【そら仕事ないわ】お客様のことを考えず自分のことだけ考える行政書士
【目次】
- 行政書士の需要は国が用意してくれている
- 千羽鶴を送るな
- お客様のことを考えていないチラシ
- お客様のことを考えていないツイッター
- お客様のことを考えていないGoogle広告
- シェアを奪えない行政書士の正体
- まとめ
行政書士の需要は国が用意してくれている
行政書士の仕事はあります。
許認可制度などで法が需要を用意してくれています。
本当にありがたい業界です。
しかし、仕事を取れない行政書士もいます。
これは行政書士の売上高の統計です。
全体の約9%の行政書士が回答したアンケートの結果です。
なので、これが全てではないのですが、一応の目安にはなります。
そして、全体の約9%だけでこれだけの需要があることがわかります。
そして、見てください。
年商1億円を超える行政書士もいれば、500万円以下の行政書士もいます。
500万円以下の行政書士の中には、全然稼げずに廃業する人もいます。
これだけの需要があるのに、一部の上位層が大きくシェアを奪っています。
なぜ、これほどまでの格差が生まれるのでしょうか・・・
千羽鶴を送るな
例えば、震災や水害の被災地に向けて千羽鶴を送る人がいます。
本当に身勝手な行為だと思います。
災害にあった人達は生活に必要な環境を失っているのです。
そんな人達が千羽鶴を送られても迷惑なだけです。
ゴミが送られてくるようなものです。
でも、送った本人はこう思っているのでしょう。
「被災した人達の心の癒しになっているはず・・・私っていい人」ってね。
アホか、と。
この手の話を聞くと、
「自分はこんな愚かな行為をする人間ではない」と普通は思うでしょう。
しかし、自分が置かれた状況では、同じような愚かな行為をする人は意外に多いものです。
行政書士もその例にもれず。
そんな行政書士は仕事を取れません。
お客様のことを考えていないチラシ
行政書士事務所を開業したらチラシを配ります。
営業の王道です。
インターネット普及後もその効果は衰えることがありません。
しかし、そんな効果抜群のチラシ営業でも、
お客様のことを考えないチラシだと全く集客効果は生まれません。
その典型例は全ての取扱業務を紹介するチラシ
紙面全体に文字がこれでもかと詰め込まれた情報たっぷりのチラシ
こんなチラシもらって、誰が喜びますか?
誰の役に立ちます?
突然、千羽鶴を送りつけられたのと同じです。
要りません。ゴミです。
こんなチラシを配る行政書士はこう思っているのでしょう。
「私はこんなにもこんなにもたくさんの業務ができます。皆さんのお役に立てますよ!」ってね。
アホか、と。
チラシを配られた人は、行政書士のことなど全く興味はありません。
そもそも他人がどんなビジネスを始めようが、関係ありません。
人は自分のことにしか関心がないのです。
例えば、相続の問題を抱えている人であれば、相続に関する専門家には関心を持つでしょう。
しかし、「許認可もできます、会社設立もできます、交通事故も、あれもこれも・・・」などと
ゴミ情報を投げつけられたら、「いらんわ!」となるだけです。
では、どうすれば?
チラシを作るのであれば、特定の「悩み」に特化したチラシを作りましょう。
例えば、「相続」に特化したチラシです。
さらに言えば、「遺言書作成」とか「遺産分割協議書作成」に特化したチラシを作ると
なお良いです。
このようなチラシならば、
きっと誰かが捨てずに読んでくれます。
きっと誰かの役に立ちます。
誰の役にも立たない千羽鶴ではなく、
誰かの「悩み」を解決できるチラシになるのです。
取扱業務の全てをチラシに掲載する行政書士は
「自分のことを知ってください!」という自分本位の行政書士です。
これでは仕事は取れません。
「あなたのそのお悩みを解決します!」
これが言える行政書士になりましょう。
お客様のことを考えていないツイッター
ツイッターをしていると、いきなり絡んでくる人達がいますよね?
「明日暇なんですけど・・・会えませんか?」
「初月から50万円稼げる方法知りたくないですか?」
みたいなやつ。
女性やお金に興味がある人はたくさんいます。
知人に女性を紹介してもらったり、
ネット検索をして信頼できるサイトでビジネスを勉強する人は多いでしょう。
でも、こんな怪しいツイートに反応する人はほぼいませんよね。
でも、こんな怪しい手法で営業する行政書士がいるそうです。
例えば、「相続専門行政書士○○」みたいなアカウントを作って、
相続に関する悩みのツイートを検索して、
そのツイートをした人に絡んでいく、という手口。
いや、この手法で食っていくのは無理でしょ?
確かに、ツイッターで相続の悩みを呟くような人は、
相続の専門家に関心を持ってはいるでしょう。
でも、専門家を探すときは、
知人に紹介してもらったり、
ネット検索して信頼できるホームページを運営している専門家に問い合わせたりするはずです。
ツイッターで絡んでくるような行政書士なんて信用できないですよ。
といっても、ピンとこない人もいるようです。
では例えば、ツイッターで歯が痛くなったと呟いたら、いきなり見知らぬ地元の歯医者が絡んできたとします。
その歯科に治療に行きますか?てこと
では、なぜツイッターで絡む行政書士がいるのでしょうか?
それは楽をしたいからです。
ツイッターは無料です。ツイート検索も簡単にできます。
絡めばすぐに見込み客に認知してもらえます。
超楽ちん!
でも、相手の立場で考えてみてください。
いきなり絡んできた見ず知らずの女性に会いますか?
いきなり絡んできた情報商材屋のノウハウを買いますか?
いきなり絡んできた行政書士に仕事を依頼しますか?
ネットで行政書士を探している見込み客が選ぶのはただ一つ!
それは上位表示されていて、
なおかつ信頼できる充実したホームページを運営している行政書士です。
それしかありません。
それしか信用できません。
でも、ホームページを作り上げるのには相当な努力を要します。
多種多様な集客ワードで見込み客を集めるためにブログも開設します。
最短でも3か月、有益な記事100本は必要です。
有益なコンテンツを豊富に作って、Googleに評価されなければいけないのです。
めちゃ大変!
めちゃしんどい!
だから、ホームページを作り込まずに、ツイッターで楽をしたいのでしょう。
でも、そんなツイートは千羽鶴です。
「楽して稼ぎたい・・・」なんて自分本位のマインドでは、食ってはいけませんよ?
お客様のことを考えていないGoogle広告
楽してホームページを上位表示させる方法があります。
それは「Google広告」
Googleに広告費を払って上位表示させるのです。
金さえ払えば、簡単に大量のアクセスを呼び込めます。
しかし、
上位表示=稼げる
というわけではありません。
ホームページで仕事を取れる条件は二つ
@上位表示させる(=多くの見込み客に認知される)
A信用できるコンテンツがある(=それを見た見込み客が仕事を依頼したくなる)
この二つの条件を満たすことが必要です。
では、新人行政書士がホームページをしっかりと作り込まず、
スカスカの内容のままGoogle広告で表示させたらどうなるでしょうか?
広告をクリックしてホームページを見た見込み客は、
「なんだ、このスカスカのホームページは・・・頼りにならん」となるでしょう。
千羽鶴です。
誰の役にも立ちません。
仕事の依頼なんかありません。
しかも上位表示されているので、大量の見込み客にクリックされます。
つまり、大量の広告費が溶けて流れていきます。
大赤字です。
安易にGoogle広告を利用して悲惨な目にあっている行政書士がいます。
「楽をしたいから」という自分本位の考えが招いた結果です。
自業自得です。
見込み客の立場になって考えればわかることです。
必要なのは、見込み客を安心させる充実したコンテンツです。
それがなければ、上位表示させても意味がないのです。
楽をしたらダメなのです。
千羽鶴を折るのではなく、見込み客の役に立つホームページを作りましょう。
シェアを奪えない行政書士の正体
千羽鶴を送る人って、要するに楽をしたい人なんですよ。
簡単じゃないですか?千羽鶴を折る作業って。
思考停止でできます。幼児でもできます。
でも、誰の役にも立ちません。
送った本人が満足できるだけです。
本当に被災者の役に立つためには、
個々の被災者が何を必要としているのかを事前にリサーチしなければいけません。
そして、それを届けるためのルートも準備しなければいけません。
ものすごく考えなければいけないし、お金もかかります。
大変なことなのです。
ビジネスも同じです。
ビジネスの本質は「人の悩みを解決すること」です。
悩みを解決してあげて、その対価として報酬を得るのがビジネスです。
だから、個々の見込み客が具体的にどんな「悩み」を抱えているのかを
リサーチしなければいけません。
そして、それを解決するためのサービスを用意しなければいけません。
なおかつ、そのサービスを知ってもらうための営業活動をしなければいけません。
大変なのです。
「楽して稼ごう」なんて思っている新人さんに言っておきます。
楽して稼げるビジネスなんてどこにもありませんよ?
「効率」はもちろん重要ですが、「楽して効率よく稼げる」なんてことは絶対にありません。
そんなビジネスがあるのならみんなやってますよ。
それでも「いや、楽して稼げるはず」と思うのなら、こんなのどうですか?
さようなら。
基本的にビジネスはシェアの奪い合いです。
新しい需要を生み出せるビジネスもありますが(例えば、スマートフォンなど)、
行政書士は法が用意してくれている需要を奪い合う業種です。
この業界では激しい競争が繰り広げられているのです。
だから、例えばネット集客で売上を伸ばそうと思ったら、
誰よりも質の高いコンテンツを誰よりも豊富に積み上げていくしかないのです。
ライバルよりも努力して、
ライバルよりも人の役に立つ行政書士になって、
シェアを奪っていくしかないのです。
その努力ができない人は無理です。
「楽して稼ぎたい」なんて脳内お花畑人間が生きていける世界ではないのです。
行政書士で成功したいのであれば、千羽鶴を折るのはやめましょう。
まとめ
行政書士の仕事は国が用意してくれている。
しかし、自分の事しか考えていない行政書士には仕事は回ってこない。
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