同期の行政書士との付き合い方

同期の行政書士との付き合い方


【目次】

 

 

職員、役員、同期の新人行政書士に名刺を」のページでもお話ししましたように、
同期の行政書士との付き合いはとても大切です。

 

お互いにとってプラスになる関係を築くことで、お互いの成長のスピードが速くなります。

 

私も、行政書士会入会式や勉強会、交流会で知り合った同期(または近い時期に開業された)行政書士の方々と良いお付き合いをさせていただいた結果、思った以上に早く成長することができました。

 

誰にも頼らずに一人でやっていたら、廃業していたのではないのかとすら思います。
それくらい、同期には助けられています。

 

 

しかし、誰しもが同期の行政書士と良い関係性を築けているわけではありません。
中には皆から相手にされないような新人行政書士もやはりいます。

 

 

そこで、同期の行政書士と良い関係を作るために私が心がけてきた点をお伝えしていきます。

 

 

 

 

 

 

先に「与える」

 

 

同期の行政書士との関係に限った話ではありませんが、
他人と良い関係を作るためには
先に相手に「与える」行動が必要になります。

 

先に「もらう」ことを考えてはいけません。
先に「与える」のです。

 

これはビジネスの鉄則です(返報性のルール)。

 

もし、仮に先に「もらう」ことになってしまったら
もらったもの以上に価値のある何かを「与え」なければなりません。
それをしなければ、その相手との関係は続きません。
絶対に。

 

 

情報をシェアする

 

 

と言っても、開業したばかりの新人行政書士はノウハウも人脈も持ち合わせていません。
もちろんお金もないでしょう。

 

 

「与えるものなんてないよ・・・」

 

 

と、思われるかもしれません。

 

 

しかし、新人行政書士にも与えるものはあります。
それは「情報」です。

 

 

例えば

 

「交通事故業務に関して○○という本がとても参考になりました」

 

「ネット集客について○○というサイトが勉強になりますよ」

 

「○○先生の建設業許可の研修は大変役に立ったので、次回受講されてはどうですか?」

 

「○○事務所の相続無料セミナーで新人のお手伝いを募集していますよ」

 

「○月○日に異業種交流会が開催されるようです。一緒に参加しませんか?」

 

などなど。

 

 

こういった情報は新人行政書士にとっては大変貴重です。
それがきっかけとなって実務スキルが向上したり、人脈が作れたりするのです。
なので、こういう情報を入手したら、惜しみなく周りの新人行政書士に教えてあげるのです。

 

そうすると、
情報を与えた相手は(その人が常識ある人間であれば)必ず「お返し」をしてくれます。

 

あなたが与えた情報に匹敵する価値のある情報を「お返し」してくれます。

 

あなたが1つの情報を10人に与えた結果、
その10人から10の価値ある情報が返ってくるのです。

 

もし、あなたが価値ある1つの情報を「独り占め」していたとしたら
返ってきたはずの10の情報はあなたの手には入らなかったことになります。

 

そういうものなのです。

 

価値ある情報は惜しみなくシェアしましょう。
そうすることで、あなたの成長のスピードは飛躍的に早くなります。

 

 

 

客を紹介する

 

 

新人行政書士もしっかりと人脈を作り、営業活動、業務の勉強を積み重ねていくと
1年も経てば仕事も結構入ってくるようになります。

 

 

このレベルにまで上がってきたら、
今度は「情報」だけでなく
お客様」を同期の行政書士や他士業に紹介することを始めましょう。

 

 

紹介する仕事は自分が取扱っていない業務や注力していない業務です。
(名刺やホームページに掲載していない業務を依頼されることは多々あります)

 

事務所経営がある程度軌道に乗ってきた(方向性がある程度決まってきた)段階であれば、
メイン業務と考えていない仕事を手間暇かけてこなすよりは、
その業務を専門的に扱っている他の行政書士に紹介した方が良いのです。

 

そうすることで、
今度はその行政書士から(あなたが得意とする)お仕事を紹介してもらえるようになります。

 

 

仕事を紹介し合える行政書士や他士業が増えれば増えるほど、
お互いが築き上げた人脈をお互いに利用しながら効率的に仕事を獲得できるようになります。
そして、それぞれの事務所の専門性も高まっていくのです。

 

 

理想的な関係性だと思いませんか?

 

 

士業は蹴落とし合うのではなく、上手く棲み分けができる関係性を目指すべきなのです。

 

 

 

「お返し」をしない行政書士とは付き合わない

 

 

先に「与える」行動をしなければならないと、さんざん言いました。
そうすることで「お返し」をもらえるからです。

 

しかし、士業の中には何度「与え」ても、一向に「お返し」をしない人もいます。
そういう人とは、付き合うのをやめましょう。
何のメリットもありませんから。

 

「お返しはしないけど、面白い奴だから・・・」
なんて思ってはいけません。

 

お友達を作るために士業の世界に入ったわけではないはずです。

 

生活するために、成功するために、人生をかけて行政書士になったのです。
「お返し」もしない士業とつき合っていたら、時間と労力の無駄。
大きなコストとなります。

 

 

ばっさり、関係性を切りましょう

 

 

大丈夫です。
「お返し」をしない人間は誰からも相手にされなくなりますので、
縁を切ってもなんら支障はありません。

 

 

 

まとめ

 

 

先に「与える」行動をとる

 

最初は「情報」をシェアすれば良い。
成長した後は、「客」を紹介し始める。
そうすることで、お互いが効率よく成長し合える。

 

 

「お返し」をしない士業とは付き合わない

 

 

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