度言います。
行動しながら学ぶ
これが経営の鉄則なのです。
まとめ
経営に「正解」はない
ノウハウコレクターになるな
経営は「最適解」を探る作業
計画→行動→評価→改善
このサイクルを回すことで「最適解」を見つける
仕事が終わってからノウハウを集める→メモる→翌朝即実践!
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