YouTubeはハイリスク・ローリターン!新人行政書士は手を出すな!
【目次】
行政書士に興味がある人は、行政書士にお金をくれません。
つまり、行政書士になりたい人、行政書士をバカにしたい人は、行政書士に仕事を依頼することなどありません。
一方で、行政書士にお金をくれる人は、行政書士に興味などありません。
彼らは自分が抱えている問題にしか関心がありません。
つまり、自分の悩みを解決してくれそうな専門家を探して仕事を依頼するだけなのです。
新人行政書士のYouTube活用の目的は一つだけ!
最初に基本の基本をお伝えします。
YouTubeを伸ばす要素は2つです。
@ サムネのクリック率の向上
A 平均再生率の向上
他にも評価基準はたくさんあるのですが、特に大切なのがこの二つの要素です。
目安
サムネのクリック率→5%
平均再生率→40%
一応、上記の数字が、動画が伸びるための合格ラインと言われています。
そして、この数字は「YouTube Studio」のアナリティクスで確認できます。
なお、サムネのクリック率は動画を出した直後は高くでます。20%を超えることもザラです。
なぜなら、まずはいつも視聴してくれるファンにサムネが表示されるからです。
しかし、時間の経過とともにクリック率は落ちていきます。
なので、数日経過して落ち着いた時点でのクリック率が5%を超えることを目指します。
平均再生率は一応40%が合格ラインと言われています。
つまり、10分の動画であれば、平均4分視聴されていることが必要です。
とはいえ、動画の尺が長くなれば平均再生率が40%を切っても伸びます。
例えば、60分を超えるような長尺動画であれば、20%程度でも伸びるケースは多いです。
逆に5分以内の短い動画だと40%では伸びにくい。60%くらいは必要となります。
ところで、
ホームページを伸ばす要素についても「行政書士ホームページ作成講座」で勉強しましたよね?
@ 被リンクの数と質
A 平均滞在時間
覚えてますか?
YouTubeの場合も同じように、伸ばすためには重要な要素が二つある、ということです。
まずは、この二つの要素を理解することが大前提だ、ということです。
では、この基本を押さえたうえで、さらに話を進めます。
配信者がYouTubeを活用する目的は大きく分けて以下の3つです。
@ 広告収益目的
A 集客目的
B 純粋な情報発信目的
それぞれ具体例をいくつか挙げていきましょう
@広告収益
ヒカキン、はじめしゃちょー、等々いわゆるTHE・YouTuber
YouTubeがGoogleの傘下に入った初期はこればっかり
A集客
美容、飲食、観光、アパレルなどなど、様々な業界で集客目的のチャンネル運営
2018年ごろから急激に増えてきた
B情報発信目的
子育て記録、サークル活動、趣味の発表、自分の理念の発表(職業倫理観、政治的思想など)、行政の災害情報などなど
お金目的ではなく、純粋な情報発信の手段としての動画です。
これがYouTubeがリリース当初想定していたスタイルだと思います。
しかし、急速に利用者が拡大してGoogleに買収されて現在のマネタイズツールに変容していったという歴史があります。
大体この3つの目的に分類されると思います。
そして、とても大切なことをお伝えします。
「行政書士のSNS活用法」で詳しく解説していますが、
SNS等のツールを使って情報発信する場合、
必ず目的とターゲットを明確にして開始しなければいけません。
目的、ターゲットがぶれてしまうとSNSのアルゴリズムではじかれます。
どのツールでもそうなります。
例えば、大人気の料理系YouTuberがある日突然ペットの動画を出したら、それ以降の動画の再生数が激減してチャンネルが壊れてしまいます。
既存の視聴者のクリック率、平均再生率のデータが急激に悪化して、手の施しようがなくなるのです。
さらに悪いのは、ペット好きの視聴者にもその動画が拡散されてしまうことです。
ペット好きの人は料理動画に興味はありません。だから、料理系YouTuberのペット動画を一度見た後、もう2度とその料理系チャンネルの動画をクリックすることはありません。
その結果、一気にクリック率が激減します。
野球で言えばイチローの打率が3割8分から一気に0割5分に下がるようなものです。
回復させるには膨大な努力と期間が必要になります。かなり厳しい。
そのままオワコンになるチャンネルも多いです。
だから、目的やターゲットを混ぜることは絶対にやってはいけません。
つまり、動画のテーマは一貫しなければならない。
これ鉄則です。
では、新人行政書士がYouTubeを始める場合、どれを目的とすべきか?
当然「集客」です。
それしかありません。
当たり前ですよね?
全然食えていない状況なのですから。
仕事がなくて困っているのですから。
「集客」以外のことに時間と労力を使ってる場合じゃないはずです。
「集客」できる行政書士YouTube動画の基本要素
では、新人行政書士はどのような内容の動画を上げていけばいいのか?
二つの要素があります。
ターゲット:悩みを抱える見込み客
動画の内容:見込み客のお悩み解決の手助けになる高品質の動画
この二つです。
新人行政書士がYouTubeを始めるのであれば、この二つの要素は絶対にはずしてはいけません。
例えば、あなたが「建設業許可申請」をメイン業務としてやっていこうと思うのであれば、
許可を取りたい見込客が悩んでいることをテーマとして動画を作ります。
そして、そのお悩みを解決するヒントとなるような動画に仕上げます。
そのような動画ばかりをアップし続けます。
そうすると、あなたのチャンネルには建設業許可の見込客ばかりが集まるチャンネルになります。
それ以外の属性は一切入ってきません。
建設業許可の見込み客しか来ないチャンネルになります。
そうすると、クリック率が上がります。平均再生率が伸びます。
その結果、あなたの動画は、建設業許可の見込み客に対して「おすすめ」されやすい動画に育っていきます。
これが集客チャンネルのサクセス・ストーリーです
登録者数は伸びませんよ?
再生数も少ないです。
当たり前です。
建設業許可申請の見込み客なんて、極めてニッチな客層なのですから。
そんなニッチな領域で登録者数や再生数なんて伸びるわけがありません。
でも、それでいいのです。
広告収益が目的ではないのですから。
たとえ再生数100回の動画でも、そこで「信用」を得て仕事が1件でも入れば報酬が入ってきます。
あなたが設定した報酬額が入ってくるのです。
15万円とか20万円とか、まとまったお金が入ってくるのです。
それで十分ですよね?
収益目的?よくわからない動画を出し続ける新人行政書士
私の知る限りではあるのですが・・・
医者や税理士などのチャンネルにはちゃんとした「集客」チャンネルが結構あります。
医師として、税理士として、専門家としての知見をコンテンツにしてそれぞれの見込み客のお悩み解決に役立つ動画を発信しています。
質の高い動画を継続して出していけば、当然ですが「信用」が積み重なっていきます。
これが専門家チャンネルの本来あるべき姿です。
ただ、成約率が高いかどうかはわかりませんが・・・この点については後述します。
一方で・・・
私の知る限りではあるのですが、行政書士、特に新人行政書士が出している動画には何を目的としているのかわからないものが非常に多い印象があります。
開業準備中の様子を語ったり、普段の生活の様子を語ったり、開業後の苦労話や仕事がない現実をさらしたり・・・などなど
一体何のための動画なのでしょうか?
Aの「集客」目的ではないことは明らかです。
もしかしたら「集客」できると思っている新人がいるのかもしれませんが、それは大間違いです。後で説明します。
では、Bの「純粋な情報発信」目的か?
確かにB目的で情報発信している行政書士はいます。
行政書士としての職業倫理観や成功までのノウハウなどを発信する動画です。
でも、それは既に成功している行政書士が発信するから説得力があるのです。
「私も開業当初はこんな苦労をしましたよ」というストーリーを成功者が語るから成り立つのです。
このB目的の動画を出しても広告収益はたいして入ってきません。お小遣い程度です。
でも、それでいいのです。彼らは収益目的で動画を発信しているわけではないはずなので。
伝えたい情報があって、それを必要としてくれる人にさえ届けばいいわけですから。
それでいいんです。
しかし、
今まさにもがいている最中の新人がもがいている姿をさらして何の意味があるのか?
ってことです。
本業で稼げてないわけですよね?
だったら、動画なんか撮ってないで、もっと専門書を読み込んで勉強したらどうですか?
外に出て名刺やチラシを配ったらどうですか?って話です。
悩みを抱える見込客が見たらそう思うはずですよ。
あるいは@の「広告収益」目的なのか?
動画を出し続けていたら、そのうち広告収益で儲かるとでも思っているのか?
もし、そう思っているのであれば、あまりにも情弱すぎる。
YouTubeマーケの基本中の基本を教えます
広告収益が目的なら、視聴者人口が多いジャンルに参入する
大事なことなので、もう一度言いますよ?
広告収益が目的なら、視聴者人口が多いジャンルに参入する
これが基本中の基本です。
広告収益目的でYouTubeを始める人が一番最初に学ぶことです。
魚を釣って儲けたいのであれば、魚が大量にいる海で釣りをしろ、ということです。
YouTubeマーケを勉強した人であれば誰でも知っている常識中の常識です。
数字で説明します。
ジャンルや時期や動画の尺にもよりますが、広告収益は1再生当たり0.3円〜0.5円といったところが相場です。
つまり、1万再生とれたとしても数千円にしかならない。これが現実です。
仮に月に30万円くらいの収益を上げようと思ったら、月の総再生数は100万程度必要となります。
無理でしょ?
全然ムリですよ。
世の中には行政書士に興味を持っている人なんてほとんどいません。
だから、チャンネル名や動画タイトルに「行政書士」と入っているだけでほとんどの人にスルーされます。
入ってくるのは「行政書士になりたい人」か「行政書士をバカにしたい人」くらいです。
つまり、行政書士チャンネルで広告収益を稼ごうと思っていること自体が間違っています。
なので、広告収益で稼ぎたいと思っているのであれば、「行政書士」という看板は外して、視聴者人口が多いジャンルに参入すべきです。
エンタメ、料理、ダイエット、恋愛、投資、ゲームなどなど、稼げるジャンルはたくさんあります。
そこに飛び込むのです。
大きな海に入っていくのです。
嫌味や冗談で言ってるのではありませんよ?大真面目で言ってます。
YouTubeの広告収益で稼ぐということは、生半可な努力でできることではありません。
どのジャンルにも才能に満ち溢れたプレーヤーたちが本気の努力で戦っています。
本業でもロクに稼げてない新人行政書士が片手間にYouTubeをやって稼げるわけがありません。
広告収益で稼ぎたいのであれば、振り切って本物のYouTuberになるしかないのです。
成長過程を見せるな!完成したプロの姿を見せよ!
前述したように、新人行政書士のYouTubeをみていると、開業前の準備や開業後の苦労などを赤裸々にコンテンツにして配信しているものが結構あります。
確かに、コンテンツとしては面白いのかもしれない。
食えない士業≠ニ揶揄されがちな行政書士の実態をみて面白がる人は一定数はいるのでしょう。
でも、その類の視聴者を集めて、一体何の意味があるのでしょうか?
中には「応援してます!」「がんばってください!」といった暖かいコメントをくれる視聴者もいるでしょう。
でも、その視聴者が仕事を依頼してくれるでしょうか?
お客様を紹介してくれるでしょうか?
たとえば開業したばかりのラーメン屋なら、お客様になってくれるかもしれません。
「この若者がんばってるし、場所も近いので一度食べに行ってみるか」ということはあるかもしれません。
でも、行政書士の場合はそうはならない。
(1)行政書士の見込み客は頼れるプロを求めている
行政書士の見込客が抱えている悩みは深刻です。
許認可を取りたい、店を開業したい、遺産分割をしたい、そういった人生における一大事に直面している人たちです。
そういった深い悩みを抱えている見込み客が、たまたまYouTubeで見かけた駆け出しの新人行政書士に仕事を依頼すると思いますか?
逆効果でしょ?
「絶対にこの行政書士には仕事なんか任せられない・・・」
となりませんか?
依頼するのであれば、実績十分の頼りになる行政書士です。
本物のプロに依頼します。
そうに決まってます。
あなただって、そうでしょ?
例えば、YouTubeを頑張っている駆け出しの新人外科医がいたとして、あなたがその外科医のファンだったとします。
でも、その後、大病を患って手術をしなければならなくなった場合、あなたはその駆け出しの外科医に手術を任せたいと思いますか?
絶対にないですよね。
ベテランの外科医にお願いしますよね。
そういうことですよ。
だから、行政書士は「成長の過程」を見せたらダメなのです。
見せるなら「完成した姿」。
それしかありません。
「この先生なら安心して仕事を任せられる」
そういった姿だけを見せなければいけないのです。
そのためにも、見込み客に対して、お悩み解決の希望を与えられる高品質の動画を提示しなければいけないのです。
動画を出すのならそれしかないです。
ちょっと考えたらわかることだと思います。
(2)身だしなみを整えろ
それから見た目
新人行政書士の中には自宅や自家用車の中などで普段着で動画に出ている人がいます。
なんででしょうね?
それでは、士業として信頼されませんよ?
このサイトで何度もお話ししていますが、ビジネスには「売上の公式」というものがあります。
見込客数 × 成約率 × 客単価 = 売上
ビジネスの基本中の基本です。
数学で言えば小学校低学年で習う掛け算レベルの基本です。
どんなジャンルの経営者も当たり前のようにこの公式を使って経営判断をします。
頭の中に常にあります。
では、話を戻します。
【行政書士が動画に登場する際の身なり】
A 普段のだらしない恰好
B びしっとしたスーツ姿
どちらのほうが成約率が上がります?
当然、Bのスーツ姿ですよね。
A・Bテストをするまでもない。Bが正解ですよ。
では、Bを選んで成約率が10%でも上がったら売り上げはどうなりますか?
売上も10%伸びます。
足し算じゃありませんからね。掛け算ですからね。
つまり、一つの変数が上がれば全体が大きく伸びるのです。
小学生でもわかる計算です。
でも、実際は10%どころじゃないでしょうね。
そもそも、士業がだらしない普段着で動画に出たら大きなマイナスになるはずですよ。
仕事を依頼しようという気持ちは萎えるでしょ。
なのになんで、ちゃんとした格好をしないんでしょうね?
そんな動画なら出さないほうがよっぽどいいと思いますけどね。
(3)登録者数や再生数を追うな
それから、多くの新人行政書士YouTuberは「登録者数」や「再生数」を狙っています。
そのように見えます。
なぜなら、動画の内容が下世話になったり過激になったりしているからです。
確かに、「登録者数」や「再生数」を伸ばそうと思ったら、そうせざるを得ないでしょう。
視聴者の層を広げようと思ったら、コンテンツはどんどん下品になっていくものです。
生き残る手段を模索している週刊誌と同じです。
でも、行政書士にこのような傾向がでてきたら、ヤバイです。
おそらく、ご本人には自覚がなくなるのでしょう。麻痺してくるのでしょう。
でも、下品な動画を出せば出すほど、それは「黒歴史」になります。
消すことができない黒歴史を刻み続けていることになります。
気がつかなければいけません。
非常に危険です。
そもそも行政書士が狙うべきは「登録者数」ではありません。
「再生数」でもありません。
「信用」です
行政書士の見込み客の役に立つ高品質の動画をアップし続けることで「信用」を積み上げるのです。
「信用」を積み重ねれば、それはやがて「仕事」につながります。収益につながるのです。
逆に、品位を欠く動画を出し続けたら、どんどんお金は逃げていきます。
「登録者数」を伸ばす見返りとして、「士業としての信用」をどんどん失っていきます。
そして、いつか取り返しのつかないことになります。
リスクを自覚してください。
GoogleとYouTubeの罠を見抜け!
この二つのUIを見比べてください。
お馴染みのUIですよね?
左がGoogle検索。右がYouTube。
では問題です。
この二つのUIの共通点と相違点を明確に答えてください
ちゃんと考えてください。
答えが出るまで考えてください。
はい、答え出ましたか?
では、まず共通点から言います。
両者はどちらもGoogleが運営しているプラットフォームです。
しかも、両方ともGoogleのマネタイズツールです。
しかも、両方とも広告収益を核とするビジネスモデルです。
企業から広告費をもらって、宣伝枠を売るというスタイルです。
読者・視聴者の時間を奪って広告を見せることでお金に変える、という仕組みです。
これが共通点。
次、相違点。
相違点は、ターゲットとする読者の層、視聴者の層が違う、という点です。
まず、左のGoogle検索のUIを見てください。
めちゃくちゃシンプルでしょ。
何もないですよね?
真ん中にドカンと検索窓があるだけ。
これは要するに、「あなたが検索する問題に集中してください」というメッセージなんですよ。
「あなたは、何らかの悩みがあって検索しているのですよね?だったらお悩み解決に役立つサイトをご紹介します。それらのサイトを集中して読んでくださいね」という仕組みを作っているわけです。
そして、検索したら、上から順番にお悩み可決系のサイト記事がずらずらと並びます。
質の高いサイト記事から順番に並びます。
そして、検索ユーザーは上位表示されているサイト記事を読みます。
すると、その記事にはGoogleアドセンス広告が貼ってあります(貼っていないサイトもある)。
読者がその広告をクリックすると、Googleに広告費が入ります。
結構、高い値が出ます。ジャンルにもよりますが、1クリックで数千円なんてザラにあります。
特に不動産や金融関連の広告だと高額の広告費がGoogleに入ります。
なぜなら、読者がそのまま商品やサービスを購入する可能性が高いからです。
ここがYouTube広告との違いです。
YouTubeの視聴者はなんとなく動画を見ている人がほとんどです。
だから、広告を見てもそこから購買に移るケースは少ない。
だから広告単価も極めて低くなります。
一方で、
Google検索の場合、読者は真剣に悩みを解決しようとして、集中してサイト記事を読みます。
そこへ、関連する広告がでてくればクリックしてそのまま購買活動に移行する可能性が高いのです。
だからGoogleアドセンスの広告費はYouTube広告とは桁違いに跳ね上がります。
で、話が長くなりましたが、結論を言います。
要するに、Google検索のUIは「真剣に悩みを解決したい」という層をターゲットにしている、
ということです。
では、次。
YouTubeのUIを見てください。
もう、カオスですよね。ぐっちゃぐちゃです。
学校に例えれば、学級崩壊した偏差値底辺の高校の教室です。
授業中に陽キャのアホが突然メントスコーラを始めます。
荒くれものが突然喧嘩を始めます。
サッカー部のエースが突然リフティングを始めて天才的なテクニックで周りを魅了します。
隣の席のGカップ女子が突然服を脱ぎ始めます。
こんな教室で集中して勉強できますか?
私はできません。
あなたもできません。
誰もできません。
そう。
YouTubeには視聴者の集中力を溶かして動画中毒にさせるトラップが仕組まれているのです。
一度このプラットフォームに入ってしまったらなかなか抜け出せません。
最初は何らかの目的があって入るのですが、いつの間にか関係のない動画をダラダラと見続けてしまいます。
いつのまにかどうでもいい広告ばかりを見て時間を奪われていきます。
広告単価は低いです。
でも、視聴者はいつまでもいつまでもYouTubeのプラットフォームに滞在し、ダラダラだらだらと動画を視聴してくれます。
だからGoogleには大量の広告費が入ります。
薄利多売です。
大量の視聴者が長時間動画を見続けてくれるのでめちゃくちゃ儲かります。
そして、一部の企業にもとても良いことがあります。
YouTubeの視聴者は集中力を欠いているので冷静な判断ができません。
だから、ついつい衝動買いをしてしまいます。
「あ、かわいい〜」「うわ、おいしそう」「ここ、行っていたいな〜」みたいに、
お馴染みのの商品、サービスの広告が流れてくると、ついつい買ってしまうのです。
ポチってしまうのです。
つまり、YouTubeは衝動買いをさせるにはうってつけのプラットフォームなのです。
で、話は長くなりましたが、結論を言います。
YouTubeは集中力を欠いた視聴者をターゲットとしています。
あるいは、最初は明確な目的を持っている人であっても、
入ってきた瞬間からその集中力を溶かしてしまうプラットフォームでもあります。
Google検索とは全く別物なのです。
では、まとめますよ。
Googleは「Google検索」と「YouTube」とで、明確にターゲット層を分けています。
対照的なトラップを用意して、効果的にマネタイズしています。
UIを見ればわかりますよね?
見え見えですよ。Googleの意図は。
一般消費者は気づいていないかもしれませんが、経営者はこういうところに目をつけます。
だから、衝動買いを狙う企業はYouTubeに力を入れます
慎重な見込み客を狙う企業はGoogle検索に力を入れます
Googleのトラップを理解すれば当然そうなるわけです。
支配される人間になるな!支配する側に回れ!
では問題です。
行政書士が「集客」のために使うべきプラットフォームは
「Google検索」と「YouTube」のどっちですか?
もう、お分かりですよね。
当然、「Google検索」です。つまり、ホームページとブログです。
行政書士の見込み客は真剣な悩みを抱えています。
YouTube動画を見て衝動買いで行政書士に仕事を依頼する人はほぼいません。
集中力を溶かされてフワフワした状態の時に重たい決断はできません。
だからこそ、行政書士が利用すべきは「Google検索」なのです。
読者が集中して悩みを解決しようとする「Google検索」です。
ブログでお悩み解決系の記事を大量に仕込んで、悩みを抱える見込み客を呼び込むのです。
これが行政書士のWEBマーケです。
(1)成功事例を見ろ!行政書士の成功者はWEB集客の成功者
実際にその目で確かめてみてください。
行政書士YouTuberは結構いますが、
その中で「集客」目的で成功しているといえる行政書士が何人いますか?
ほとんどいませんよね?両手の指で足りる程度ですよね?
では、Google検索で「集客」に成功している行政書士はどれくらいいるでしょうか?
行政書士の集客ワードは大量にあります。
無限にあります。
「ラッコキーワード」というツールで集客ワードを調べることができます(月間検索数は有料ユーザーのみ閲覧できる)
業種ごと、ワードごとに大量の組み合わせがあります。
しかも、それぞれの複合キーワードのアクセス数も多い。
では、それぞれの複合キーワードで実際にGoogle検索してみてください。
その目で確かめてください。
大量の行政書士のサイトがずらずらと並んでいますよね?
そして、それぞれのキーワードで1ページ目に表示されているサイトは確実に集客できています。
とくに上位3位以内のサイトはかなりの売り上げが予想されます。
それも、一つのキーワードだけではない。
全ての複合キーワードについて、それぞれ稼いでいる行政書士が存在するのです。
もう、数えきれません。
しかも、ホームページやブログの場合、地域を限定した局地戦ができます。
つまり、サイトやブログ名に「営業エリア名」を入れることで、狙ったエリア限定の地方大会ができるのです。
そして、地方大会で上位に入れば十分に稼げます。
参照→「行政書士の地域特化型サイト」 「サンプル行政書士ブログ」
一方で、YouTubeの場合、全国大会しかありません。
チャンネル名に地域名を入れても効果はほとんどありません。
なぜなら、YouTubeは検索でなくレコメンド重視のプラットフォームだからです。
視聴者をフワフワさせることが目的のプラットフォームだからです。
しかも、異業種格闘技の全国大会です。
ライバルは行政書士だけではありません。
お笑いタレントもいればスポーツ選手もいます。グラビアアイドルもいます。
様々なタレントが混在する中でほんのわずかの枠を奪い合わなければいけないのです。
こんな激烈の競争で勝ち抜くなんて、ほんとにもう軌跡に近いですよ。
(2)アルゴリズムに支配されるな!アルゴリズムを利用せよ!
にもかかわらず、YouTube配信を始める新人行政書士が増えています。
なんでなんでしょうね?
おそらく、「なんとなく」始めたんだと思います。
明確な戦略があって勝ち筋を見つけた、というわけではないはずです。
事前のデータ分析すらせず、「みんな観ているからやってみるか」という感じなんだろうと思います。
ご自身がYouTubeばかりみているから、行政書士の見込み客も見ているに違いない、と思っているのだと思います。
でも、それは違います。
それはあなたがYouTubeのアルゴリズムに支配されているだけです。
みんながみんな支配されているわけではありません。
データが真実を語っています
行政書士の集客ワードで検索している人は大量に存在します。
真剣に悩みを解決しようとする人は、YouTubeではなくGoogle検索を利用します。
だから、ちゃんとデータ分析をしている行政書士はYouTubeではなく、サイト運営に力を入れます。
行政書士は5万人以上いますが、
その中でYouTubeをやっている行政書士は1%もいないはずです。
でもホームページ運営は100%に近い。
しかも、一つの事務所で複数のサイト運営をするのが当たり前になっています。
だから、延べ率でいえば300%は超えているはずです。
みんな、わかってるんですよ。
Google検索のアルゴリズムとYouTubeのアルゴリズムを理解したうえで、Google検索を選択しているのです。
「Google検索」のプラットフォームを利用して見込み客を呼び込んでいるのです。
稼いでいる行政書士はみんなそうしています。
Googleのアルゴリズムを利用して見込み客を支配しているのです。
もう、お分かりですよね?
行政書士は経営者です。
経営者が支配されて消費者になってはいけません。
消費者を支配する側に回りましょう。
ブログの台本を使い回せばいい
YouTube動画の平均再生率を伸ばすには、以下の4つの要素のレベルを上げる必要があります。
- 台本
- トーク力
- 音声の質
- 照明
これら全ての要素が一定以上でなければ伸びません。
一定以上とは、競合の動画よりも優れている、という意味です。
一つでもダメなものがあれば、視聴者はすぐに離脱してしまいます。
他の動画で時間を潰した方がマシですからね。
だから、大変です。
伸びる動画を作るには膨大な労力と時間を要します。
そして、膨大な労力と時間と使って動画を出しても、ほとんどは伸びません。
しかも、伸びない原因が台本にあるのか、トークにあるのか、初心者には明確に判断できません。
だからYouTubeは難しいのです。大変なのです。
しかし、それに比較したらブログ運営は簡単です。
だって、台本さえ書けばいいのですから。
労力や時間はYouTubeの10分の1くらいです。
いや、もっと楽かもしれません。
しかも、ブログやサイト記事の場合、リライトができます。
後から書き直すことができるのです。
だから、完璧な状態にならなくても、とりあえずアップすることができます。
そしてアップした後に、アクセス数や滞在時間といったデータを確認して、それから改善することができるのです。
PDCAを回せるのです。
なので、営業ツールとして運用するのであれば、圧倒的にブログやサイトの方がコスパがいいのです。
そこで、提案があります。
どうしてもYouTubeで集客したいと思っているそこの新人行政書士のあなた
まずは2年間
ブログ運営に集中してください
データを活用して、お悩み系キーワードを洗い出して、悩みを抱える見込客を呼び込めるブログ記事を積み重ねてください。
質の高い記事を2年間継続して更新できれば、かならず上位表示できる記事が大量に出てきます。
そこまでいけば、当然ですがブログ記事からの仕事の依頼があり、実務経験も積み重なっているはずです。
つまり、実務家としてのスキルと自信を手に入れている、ということです。
名実ともにプロになっている、ということです。
だったら、その姿なら、動画にして視聴者にさらしてもいいでしょう。
視聴者から見て信頼できる行政書士≠ニして振舞えるでしょう。
動画がマイナスになるリスクはほぼないです。
しかも、上位表示されているブログ記事の台本も手元にあるわけです。
だったら、その台本をYouTube動画の台本として使いまわせばいい。
Googleで上位表示されているわけですから、台本の質は担保されています。
最初から、品質が保証されている台本でYouTube動画を作成できるのです。
もし、その動画が伸びなければ原因はトーク力にあります。
原因がはっきりしているので、あとはトーク力を鍛えるだけです。
やるべきことは明白です。
だったらこの順番で始めるのが合理的ですよね。
といっても、別にやらなくてもいいんですよ?
何度も言っているように、行政書士の場合はYouTubeよりもサイトで集客した方が成約率は高くなるのですから。
だからブログが育った後は、本当は業務特化型サイトを増やしていった方が断然いいわけです。
さらに言えば、サイト記事はストック型の資産になります。
記事がいったん上位表示されたら、しばらくはその位置をキープします。
5年以上キープする記事だって珍しくはありません。
一方でYouTube動画はフロー型です。
どんなに登録者数が多いチャンネルの動画でも、再生数が一番伸びるのは動画を投稿した直後です。一度爆発しても、その後はずっと低空飛行が続きます。
YouTubeは視聴者を中毒にさせることが目的です。
なので、質の高い動画をずっとおススメするのではなく、短期的に爆発的に消費される新しい動画を優先的にリコメンドするアルゴリズムになっているのです。
なので、新商品をどんどんリリースする業界、例えばコスメ系やガジェット系の企業であれば、Google検索よりもYouTubeのアルゴリズムに乗せた方が圧倒的に稼げます。
でも、行政書士は・・・圧倒的にGoogle検索ですよ。
だから私は業務特化型サイトをおすすめします。
でも、ここまで言っても、それでもYouTubeをしたい、という人は
せめてブログ記事が育った後に始めましょうね、ということです。
そこから始めたら、少なくとも黒歴史になるリスクはないですからね。
【唯一の例外】今すぐYouTubeチャンネルを立ち上げろ!
では、ここまで読んでくださった皆様に最後のアドバイスがあります。
この記事を読み終わったら、直ちにYouTubeチャンネルのアカウントを立ち上げてください
「は、なにいってんのコイツ?」
ですよね。
今までさんざんYouTubeはやめとけと言ってきたのに何言ってるのって話ですよね。
でも、行政書士の場合であっても、実は一つだけ、非常に有効なYouTube活用法があります。
それは「自己紹介動画」
数分程度の短めの自己紹介動画を作って、それをホームページの自己紹介ページに貼るのです。
これは効果抜群です。
そして、その目的は「成約率」の向上です。
つまり、こういうこと。
もう一度、売上の公式を思い出してください。
見込客数×成約率×客単価=売上
まず、見込み客数の増加はブログ記事に任せます。
お悩み解決系の記事を大量にアップして、今まさに悩みを抱えている見込み客を呼び込みます。
悩んでいる人しか入ってきません。
行政書士に興味を持っている人なんて全く入ってきません。
お客様になってくれる可能性がある人だけが入ってくるわけです。
だから水が汚れない。すごくきれいな海になります。
これが集客の理想的なパターンです。
そして、ブログ記事に貼ってあるリンクからホームページに誘導します。
そして、自己紹介動画を見せる、というトラップを仕込むのです。
もちろん、ホームページにはテキストで自己紹介をしています。
それはそれで効果はあります。
でも、やっぱり人柄を伝えるには文字情報よりも映像の方が圧倒的に効果があります。
清潔感のあるきちんとした身なりで、優しい笑顔で、なおかつ、頼れる専門家としてのオーラをまとって、動画で自己紹介をするのです。
3分程度の短めの尺で、自分が提供するサービス、そして行政書士としての理念を簡潔にわかりやすく伝えるのです。
この自己紹介動画をうまく作り上げれば、確実に成約率が上がります。
うまくいけば、この動画だけで売り上げが50%くらいアップする可能性があります。
いや、それ以上の動画もありえます。
動画にはそれくらいのポテンシャルがあるのです。
つまり、
ブログ記事で見込み客を増やす
自己紹介動画で成約率を上げる
これが行政書士がWEB集客で成功するための王道パターンです。
なので、これはみんな作ってください。
どれだけ時間をかけてもいいので、何回取り直してもいいので、渾身の1本、最高品質の自己紹介動画を1本だけ作ってください。
その1本が、将来何百万、何千万といったお金を生み出します。
まとめ
YouTubeを使って「収益」に成功している行政書士はほとんどいません。
行政書士のサービスとYouTubeのアルゴリズムは非常に相性が悪いのです。
稼いでいる行政書士を見習って、新人行政書士はGoogle検索のアルゴリズムを極めましょう。

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