士業のチラシ営業は利益でるのか?

士業のチラシ営業は利益でるのか?

 

前のページでチラシ配布の効果測定についてお話ししました。

 

そして、チラシを1000枚配布して3件問い合わせがあれば上出来と言いました(せんみつ)。

 

 

 

「1000枚配って問合せ3件?そんなんで利益が出るのか?」

 

 

 

そう思われた方も多いでしょう。

 

 

 

でも、出ますよ。
ちゃんとやれば利益は出ます。
出るからこそ、ネット営業が当たり前となった現代でもチラシはなくならないのです。

 

士業の営業でも同じです。
行政書士事務所のチラシ配布がなくなることは、少なくとも現状では考えられません。
チラシを超える効果的な押し≠フ営業ツールが誕生すれば別ですが、
そうでない限り、いくらインターネットが一般家庭に普及しても、
チラシの存在意義はなくならないのです。

 

 

 

具体的に考えてみましょう。

 

 

例えば、遺言書作成のチラシを5000枚作ったとします。
そして印刷に1万5千円かかるとします。配布は自分でします。
そして、遺言書作成の報酬を10万円に設定していたとします。

 

5000枚配って問合せが10件来ました。
反応率として悪くはありません。
チラシ配布の結果としては、まずまずです。

 

問合せ10件に対して何件成約できるかは、電話でのクロージングスキルにかかっています。
3割バッターを目指しましょう(営業の世界でも3割≠ェ1流と言われています)。
つまり、クロージングスキルが高ければ、3件成約できます。
すなわち、売上30万円。

 

 

最初に1万5千円投資しているので、28万5千円の利益が出たことになります。

 

 

 

 

でも、それで終わりではありません。
チラシ配布の効果は後から出ます。

 

 

 

 

チラシ営業の目的とターゲット層」でお話ししました。
行政書士のチラシ営業のターゲット層は問題が顕在化していない客層です。
スーパーのチラシのターゲット層とは根本的に違うのです。

 

 

問題が顕在化していない段階では人は何もアクションを起こしません。
そういう段階の層に、行政書士である自分の存在を刷り込んでおく。
そのための手段としてチラシを配布するのです。

 

 

チラシ5000枚配って問い合わせが来た10件。
この10件は、チラシを受け取った時点で既に問題が顕在化していた層です。
たまたま問題に直面していたからこそ、チラシを見てすぐに問合せをしてきたのです。

 

 

しかし、チラシを受け取った人のほとんどが、まだ問題が顕在化していない見込み客です。
そういった見込み客はチラシを見ても問い合わせをすることは当然ありません。
でも、見ている≠フです。
せんいち≠超える反応率のチラシであれば、すぐ捨てられずに見られているはずです。
そして、何度も何度も見る%xに、
行政書士であるあなたの存在が見込み客の脳に刷り込まれていくのです。

 

 

 

やがて、見込み客が抱えていた問題が顕在化します。
3年後か5年後かはわかりません。
しかし、例えば相続の問題であれば、将来的に必ず顕在化するのです。

 

その時、あなたの存在が十分に刷り込まれていたら、
その見込み客があなたに仕事を依頼する可能性が高いのです。

 

 

 

ここからがチラシの本領発揮です

 

 

 

目先の利益「28万5千円」など微々たるものです。
インターネット営業では獲得できない「問題を潜在的に抱えている見込み客」を、
チラシを使うことで大量に獲得できるのです。

 

 

さらに、獲得した客に満足してもらえると、その客が新しい客を紹介してくれます。
類は友を呼ぶ
ある問題を抱えている人の周りには同じ問題を抱えている人が多いのです。
一人のお客様の信頼を勝ち取れば、その信頼が周りに広がっていくのです。

 

 

 

士業のチラシ営業は利益が出ます。

 

即効性はありませんが、
行政書士事務所を長期的に成長させていくためには
チラシは欠かせない営業ツールなのです。

 

 

 

まとめ

 

 

チラシ5000枚配って問い合わせが10件来れば利益は出ます。

 

それも目先の利益だけではありません。
インターネット営業では獲得できない「問題を潜在的に抱えている見込み客」を、
チラシを使うことで大量に獲得できます。

 

つまり、チラシ営業の利益は後から生じるのです。

 

チラシは長期計画で実践すべき営業方法です。

 

 

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