チラシ営業のコストをゼロにする方法

チラシ営業のコストをゼロにする方法


【目次】

 

 

 

どん底から這い上がるためには非常識なこともやる

 

 

私がチラシ営業に挑戦するにあたっての最大の障壁は資金の調達でした。

 

 

チラシ営業で成功するには「効果測定」が不可欠!」のページでもお話ししましたが、
チラシ集客を成功させるためには、まずは「効果測定」をしなければなりません。

 

そして、効果測定で信頼できるデータを得るためには、
一つのパターンにつき最低でも5000枚は配る必要があります。

 

 

チラシを5000枚印刷しようとなると、
低価格のネット印刷屋に依頼しても数万円はかかります。

 

私が最初に成果を上げたこのチラシなどはサイズA4の両面カラー印刷(最も値段が高くなる!)なので、5000枚で約9万円もかかりました。
(* その後大幅に価格が下がり、2016年12月現在では1万円程度で5000枚の印刷が
   可能となりました)

 

 

 

チラシ営業のコストをゼロにする方法

 

 

 

ちょっと新人行政書士が挑戦するには勇気のいる金額です。
でも、それぐらいの投資をしなければチラシ営業は上手くいきません。

 

 

 

そこで、私は考えました。
チラシ営業をタダでする方法を・・・

 

 

 

その方法を特別にお教えしましょう!

 

 

 

 

と、いっても大したことではありません。

 

ポスティングのアルバイトをするのです。

 

つまり、バイト代をもらって依頼主から渡されたチラシを配り、
同時に自分の事務所のチラシも配るのです。

 

 

行政書士事務所を営業していない土日祝日に
このバイトをしながら事務所のチラシを配布していきます。
また、平日の営業時間終了後も、何もすることがなければ配ります。

 

これで、事務所のチラシの印刷代はペイできます。

 

つまり、タダでチラシ営業ができるのです。

 

 

 

「キヨシ、あざとい〜」

 

 

 

なんて言わないでくださいね。

 

 

別に違法行為でも契約違反でもありません。
時給制のバイトであれば問題でしょうが、
私がやっていたのは歩合制のポスティングです。
依頼されたチラシはちゃんとすべて指定された住宅に入れていたので、
仕事は全うしているのです。

 

 

と言っても、決して褒められた行為ではありませんよね。
依頼主である会社には自分の事務所のチラシを一緒に配っているなんて口が裂けても言えません。

 

 

でも、そうでもしなければチラシ営業に挑戦することができなかったのです。
だから、やるしかなかったのです。

 

 

 

 

ホームレスからリサイクルショップを全国展開するまでに成りあがったある有名な経営者の著書に、こういった趣旨の言葉がありました。

 

 

 

 

「どん底から這い上がるためには、非常識なことでもやった」

 

 

 

 

私は、この考え方に共感します。
もちろん、犯罪や契約違反、人を貶める行為などは絶対にやってはいけません。
しかし、常識にとらわれて人と同じような行動だけをとっていたら、弱者は這い上がれません。

 

 

個人事業主は弱者です。
新人行政書士なんて弱者の中の弱者です。
経営ノウハウ本に書いているような教科書通りの手法だけをやっていても、
勝ち残るのは難しいのです。

 

 

資金がないから諦める、のではなく
まずやる!≠ニ決めて、それから資金を捻出する方法を考える。

 

 

そういう発想があれば、
ポスティングのバイトをしながら自分の事務所のチラシも配るということくらいは思いつくし、
実践もできると思います。

 

 

 

誰にでもはお勧めできない

 

 

と言っても、資金が乏しい新人行政書士の全ての人にポスティングのバイトをお勧めしているわけではありません。

 

私の事務所の営業エリアは比較的集合住宅(マンション、団地)が多い地域でした。
集合住宅であれば、短時間で大量のポスティングが可能です。
だから歩合制でも何とかなったのです。

 

もし、一戸建てばかりの地域やそもそも住宅が少ない田舎町などで歩合制のポスティングをやっても、全然割に合わないでしょう。

 

そのようなエリアに事務所を構えた方は他の手段を考えてください。
(他のバイトで資金を捻出してポスティングは業者に委託するなど)

 

 

 

ポスティングをする場合の注意点

 

 

他にも、ポスティングをしながら自分の事務所のチラシを配る事に関して、
アドバイスがいくつかあります。

 

 

歩合制にする

 

 

自分の行政書士事務所のチラシも(内緒で)一緒に配るのです。
時給制でこれをやると、バレたら賠償問題になります。
必ず歩合制を選んでください。
また、歩合制でも「他社との掛け持ち禁止」を条件として明示しているところは避けましょう。

 

 

 

1枚5円以上

 

 

歩合制ポスティングの報酬はとっても安いです。
業者によって報酬額はさまざまですが、大体1円〜7円程度です。
1枚配って数円の世界なのです。
それでも、報酬額にはこだわりましょう。
1円でも高い業者を選びましょう。
例え1円の違いでも1万枚配ったら1万円の差になるのですから。

 

具体的には1枚5円以上を狙いましょう。
集合住宅なら1枚3円でもいいです。
この金額より下だと、いくら事務所のチラシを一緒に配るとはいえ、
ちょっと割にあわないんじゃないかな、と思います。

 

 

 

徒歩ではなく、自転車かバイクで配る

 

 

大量のチラシを何時間も配り続けるのです。
リュックだけでは足りず、バック2つくらい必要です。
徒歩で配っていたら労力と時間が何倍もかかります。
無理です。
自転車かバイクにしましょう。
一方通行規制などを気にしなくて良い自転車が一番効率良いと思います。

 

 

 

配布場所を選ぶ

 

 

ポスティング業者の多くは、バイトに配布場所を選択させてくれます。
なので、事務所の営業エリア内を選択することはもちろんのこと、
できるだけ1戸建てではなく、集合住宅が多い場所を選びましょう。
(1戸建てだと配るのに時間がかかるので)

 

 

 

事務所チラシを配布する住宅は選ぶ

 

 

例えば相続のチラシを新築マンションに配布しても効果は出にくいです(若い世代が多いから)。
なので、そういう場所には相続のチラシを配るべきではありません。

 

歩合制のポスティングは、事前にチラシを自宅に配送してくれるのが普通です。
そこで、前もって事務所チラシを一緒に折り込んでおくパターンと、そうでないパターンの2種類のチラシ束を準備しておきます。
その上で、配布現場で事務所チラシを配るべきかどうかを選択していくのです。

 

 

 

できるだけ複数の業者と掛け持ちする

 

 

ひとつの業者だけのチラシだとあまり稼げません。
なにしろ1枚配って数円の世界ですから。
なので、できるだけ複数の業者と歩合制の契約をして掛け持ちしましょう。
そして、できるだけ配布場所が重なるように調整するのです。
そうすることで、複数の業者から依頼されたチラシを同時に配布することが可能となります。
そうすれば、同じ労力でも稼げるバイト料が数倍になるのです。

 

 

 

伊達メガネ

 

 

何度も言っていますが、チラシは基本的にゴミです。
ポスティングは、多くの人にとって迷惑な行為なのです。
そのような迷惑行為を自分でするのですから、人に見られたらちょっとマズイです。

 

だって、そうですよね?
チラシに顔写真が載っている行政書士本人がポスティングのバイトをしているなんて・・・
そんな姿を見て、その行政書士に仕事を依頼しようなんて思う人はいないでしょう。

 

なので、私は伊達メガネをしてポスティングをしていました。
どこにでもあるような安いありふれたフレームの伊達メガネですが、
私は普段コンタクトレンズをしているので、結構印象は違ったと思います。
パッと見られても、それがチラシに映っている行政書士と同一人物だとは思われなかったはずです。

 

ポスティングに伊達メガネは必需品なのです。

 

 

 

ポスティング業者から入手した情報を利用する

 

 

ポスティング業者から配布場所の地図をもらいます。
その地図には「配布禁止」の家の情報が記載されています(蛍光ペンでマークされている等)。
「配布禁止」とは要するに過去にポスティングした際にクレームをつけてきた家ということです。
このような家には、行政書士事務所のチラシを入れてもやはり逆効果となるでしょう。
なので、ある程度稼げるようになった後、補助者にポスティングをさせたり、業者にポスティングを依頼するようになった時のために、そういった情報はストックしておくのです。

 

また、ポスティング業者の社員と仲良くなったら、
反応率の高いエリア等、有益な情報をポロっと教えてくれることもあります。
そういった情報も貪欲に入手するように心がけておきましょう。

 

 

 

最後に一言

 

 

はっきりいってポスティングの仕事はハードです。
すごく疲れるし、その労力に見合った報酬ももらえません。

 

ただ単にお金を稼ぎたいのであれば
コンビニでバイトをしていた方がはるかにマシです。

 

 

しかし、自分の事務所のチラシを配るついでにポスティングのバイトをする、と考えたら
一転してこのバイトは合理的な資金調達手段となります。

 

どうせ事務所のチラシをポスティングするのです。
どうせ汗水垂らして住宅を回るのです。

 

だったら他社や他店のチラシも一緒に配ってバイト料をもらったほうが得。
結果的にチラシ作製料が賄えるのです。

 

そう考えると、資金に乏しい新人行政書士にとっては
とてもおいしいバイトになりますよね?

 

 

 

まとめ

 

 

資金がなければ捻出する手段を考えれば良い。
ポスティングのバイトをしながら事務所のチラシも配れば、
チラシ作製料はペイできます。
お金がなくても知恵と気合があればなんとかなるのです。

 

 

ポスティングのバイトをする際の注意点

 

  1. 歩合制にする
  2. 報酬は1枚5円以上
  3. 徒歩ではなく、自転車かバイクで配る
  4. 配布場所はできるだけ集合住宅を選ぶ
  5. 行政書士事務所チラシを配布する住宅は選ぶ
  6. 複数の業者と掛け持ちする
  7. 伊達メガネをかけて配る
  8. ポスティング業者から入手した情報を利用する
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