行政書士のWEBマーケティングを体系的に学ぼう!
このページでは「行政書士のWEBマーケティング」を体系的にまとめます。
まずは、「WEBマーケティングって何?」って話なのですが、
ざっくり言えばネットを使った集客活動≠ナす。
行政書士を前提とした場合、このように捉えてもらうのが一番わかりやすいと思います。
行政書士は基本的に単発系の仕事を扱うので、集客だけを考えれば、とりあえずはOKです。
そして、当サイトを最初から読んでいる方であれば、
すでに「行政書士のWEBマーケティング」について、
かなり詳しく、具体的に学んでいることになります。
そう
この二つの章において、行政書士がネットを使って大量に集客する方法を具体的に解説しています。すでに実践されている方も多いと思います。
しかし、ここで改めて、「行政書士のWEBマーケティング」について体系的に学んでもらおうと思います。
これまでに学習した内容をここで体系的にまとめます。
体形的に理解することによって、さらなる高みを目指すためです。
では、いきましょう!
WEBマーケティングの必要性
後述しますが、WEBマーケティングでは様々なツールを使います。
ですが、行政書士の場合、メインとなるのがホームページです。
すでに何度も言ってますよね。
ここに力を入れないと、行政書士はまともに食ってはいけません。
今や、ビジネスの主戦場は地上戦ではなく空中戦です。
ネット上の領地争いの勝者がビジネスの勝者になります。
つまり、検索ワードで上位の領地を取ったものが勝つのです。
行政書士もその例外ではありません。
いや、なおさら行政書士は空中戦です。
例えば、ラーメン屋や美容院などは、人が集まる商店街のメインストリートに店を出せば、飛び込みで入ってくるお客様も多いでしょう。
しかし、行政書士がビジネス街の一等地に事務所を構えたとしても、その事務所を見て飛び込みで入ってくるお客様などいません。
では、お客様はどこから入ってくるのか?
そう。
お悩み解決ワードの検索結果の1ページ目から入ってくるのです。
ここが一等地なのです。
だから、行政書士は、お悩み解決系のキーワードをめぐる空中戦で勝利しないと、お客様を獲得できないのです。
さらに、補足します。
行政書士は、一昔前までは、紹介によるお客様も非常に多かったです。
例えば、「そろそろ遺言書を書かなければいけないけど、どうすればいいんだろう・・・」と悩み始めた高齢者がいたとします。
では、その高齢者はどうするか?
「そうだ、町内会長の田中さんに相談してみよう・・・」と、田中さんに電話します。そして、田中さんから行政書士を紹介してもらう。
といった流れも確かにありました。
しかし、コロナ禍によって状況は一変します。
コロナ以降、高齢者もスマホを使うようになりました。
その結果、高齢者も、なにか悩みが生じた時は、人に聞くのではなく、まずはスマホに聞くようになったのです。
「遺言書の作成は誰に頼めばいいの?」
そして、検索上位に上がっている士業のサイトに入っていく。
ここが入り口になったのです。
地上戦から空中戦
この流れはもう止まりません。
地上戦ももちろん今でも大切ですが、その比重がどんどん空中戦に移行しているのです。
行政書士の主戦場はネットです。
ネット上の領土争いで勝たなければいけないのです。
WEBマーケティングの主な手法
様々な手法があるのですが基本的にはこの4つ
そして、行政書士の場合、圧倒的に重要となるのが「SEO」です。
ひとつひとつ説明していきます。
その前に「売上の公式」を復習しましょう。
見込客数 × 成約率 × 客単価 = 売上
上記の3つの変数の掛け算で売上が決まります。
まだ勉強していない人は「行政書士が年商1000万円を生み出す法則」を読んでください。
1 SEO(検索エンジン最適化)
SEOとはGoogleなどの検索エンジンで上位表示を狙う手法です。
例えば、「建設業許可 要件」というビックキーワードで検索上位が取れたらものすごく稼ぐことができます。なので、「建設業許可 要件」の検索結果での上位表示を狙うための施策をとる、という手法がSEOです。
具体的には
行政書士の見込み客が検索するお悩み解決系のキーワードを洗い出し、
そして、お悩み解決の役に立つクオリティの高い記事を書く。
これがSEO。
質の高い記事を大量に積み上げていくことでサイトの評価が上昇していき、やがて検索上位を取れるようになるのです(ホワイトハット)。
ただし、キーワードを狙った集客記事はブログで作ります。
ブログを集客に特化した媒体にするのです(見込み客数を増やす)。
そして、成約はホームページの役割です(成約率を上げる)。
それぞれ個別の悩みを抱えてインターネットに入ってきた見込み客をブログで捕まえる。
そして、捕まえた見込み客をホームページに誘導する。
そして、ホームページで事務所の基本情報を一気に読ませて成約させるのです。
ホームページには、見込み客が仕事を依頼すべきかどうかの判断材料(事務所所在地、料金、行政書士本人の顔・自己紹介など)だけを掲載します。
それ以外の余計な情報は一切載せません。
つまり、読者を「仕事を依頼する or 離脱する」の二者択一の状況に置くのです。
これで成約率が上昇します(いわゆるランディングページの役割)。
ホームページ作成マニュアル、ブログ作成マニュアルでさんざん説明してきました。
もうお分かりですよね。
行政書士はここに最も力を入れなければいけないのです。
2 リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果ページに表示される有料広告のことです。
例えば、「遺言書 作成」というワードについて誰よりも高い広告費をGoogleに支払えば、このキーワードの検索結果の1番上の広告枠を買えます。
要するに、金の力でサイトを上位表示させる、という事です。
しかし、新人行政書士がリスティング広告を使うことは、私はお勧めしません。
確かに、広告枠を買えばアクセスを大量に集めることができます。
しかし、アクセスが集まれば、即稼げるというものではありません。
見込客数 × 成約率 × 客単価 = 売上
上記の3つの変数の掛け算で売上が決まります。
リスティング広告で大量のアクセスを集めれば、確かに見込み客数は増えます。
しかし、成約率はどうか?
実務経験が浅い新人行政書士が作ったホームページなんてスカスカです。
実績もお客様の声もほとんどない。いや、全然ない。
では、「広告枠」で掲載されているのに「実績」も「お客様の声」もないような行政書士のホームページに仕事を依頼する客がいるでしょうか?
あなたが客の立場だったらどうですか?
仕事、依頼しませんよね?
結局、アクセスは大量に集まるけど、その分の広告費が大量に溶けていくだけです。
大赤字です。
やめておきましょう。
リスティング広告を利用したいのであれば、しっかりと実績を積み上げて、お客様の声を十分に掲載したサイトに成長させた後にやるべきです。
要するにリスティング広告というものは、サービスの質が担保されたサイトでのみ効果を発揮できる手法なのです。
3 SNSマーケティング
詳細は「行政書士のSNS活用法」で解説しましたが、もう一度体系的にまとめます。
SNSマーケティングとは、X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTok、YouTubeなどのSNSを活用して情報を拡散し、ファンを増やす手法です。
Instagram、TikTok
業種によっては非常に強力なツールになります。
例えば、美容室、飲食店、アパレルなど、ビジュアルで訴求できるサービスであれば、InstagramやTikTokをうまく活用できれば売り上げは爆増します。
しかし、行政書士のサービスはビジュアルでは訴求できません。だから効果はでません。
行政書士のお客様の悩みは軽くないです。
気軽に士業に仕事を頼むことはありません。
慎重になります。
SNSでポチっと依頼することなどないのです。
行政書士の見込み客は、悩み抱いた場合、SNSではなくGoogleの検索窓にお悩み解決系のキーワードを打ち込みます。
だから、行政書士のサービスはテキストでしっかりと伝えます。
ブログでお悩み系の記事をしっかりと書いて、専門性の高さを理解してもらうのです。
この先生なら頼れる!と思わせるコンテンツを用意しておくのです。
これが一番効果的です。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は使えなくはないですが、それ単体ではなく、あくまでもブログへの導線として使います。
Xで認知してもらってブログに呼び込み、そこで専門性をアピールする。この流れが鉄板です。
なお、ポスト文(ツイート文)はChatGPTを使って自動生成します。
自分が書いたブログ記事をChatGPTに読ませて、そこから複数のポスト文を書かせるのです。
そのポスト文に元ネタのブログ記事のURLを張り付けて予約投稿。
これで、簡単にXからの導線が大量生成できます。
YouTube
YouTubeはうまく運用できれば効果的な集客媒体にはなります。
しかし、はっきり言います。
難易度めっちゃ高いです。
時間も膨大に費やします。
そして、ほとんどの人が挫折します。
なので、まずはブログをしっかりと積み上げましょう。
そして、ブログが軌道に乗った後で、YouTube集客を考えてみましょう。
ブログでアクセスが集まっている記事を台本としてYouTube動画を作るのです。
台本の質はブログで保証されているので、そこからスタートするのがコスパがいいです。
Facebookは、集客ではなく人脈作りとして有効活用できます。
むしろ積極的に行うべきです。
実名が原則のFacebookはアナログでのお付き合いと同レベルの人脈形成効果を発揮し、仕事を紹介し合ったり、助け合ったりできる関係性を作れます。
詳細は「Facebookで人脈作り」を参照してください。
4 メールマーケティング
メルマガやLINEを通じてキャンペーン情報やお得な情報を届け、顧客と接点を持つという手法です。
オンラインセミナー、コンサル、情報商材などなど、見込み客を時間をかけてファン化して高額商品を売る手法として有用です。
しかし、行政書士の集客方法としては向いていません。
上記のように行政書士の仕事は基本的に単発系です。
お客様は抱え込んだ悩みをすぐに解決したいのです。
行政書士と時間をかけて付き合って仕事を依頼するかどうかを見極める・・・なんてのんきな見込み客はいません。
それに、メルマガ、LINEは見込み客をクローズド空間に引き込む手法です。
行政書士がこのような手法をつかったら、かえって怪しまれて信用を失うリスクがあります。
やめておきましょう。
行政書士の王道スタイル
というわけで、行政書士のWEBマーケティングのメインツールはホームページ。
ここに、いかに見込み客を誘導できるかで食っていけるかどうかが決まります。
なお、集客導線はブログ、SNSといったWEBツールに限りません。
名刺やチラシも集客導線になります。
現代の消費者は購買活動の前に、かならずネットで情報収集します。
例えば、知人から「どこそこの歯医者は優しくて上手だよ」などと勧められても、いきなりその歯科医院に行くことはしません。その前に必ずネット検索をしてサイトを確認します。
そういう時代なのです。
なので、対面営業で名刺を配る、チラシやDMを配るといったアナログ営業をやったとしても、
最終的に成約できるかどうかはホームページの説得力で左右されます。
なので、アナログ営業も、もはやWEBマーケティングの一環といえるのです。
とにかくホームページに呼び込んで、信頼を勝ち取る。
ここを目指すのです。
WEBマーケティングの学習に終わりはない
以上が、行政書士のWEBマーケティングの基本的な考え方です。
しかし、これで終わり、というわけではありません。
経営は、行政書士試験のように合格点を超えればそれで終わり、というものではありません。
経営は市場における競争です。
だから、常に上を目指し続けなければいけません。
上に行けば行くほど、収益が上がっていきます。
逆に、現状維持だと衰退していく一方です。
そして、WEBの世界も常に変化し、そして進化を続けます。
WEBマーケティングの手法も進化を続けます。
当サイトでの解説は最低限度の「行政書士のWEBマーケティング」です。
なので、当サイトの手法をマスターした後は、さらなる高みを目指して学習を深めていってください。
じゃあ、どうやって学習するの?って話なのですが、様々な学習法があります。
外部サイトですが、「Webマーケティングの独学・勉強法7選|サクフリブログ」という記事で学習法がまとめられています。最先端の学習法を知ることができる有益な記事です。参考にされてください。
まとめ
行政書士の主戦場は地上戦から空中戦に移った
ネットに助けを求める見込み客の悩みを捕まえた行政書士の勝ち
ホームページに大量の見込み客を誘導できるネット集客の仕組みを作るために、
WEBマーケティングを学習する必要がある
⇒ホームページ作成マニュアル | ⇒ブログ作成マニュアル |
---|---|
⇒名刺作成マニュアル | ⇒職印作成の作法 |
---|---|
⇒書式 | ⇒実務講座 |
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