なければ困る書類棚
顧客情報等を含む重要な書類を保管するために鍵付きキャビネットが必要だ、
ということは前頁でお話ししました。
しかし、全ての書類を鍵付きキャビネットに収納すれば良いかというと、
そうではありません。
例えば、
封筒、便せん、切手、葉書、
各種申請書類、
事務所専用の書式(未記入のヒアリングシート等)、
パンフレット等の販促商品などなど・・・
頻繁に使うけれども厳重に保管する必要はない書類もあります。
こういった日常的に使用する書類をいちいち鍵付きのキャビネットに出し入れするというのは
非効率極りません。
なので、この手の書類を整理して収納する書類棚はやっぱりあった方が良いのです。
実際、長年経営されている行政書士の事務所に行って書類棚がないということはありません。
普通に業務をしていたら絶対に必要だからです。
開業時には書類棚までは準備していなかった事務所もあるとは思いますが、
結局は必要に迫られて購入することになります。
まあ鍵付きキャビネットとは違い、
開業前から揃えておかなければいけない物ではありませんので、
営業を開始して必要に迫られてから準備しても良いでしょう(実は私もそうでした)。
では、書類棚を選ぶ際のポイントをお伝えします。
@ 最低でもA4ファイルがスイスイ入るもの(つまり「B4」以上のタイプ)
A 段数が多いもの(10段以上は欲しい)
です。
以下、補足します
@について
書類棚には、各種申請書類や事務所の書式を収納することを前提とします。
そして、これらの書類の標準的サイズはA4です。
なので、
少なくともA4サイズの書類がスムーズに出し入れできるタイプの書類棚を選んでください。
「B4」以上のタイプならスムーズに出し入れできます。
できれば、A3も収納できるタイプが良いのですが、
値段が跳ね上がりますからね(中古品もなかなか見つからないし・・・)。
Aについて
仕事が増えれば増えるほど、書類のファイル分けが増え続けます。
上記した
「封筒関連ファイル」
「申請書類ファイル」(取り扱う分野によりその数は増える)
「書式ファイル」(取り扱う分野によりその数は増える)
「販促商品ファイル」
の他にも
「未読の書類ファイル」(これも何種類かに枝分かれしていく)
「検討中の書類ファイル」(これも何種類かに枝分かれしていく)
「返信が必要な書類ファイル」
「処分すべきか迷っている書類ファイル」(絶対にこのファイルは必要です!)
などなどです。
もちろんファイル分けに決まりがあるわけではありませんが、
まあこんな感じになるかと思います。
10段以上は必要ですよね。
なお、私はこれを使っています。
品質に不満はありません。
ただ、私の場合15段でも足りなくなりつつあります(整理が下手なのか?)
まとめ
整理のための書類棚はやっぱり必要です。
「B4」以上のタイプで
10段以上のものを選びましょう。
⇒ホームページ作成マニュアル | ⇒ブログ作成マニュアル |
---|---|
⇒名刺作成マニュアル | ⇒職印作成の作法 |
---|---|
⇒書式 | ⇒実務講座 |
---|---|
関連ページ
- 事務所開業時のオフィス用品は中古品で十分!
- 営業活動への投資を惜しんではいけないが、物の購入に金をかけてはいけない。開業準備で節約できるのはオフィス用品の購入のみ。中古品を探したり、ネットで組み立て式の商品を買うなどして、できるだけ出費を抑えましょう。
- 行政書士事務所のOA機器(パソコン、FAX、コピー、プリンター)
- 行政書士事務所開業時に必要なOA機器はFAX機、コピー機、プリンター、パソコン。 複合機でいいが「A3」対応の新品を買うべき。パソコンはノート1台で良いが、顧客情報を守るためにセキュリティーに万全を期さなければならない。
- 事務机、椅子、PCデスクは作業効率を考えて
- 事務所に設置する机はできるだけ広い面の物を使いましょう。行政書士の仕事はデスクワークが中心です。狭い机だと作業効率が悪くなります。椅子は体に会う物を。パソコン用机も必要ですが、安いもので十分です。
- 本棚。専門家の事務所に備えるのですから…
- 行政書士事務所に備える本棚である以上、大量の専門書、法律書を並べることが前提。沢山の書籍を収納できる大きめの頑丈な物を選びましょう。中古品で十分。ただ、開業当初は専門書はあまりないはず。なので、士業が読みそうな本を適当に並べておきましょう。
- 「街の法律家」にふさわしい六法を
- 行政書士は街の法律家≠ナす。法律家にふさわしい六法を用意しましょう。すなわち「模範六法」クラスのものです。そして、依頼者の前でもスイスイ条文検索できるように、日頃から十分に使いこなしておいてください。
- 行政書士事務所に鍵付きキャビネット(書庫)がない?
- 行政書士には守秘義務があります。職務上知り得た依頼者の情報を漏らしてはいけません。顧客情報が記入された書類も完璧に管理する必要があります。そのため、事務所開業時に必ず鍵付きキャビネット(書庫)を設置しなければいけないのです。
- 応接セットは依頼者の記入作業を前提に選べ
- 事務所の応接セットは依頼者の目が当然に行きます。書類をおいて記入作業をすることもあります。机に傷がある等記入作業がしにくいものだと依頼者を不安にさせまし、行政書士本人に対する信頼も揺らぐことになります。中古品で良いので、しっかりした商品を選びましょう。
- トイレの神様
- 事務所のトイレが汚いと人から信頼されません。人から見られないところではいい加減だと思われるのです。顧客は離れていくし、同業者、他士業から仕事を紹介してもらえないでしょう。トイレ掃除が出来ない人は仕事もできないのです。