行政書士が年商1000万円を生み出す法則【売上の公式の行政書士版を解説します】

行政書士が年商1000万円を生み出す法則【売上の公式の行政書士版】

 

ズバリ聞きます

 

あなたの年間の売上目標はいくらですか?

 

 

【目次】

行政書士年商1000万円

 

動画でも解説してます↓

 

 

 

目標とすべき年間売上は最低1000万円である理由

 

 

この記事を読んでいるあなたは
行政書士事務所の開業を考えている方、あるいは開業直後の新人行政書士だと思います。

 

そして、独立開業を考えている以上、目標とする売上があるはずです。

 

いくらですか?

 

 

売上−経費=利益

 

 

おそらく、多くの人の目標が年間売上1000万円以上だと思います。
それ以下だったらサラリーマンをやっていた方がマシですからね。

 

売上1000万円と言っても、そこから経費を引いた分が利益です。
仮に経費を300万円に抑えていたとしても、残る利益は700万円。

 

1000−300=700

 

つまり売上1000万円で経費が300万円だと、
年収700万円のサラリーマンと同じ、というわけです。

 

「年収700万円?それで十分じゃないか!」と思いました?

 

でも、「同じ」といえるのはその年度だけですよ。
年収700万円のサラリーマンであれば、
よほどのことがない限り、次年度も700万円程度の収入があります。
安定しているわけです。

 

しかし、行政書士の場合、次年度の売り上げが大きく減る可能性もあります。
事業主に安定などありませんからね。あるのは波です。
なので、できるだけ高い水準で事業の浮き沈みをコントロールしていかなければいけないのです。

 

 

では、次。

 

売上が500万の行政書士だったらどうですか?
仮に経費を200万円に抑えていたとしても、利益は300万円です。

 

500−200=300

 

年収300万円のサラリーマンと同じです。

 

しかし、年収300万円のサラリーマンは安定しています。
低い水準で安定しています。

 

一方で売上500万円の行政書士は安定していません。
低い水準で不安定です。

 

これなら絶対にサラリーマンをやっていた方がいいですよね?

 

 

というわけです。

 

行政書士として独立開業するのであれば最低でも売上1000万円を目指さなければいけません。
ここを目標としないのであれば、行政書士になることなんてやめておきましょう。
悪いことは言わないので、サラリーマンとして生きていくことを強くお勧めします。

 

「いや、私は定年後に行政書士になるので売上300万円もあれば十分だ・・・」
といった方もおられるかもしれません。

 

でも、そんな気持ちで行政書士を始めてもスキルが向上しません。
お客様に迷惑をかけます。
行政書士になるのであれば、本気でやってください。
本気でやれば、売上1000万円くらい後からついてきます。
「300万で良い」という程度の気持ちなら、どうかアルバイトでもして余生を過ごしてください。
結果的にその方が稼げるだろうし、人様に迷惑をかけることもありませんから。

 

 

年商1000万円を超える行政書士はどれくらいいるのか?

 

 

以下のデータをご覧ください。
直近の行政書士の売上高の集計です(令和5年度)。

 

 

 

行政書士の年収

 

 

年間売上高が1000万円を超えている行政書士は全体の9.5%ですね。

 

ただ、このデータは日本行政書士会連合会が5年に1度実施している「行政書士実態調査」というアンケートに基づくものです。
そして各行政書士にこのアンケートに回答する義務はありません。
実際に回答している行政書士は全体の約6%。
なので、必ずしも実態を正確に表している数字というわけではありません。

 

ただ、私としては「10人に一人くらいは年商1000万円を超えているんじゃないかな」と思っています。
データではなく、私の肌感覚です。
つまり「全体の9.5%」という数字は、わりと実態に近いんじゃないかな、と考えています。

 

現在、行政書士は約5万人存在します。
統計学上、5万人中の500人(1%)の回答を得られたら、信頼できるデータになるそうです。
令和5年度の回答率は6%、平成30年度の回答率は9%なので、統計学上も「行政書士実態調査」は信頼できるデータということになりますね。
参照→「調査に必要な対象者数(法務省統計局)」

 

そこで、以降はこの「10人に1人」を基準として考えていきたいと思います。

 

どんな人が「10人に1人」の人なのか?
どうすれば新人が「10人に1人」に入れるのか?

 

2種類の経営者がいる

 

 

行政書士に限ったことではありませんが、稼いでいる経営者は2種類に分かれると思っています。

 

 

1 カリスマ経営者
2 凡人経営者

 

 

カリスマ経営者

 

カリスマ経営者は、圧倒的なオーラを放ち、人を惹きつけます。
バイタリティーが全身から溢れでています。

 

このようなタイプの経営者、あなたの周りにもいらっしゃいますよね?
憧れますよね?

 

行政書士にもこのタイプはいます。
このタイプは開業前から応援してくれる人がたくさんいます。
開業してからも自然と人脈が広がり続けます。
成功すべくして成功している、という感じです。

 

でも、彼らをマネしちゃいけません。
凡人がカリスマのマネをしても再現できませんから。

 

 

凡人経営者

 

ぱっと見、フツーのおっさんです。
全くオーラなどありません。
でも、ガッツリ稼いでいます。
どこにでも居そうな平凡なおっさんです。
でも、稼いでいます。

 

そして、稼いでいる経営者のほとんどが、この「凡人経営者」です。
カリスマ経営者なんてごくごく少数派。
年商1000万円以上の「10人に1人」の行政書士のほとんどは「凡人経営者」なのです。

 

そして、この「凡人経営者」のマネはできます。
再現性があります。

 

なぜなら彼らはマーケティングをとことん学んで、それを愚直に実践し続けるタイプの経営者だからです。

 

なので、凡人の私はマーケティングを学びました。

 

 

マーケティングの基礎を学べ

 

 

マーケティングをしっかり学んでそれを愚直に実践すれば、凡人でも「10人に1人」になれる可能性は十分にあります。

 

「でも、マーケティングってどうやって学べばいいの?」って話ですよね。

 

1 本で学ぶ
2 先輩から盗む
3 でも、その前に基礎を知れ

 

1 本から学ぶ

 

 

まずは、マーケティングの本を読むことです。
これ一冊を読めば十分といった本はないので、ある程度の数の本は読まなければいけません。
定評のある書籍を、できるだけたくさん読んでください。

 

私のお勧めの1冊は「影響力の武器」ですね。時代が変わっても通用する普遍的な法則が学べるからです。ただし、具体化するには自分の頭で考えなければいけません。

 

なお、高額なセミナーなどは受けなくてよいです。
外れくじを引くリスクが高すぎます。

 

 

2 成功している士業から盗む

 

 

本で学ぶには限界があります。
やはり、同じ業界で成功されている先輩(凡人経営者)のやり方を学ぶことが非常に効果的です。
とはいえ、いきなり成功者の事務所に行って「教えてください!」といっても追い返されるだけ。
まずは、業界内でコツコツと人脈作りに励み、成功者に近づくことです。
そして、成功者のお仕事を「無償」で手伝うなど、ギブを繰り返すことです。

 

ギブ・ギブ・ギブです。

 

そうすると、成功者との距離が近くなっていきます。
そして、成功者のやり方を「教えてもらう」のではなく、「盗む」のです。
これができる人はどんな業界でも高速で成長します。

 

 

3 基礎を知る(=『売上の公式』を知る)

 

 

本で学ぶ、先輩から盗む、といったことはとても重要です。
とても重要ですが、とても時間がかかります。

 

なので、その前に、基本の基本を学んでおきましょう。
イロハのイ≠知っておきましょう。

 

では、それは何か?

 

それは「売上の公式」です。

 

前置きがとても長くなりましたが、
この記事では「売上の公式の行政書士版」を解説していきます。

 

 

『売上の公式』の行政書士版

 

 

ビジネスの世界には『売上の公式』というものがあります。
知っている人にとっては、何を今さら、という感じかと思いますが、
この記事では基礎から解説していきます。
これです。

 

 

見込み客数 × 成約率 × 客単価

 

 

例えば、とある駅構内のうどん屋の1日の売上を考えてみましょう。

 

 

 

仮に

@1日の見込み客数10000人(うどん屋の前を通る人) 
A成約率3%(見込み客の中からうどん屋に入って注文する人の割合) 
B客単価400円(1杯400円)

 

だとしたら

 

10000 × 0.03 × 400 = 120000円 1日の売上12万円

 

 

では、もっと売上を伸ばそうと思ったらどうすればいいでしょう?

 

3種類の「変数」が上がるように努力することです。

 

 

つまり

@見込み客数を増やす
A成約率を上げる
B客単価を上げる

 

 

しかし、ここで考えなければならないことがあります。
それは「各変数は影響しあう」ということです。

 

例えば、売上を10倍にしようと思って、うどんの料金を400円から4000円に上げたとします。
するとどうなるでしょう?
おそらく成約率は「0」になるはずです。
つまり、売上「0」

 

10000 × 0 × 4000 = 0 売上0円

 

これじゃ、だめですよね。

 

 

 

では、年間売上1000万円を目指すA行政書士で考えてみましょう。

 

 

 

 

見込み客数 × 成約率 × 客単価 = 10000000

 

Aは答えが10000000になるように各変数を上げていかなければいけません。

 

 

具体的に考えていきます。
ここでは、わかりやすいようにシンプルな設定にします。

 

取扱業務は公正証書遺言書作成のサポートのみ
報酬額10万円
営業はチラシのみ

 

ちょっと、あり得ない設定ではあります。
現実はもっとたくさんの業務を取り扱わなければいけないし、営業もチラシ以外の手法もとるべきです。そもそも遺言書作成のみで1000万円は現実的ではありません。
ですが、「売上の公式」をわかりやすく説明するために、このようなシンプルな設定にします。

 

 

A行政書士は年商1000万円を目指しています。

 

しかし、現状では

 

見込み客50000人(チラシを配った数)
成約率0.1%

 

つまり 

50000×0.001×100000=5000000

年商500万円です。

 

 

そこでA行政書士は
「見込み客数×成約率×客単価=10000000」となるように努力しなければいけません。

 

 

では、考えてみてください。
3つの変数の中で一番上げやすいのはどれでしょう?

 

 

 

客単価は成約を受ける

 

 

報酬額は自由に決められます。
だから、客単価を上げるのが一番簡単な方法のようにも思えます。

 

しかし、報酬額を上げたら成約率が下がりやすくなります。
「10万→12万」くらいならともかく、「10万→20万」だと成約率は悪化し、年商1千万は達成できないでしょう。
見込み客はみんなライバルの事務所にとられてしまいます。

 

つまり、報酬額の決定は「相場」からかけ離れることはできない、といった制約があるのです。

 

 

成約率は一番難易度が高い

 

 

では、報酬額はそのままで「成約率」を上げる?

 

それができたら一番いいです。
しかし、3つの変数の中で「成約率」を上げるのが一番難易度が高いです。
チラシのコンテンツの質を高める、電話・面談でのクロージングスキルを高める、といったことをしなければいけませんが、新人がすぐにできることではありません。
成約率は経験を重ねることで徐々に高めていくものですから。

 

なお、成約率0.001(0.1%)と聞いて「低すぎるんじゃないの?」と思った人もいるかもしれませんが、これは結構いい成績です。
せんみつ≠ニいう業界用語がありまして、チラシ1000枚配って問い合わせが3件あれば合格ラインです。
そして、3件の問い合わせから1件成約に至れば、新人としては合格です。
つまり成約率0.1%はなかなかの数字だということです。
これを上回る数字を出すのは結構大変なことだと思います。

 

 

見込み客数は努力次第でどこまでも

 

 

そこで、新人が最も力を入れるべきは「見込み客数」の増加、ということになります。
ここはいくらでも上げることができます。

 

「報酬額」を2倍にすることはできませんが、「見込み客数」を2倍にすることはできます。
業者を使って配るチラシの数を「50000枚→100000枚」に上げればいいのです。

 

やろうと思えば誰にでもできることです。
カリスマ性、能力、人脈、どれも必要ありません。
そして「相場」なんかありません。
ライバルの5倍、10倍、20倍と努力したってなんの成約も受けないのです。

 

つまり、売上を伸ばそうと思ったら、まずは何より「見込み客数」を増加させることです。

 

これは営業方法が変わっても、同じことです。

 

対面営業ならば配る名刺の数を増やす。
ネット営業ならばサイト記事の更新を増やす。

 

足を使って名刺を配る。
業者を使ってチラシを配る。
手と頭を使ってサイト記事を書く。

 

ここで上位10%に入るのです。
名刺の数、チラシの数、サイト記事の数で上位10%に入るのです。
これが年商1千万円を超えるために最初にやるべきことです。

 

同期の新人が10人いたとしたら、そこで1番になりましょう。
新人の間で「10人に1人」になれなければ、全体の「10人に1人」に入れるわけがありません。
年商1000万円上げたければ、ここでやるしかないのです。

 

 

「みんなと同じぐらいはがんばっている・・・」
これだと「10人に5人」の行政書士です。
つまり、年商500万円未満。サラリーマンをやってたほうがマシですね。

 

 

 

 

見込み客数増加は成約率上昇に繋がる

 

 

営業活動の量を増やして、「見込み客数」を増加させます。
そして、成約率を見て、名刺・チラシ・サイト記事の改善をしていきます。
つまり、PDCAを回すのです。
その結果、「成約率」も少しずつですが上昇していきます。

 

要するに、「見込み客数」を増価させれば「成約率」も上がりやすくなるという関係があるのです。

 

ただし、Googleに広告費を支払ってサイト記事を上位表示させるという方法で見込み客を増やしても「成約率」は上がりません。要するに「金にものを言わせて」サイトを上位表示させているだけであり、サイト記事の質が高くなっているわけではありません。そんなサイト記事を読んでも成約率が上がるわけはないからです。広告費を溶かして終わりです。

 

 

成約率が上がれば報酬額を上げやすくなる

 

 

「成約率」が上がるということは、
名刺・チラシ・サイトのコンテンツの質が上がり、信用されやすくなっているということです。
そうなれば、報酬額も上げやすくなります。
つまり「客単価」を上げることができる、ということです。

 

 

要するに

 

1 営業活動の量を圧倒的に増やして「見込み客数」を増やす
         ↓
2 PDCAを回して「成約率」を上げる
         ↓
3 「成約率」が上がれば「客単価」を上げることも可能

 

 

この順番で各変数を上げていけば、やがて答え「10000000」にたどり着きます。

 

 

意気込みや学歴があるだけでは稼げない

 

 

「年商1000万円を超えるぞ!」と意気込んで開業する新人行政書士はとても多いです。

 

しかし、そのためにやるべきことをやっている新人はあまりいません。
なぜなら「売上の公式」すら使っていない新人が多いからです。

 

なにも難しいことではありません。
ただの「掛け算」です。
小学校低学年レベルの計算です。
でも、これすらできない新人がいる。
不思議です。

 

「中卒」で成功している経営者がいろんな業界にいますよね?
一方で高学歴なのにぜんぜんダメな経営者もどこにでもいます。

 

なぜかといえば、経営に「学歴」など不要だからです。
微分積分や因数分解など要りません。
「売上の公式」といった小学校低学年レベルの計算ができるかどうかで、成功するかどうかが大体決まるのです。

 

つまり、高学歴なのに稼げない経営者は「売上の公式」すら使えてない、というわけです。
これでは稼げるはずがありません。
いわゆる「学歴だけのバカ」というわけです。

 

これから開業される新人行政書士の中には「高学歴」の方が多いと思います。
でも、「学歴だけのバカ」にはならないでくださいね。
まずは、「売上の公式」を理解して、使えるようになってください。
これがマーケティングのイロハのイ≠ナす。

 

 

まとめ

 

 

見込み客数 × 成約率 × 客単価 = 10000000

 

客単価は制約を受ける
成約率を上げるのは難易度が高い
見込み客数は努力すれば誰でも伸ばせる

 

新人は「見込み客の数」で上位10%に入ろう

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