新人行政書士の報酬額の決め方

新人行政書士の報酬額の決め方


【目次】

 

 

行政書士会への入会が認められると、
単位会から「報酬額表」(見本)が与えられます。

 

行政書士はこの「報酬額表」に取扱業務の報酬額を明記して、
事務所の見やすい場所に掲示する義務があります(行政書士法第10条ノ2第1項)

 

 

そして、報酬額は、現在では各行政書士が自由に定めることになっています。

 

 

新人行政書士はここで頭を抱えます。

 

 

 

「自由に報酬額を決められるっていっても・・・一体どうやって決めればいいんだ?」

 

と。

 

 

 

 

結論から言いましょう。

 

相場よりも高い報酬額を設定すべきです。
しかも、自信がある業務についてはちょっと目立つくらいに高い方が良いです。
間違っても、安さ≠売ってはいけません。

 

 

 

以下、その理由を述べていきます。

 

   * 行政書士事務所の報酬の相場についてはこのサイトを参照

 

 

 

安さ≠ナ集客してはいけない理由

 

 

 

士業は労働集約型ビジネス

 

 

物販ビジネスであれば、薄利多売で利益を上げることも可能です。

 

しかし、
行政書士等の士業は
自分の時間を切り売りしてサービスを提供する労働集約型ビジネスなのです。

 

 

この種のビジネスでサービス単価を安くして売り上げを伸ばそうとするのであれば、
単純に労働時間を増やすしかありません。

 

しかし、人間に与えられている時間は決まっています。
寝ずに働いても一日24時間しかないのです。

 

安い料金設定では士業の経営は成り立ちません

 

 

 

「安い給料で補助者(事務員)を大量に雇えば薄利多売でも成り立つ」

 

と考える人がいるかもしれませんが、
そんなに甘くはありません。

 

資格を要する行政書士の業務の全てを補助者に任せることはできないのです。
そもそも安い行政書士は補助者を雇えるまで成長しません。
無理して雇っても、その安い給料すら払えなくなります。
地獄に突入するだけです。

 

 

 

安い料金は安い客を呼ぶ

 

 

それだけではありません。
安い報酬額を売り≠ノすると、安い(悪い)客を呼びます。

 

安い客は、より値段を下げようと値引き交渉してきます。
その上、文句も多い。
少しでも不手際があると
「よそに頼めば良かった!」とクレームをつけてきます。

 

 

 

もう一度言います。

 

安い料金は安い客を呼ぶのです

 

 

 

そんな客でもいないよりマシと、大事に扱っていても
もっと料金が安い士業を見つけたら、さっさとそっちに行ってしまいます。

 

 

 

安い客と関わっていたら事務所は潰れていきますよ?

 

 

 

売りにすべきは専門性

 

 

そもそも、士業の客は何らかの問題を抱えている属性です。
この属性にとって最も重要なことは、抱えている問題を解決してもらうことです。

 

そして、問題を解決してもらうためには、
解決できるだけのスキルを持った専門家に出会うことが必要です。

 

つまり、見込み客が士業を選ぶ第一の基準は専門性の高さ≠ネのです。

 

 

ところが、安い客は、

 

「士業が専門性を持っているのは当たり前。問題を解決するのが当たり前。
 だから、1円でも安いところに頼む」

 

という発想で士業を選びます。

 

この層の客を相手にしてはいけないことは、上述した通りです。

 

 

 

 

しかし、その一方で良い客≠烽「ます。

 

良い客は、

 

「ひと口に『士業』といっても、それぞれの得意分野・不得意分野があり、
 また、そもそもの能力の違いもある。
 だから、士業を選ぶ際には、
 その士業の専門性、スキルの高さを見極めなければならない」

 

という見識を持っています。

 

 

 

この客層にとっては専門性の高さ≠ェ全てです。

 

なので、士業が掲げる報酬額も、その専門性を図る基準として見る傾向があります。

 

 

 

つまり、

 

報酬額が高い=専門性が高い
報酬額が低い=専門性が低い

 

です。

 

 

いわゆる「安かろう悪かろう」です。
悪い客と良い客とでは
ものの見方が全く違うのです。

 

 

そして、自分の事務所を守りたいのであれば、
良い客をターゲットとしなければいけません。

 

 

良い客は、値引き交渉などしません。
些細なことでは文句も言いません。
ただ、その客が抱えている問題が解決さえすれば良いのです。

 

 

 

とは言うものの・・・・

 

 

 

行政書士の専門性は低いと思われています。
例えば、内容証明や遺言書作成に関して言えば
弁護士の方がスキルが高いというのが世間一般の認識です。
なので、良い客は通常、弁護士にこれらの仕事を依頼します。
それが、現状なのです。
(だから、多くの行政書士は安い報酬額≠ナ安い客≠引こうとしてしまうのです。
 これでは廃業率が高いのも無理ないです)

 

 

そこで、次のページで、
行政書士でも高い報酬額で良い客を引き付ける方法についてお話ししていきます。

 

 

  * 良い客が「高価=良質」と条件反射的に判断することは社会心理学においても証明されて
    います(ヒューリスティック)。この心理を利用し敢えて高価格に設定することで売り上
    げを伸ばすというのはマーケティングの典型的な手法なのです(シーバス・リーガルの販
    売戦略など)。

 

 

 

まとめ

 

 

行政書士は労働集約型ビジネスです。
安い報酬額だと利益は出ません。
そのうえ、安い料金は安い客を呼びます。

 

士業が食べていくためには
専門性を売りにするしかないのです。

 

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