行政書士事務所の名前の決め方

行政書士事務所の名前の決め方


【目次】

 

 

おすすめは『行政書士+氏名+事務所』

 

 

行政書士事務所の名前にはいくつかのパターンがあります。

 

 

1 名字+行政書士事務所

 

2 氏名+行政書士事務所

 

3 行政書士+名字+事務所

 

4 行政書士+氏名+事務所

 

5 氏名+法務事務所

 

6 氏名以外の言葉(ex.コスモス)+行政書士事務所

 

7 行政書士+氏名+業務名(ex.相続サポート)事務所

 

8 造語+行政書士事務所

 

9 地域名+行政書士事務所

 

 

 

などなど・・・・

 

 

一定のパターンがありますが、その組み合わせはいくらでも思いつきますね。

 

 

 

では、どのパターンを選ぶべきかについて、
私の見解を述べさせていただきます。

 

 

 

私のおススメは、ズバリ4

 

 

つまり行政書士氏名事務所です。

 

 

 

では、そう考える理由をお話ししていきます。

 

 

「氏名」を使う理由

 

 

まず、「名字」ではなく「氏名」を使うべき理由です。
それは、同じ名字の同業者と事務所名が重複するのを避けるためです。

 

 

     * 日本行政書士会連合会の「事務所の名称に関する指針」において
       既存の事務所との同一名称の使用は原則として禁止されていますが、
       「個人開業行政書士が、その氏又は氏名を使用する場合」は例外とされています。
       しかし、それでも名称が同じだと、お互いに営業上不利になるので
       避けるべきなのです。

 

 

重複してしまうと、双方にとって利益になりません。
特に、後から登録する新人のあなたにとって不利益です。
また、先に登録している先生に不快な思いをさせる可能性があります。
先輩行政書士に嫌われて、得なことは何もありません。

 

 

ですから、「名字」ではなく「氏名(フルネーム)」を使うことをおススメします。

 

 

 

 

では、同じ地域に同じ名字の行政書士がいなかったら?

 

 

 

この場合でも、「名字」ではなく「氏名」を使うべきです。
なぜなら、同じ地域に同名の行政書士がいなくとも、
全国のどこかに同名の行政書士が存在する可能性があります。
(今はいなくとも、これから出てくる可能性があります)

 

 

そして、その場合、同名の行政書士事務所と
インターネット上≠ナ競合する可能性があるのです。

 

 

つまり、ネットユーザーが「名字+行政書士事務所」でネット検索した場合、
同じ名字の行政書士事務所があると、
同じページに、同じ名字の行政書士事務所のホームページが並んでしまうのです。
そして、検索順位で競争が起こります。

 

 

同名の行政書士のホームページがいくつも並んでいたら、
「面倒くさい」
ですよね?

 

 

あなたのことを良く知らない検索ユーザーであれば、
あなたの「ホームページ」に辿り着かない可能性が高いです。

 

 

仮にあなたのことをよく知っている人が検索したのであれば、
同名の行政書士ホームページが他にあっても、
あなたのホームページに辿り着いてくるとは思います。

 

でも、同名のホームページがいくつも並んでいたら、
やっぱり面倒≠ナす。
顧客に面倒な思いをさせてはいけません
これは、ビジネスの鉄則です。

 

 

 

確かに、今でも行政書士の営業の基本は対面≠ナす。

 

しかし、
競争が激化する士業のマーケット。
ユーザーが増え続けるネット社会。

 

 

ホームページからの集客を疎かにしていたら
これからの士業は食べてはいけません。

 

 

ですから、対面で営業する現実の地域でも
そして、ホームページ等で営業するネット上においても
競合を避けるべく、
事務所名には「氏名」を使ってください。

 

 

なお、既存の行政書士事務所の名前はこのサイトで検索できます。
事務所名を決定するに際しては、重複を避けるために必ず確認してください。

 

 

 

 

「氏名+行政書士事務所」ではなく「行政書士+氏名+事務所」とすべき理由

 

 

 

これはインターネット上での競争で、少しでも優位に立つためです。

 

 

検索エンジンの性質上、同じキーワードでも、
なるべく左側に位置している方がSEOで優遇されると言われています。
(SEOとは検索エンジンで上位表示させることです)

 

 

そして、インターネットで行政書士を探している見込み客は、
検索エンジンに「行政書士」と打ち込んで、行政書士を探します。
(普通は、「行政書士+地域名+業務名」といった複合キーワードで検索します)

 

 

だとすれば、「行政書士」というキーワードに対して、できるだけ上位表示される方が、
集客しやすいことになります。

 

 

ですから、ホームページに記載する事務所名にも
「行政書士」を冒頭(左側)に持ってきた方がいい、という訳です。

 

 

 

でも、「氏名」で検索するユーザーもいるわけだから、
「氏名」を冒頭に置いた方がいいのでは?

 

 

 

 

いえいえ

 

 

「氏名」で検索するユーザーは、
普通は、あなたの事を知っていて、
あなたの事務所のホームページを探している人です。

 

 

しかも、「名字」でなく「氏名」を使った事務所名だったら、
通常、ネット上での競合は起こりません。
なので、特にSEOを意識しなくとも、大丈夫なのです。

 

 

 

一方、「行政書士」で検索する人は、「あなた」を探しているわけではありません。
大量に存在する「行政書士」の中から、一人の行政書士を選ぶために
ネット検索をしているのです。

 

 

SEO効果を意識しなければいけないのは、ここなのです。

 

 

 

 

事務所名に「業務名」を入れた方がいいのか?

 

 

ネット集客を考える場合、
キーワードに対して上位表示されるよう工夫しなければいけないことは、上述しました。

 

 

そして、例えば、遺言書作成のサポートを行政書士に依頼したいと考えている見込客が、ネットで行政書士を探す場合、
「遺言書作成+地域名+行政書士」
などといった複合キーワードを検索エンジンに打ち込むはずです。

 

 

では、仮にあなたが「遺言書作成」をメイン業務にしようと考えていたとします。

 

 

それならば、「行政書士+氏名+遺言書作成サポート事務所」といった業務名を使った事務所にすれば、アナログ営業でもわかりやすいし、ネット上の競争にも強くていいんじゃないか?

 

と考えてしまうかもしれません。

 

 

 

だけど、それはおススメできません

 

 

 

新人行政書士の取扱業務の決め方」の頁で詳しく説明しますが、
どの業務が仕事を獲りやすいかは、
あなたが開業する地域、あなたのライバル、あなたが作る人脈によって変わってきます。
時代の流れによっても変わってきます。

 

 

つまり、やってみなければわからないのです。

 

 

確かに、一定の業務に特化した方が、スキルが高まるし、顧客の信頼度も増すでしょう。
でも、なんの経験も実績もない開業したての新人が専門業務を決めたとしても、
上手くいかないケースの方が多いのです。

 

 

ですから、最初は入口を広くとり、
行政書士の一般的業務は何でもする、というスタンスで営業すべきです。

 

 

そして、依頼があった仕事は何でも忠実にこなす。
そうやって、ある程度経験を積んでいく過程で、自分が専門としていく業務を見極める。
これが、成功する可能性が高いやり方です。

 

 

ですから、「事務所名」に業務名を入れるのは、やめておきましょう。
自分の可能性を狭めてしまうだけですから。

 

 

 

もちろん、後から「事務所名」を変更することも可能ですが、
行政書士会への名称変更手続、名刺、ホームページ、チラシ、各書式等、
膨大な量の変更作業が待っています。
大変です。
やめておきましょう。

 

 

 

なお、事務所名で特化≠オなくても、
名刺やホームページ自体で特化≠キるやり方はありますし、
やるべきです。

 

 

つまり、開業直後でも、
業務別に名刺を作れば、アナログでの営業が効果的になります。
⇒詳しくは業務特化型名刺の作り方

 

 

また、自信が持てる業務ができたら、
その業務に特化したホームページを作ればいいのです。
⇒詳しくは、業務特化型ホームページの作り方

 

 

 

 

事務所名に「地域名」を入れた方がいいのか?

 

 

既に述べましたが、インターネットで行政書士を探す人は
「業務名+地域名+行政書士」
といった複合キーワードを検索エンジンに打ち込んで、探します。

 

 

そこで、事務所名を「地域名+行政書士事務所」とされている先生もいます。
確かに、それは営業面で効果的かとも思いますが・・・

 

 

 

しかし、駆け出しの新人行政書士が、
いきなり地域名を使った事務所を構えるというのは、どうなんでしょう?

 

 

その地域の行政書士の先輩方の反感を買うのは必至かと。
繰り返しますが、先輩行政書士に嫌われて得なことは何もありませんから。

 

 

それに顧客の視点に立ってみてもそうです。
「地域名+行政書士事務所」に実際に行ってみたら、自宅の一室だった・・・
なんてことになったら、
騙されたような気分になって、逆に信じられなくなるんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

氏名以外の名称の事務所はどうか?

 

 

最近は、氏名以外の名称の行政書士事務所も結構見かけますね。
たとえば「コスモス行政書士事務所」みたいな。
また、英語や、造語を使ったネーミングの事務所もあります。

 

 

確かに、インパクトはありますので覚えてもらいやすいし、
ネット上の競合も避けることが可能です。

 

 

だけど、事務員もいないたった一人の行政書士の事務所がこの手の名称を使っていると
私は違和感を覚えます。

 

顧客の立場に立って見ても、そうではないでしょうか?

 

 

行政書士としての実績を積み、売り上げも伸び、
従業員を複数人雇い、法人化するくらいに組織が大きくなった時には、
ブランディングのために、こういった名称に変更するのもいいでしょう。

 

 

しかし、開業したばかりの新人行政書士が売らなければならないのは、
まずは、行政書士としての「自分」のはずです。

 

 

ですから、新人は、自分の氏名を事務所名として使い、
自分自身の名前を認知してもらうことに努めることをおススメします。

 

 

 

 

「法務事務所」って?

 

 

では、最近よく見かける「法務事務所」という名称はどうでしょう?

 

 

この名称を使われている先生方は気を悪くされるかもしれませんが、
私は、これは使わないことをおススメします。

 

 

そもそも「法務」と聞いて、何をする事務所なのか
イメージできる一般人がどれだけいるでしょうか?

 

 

いや、専門家でもわかりません。

 

 

「法律事務所」ならば訴訟代理人などを務める弁護士の事務所。
「行政書士事務所」であれば、許認可手続などのサポートしてくれる行政書士の事務所
と、イメージできます。

 

 

でも「法務」って・・・?

 

 

「法務」といった言葉に明確な定義はありません。
「法務」という言葉が、どの資格に結び付くのかもわかりません。

 

 

もちろん、名刺やホームページに、
その先生の取扱業務
つまり「法務」の内容は詳細に書かれているのでしょう。

 

けれど、最も重要な事務所名からは、何屋さんなのか良く解らないのです。

 

 

 

はっきり言います。

 

 

 

「法務事務所」という名前は、
他の士業、特に弁護士からの冷笑の対象となっています。

 

 

「法務」という名称を使うことで、自分の専門性が高いとでも思われたいのかな?

 

 

といった感じです。

 

 

 

「法務事務所」の名称を使う先生の本意は違うのでしょうが、
そう思われがちだ、ということです。
そして何より、客の視点に立った場合、解りにくいのです。

 

 

行政書士なのだから「行政書士事務所」で良いのです。

 

 

「行政書士○○法務事務所」ではなく
「行政書士○○事務所」で良いのです。

 

 

事務所名に業務名は付けない方が良いと言いました。
それと同じことです。

 

 

もっと言います。
行政書士に「法務」を依頼しようとする顧客はいません。
行政書士を探すためにネットで「法務」と検索するユーザーもいません。

 

 

さらに言いましょう。
特定キーワードでSEO効果を高めるのなら、タイトルは短い方が良いのです。
「行政書士○○法務事務所」よりも
「行政書士○○事務所」の方が
「行政書士」での検索結果で上位表示されやすいのです。
無意味なワードはできるだけタイトルに入れないのが鉄則なのです。

 

 

 

とても大切なことだと思っているので
しつこく、しつこくお話ししました。

 

 

もし、あなたが「法務」を専門にしたいと思っているのであれば
あなたが考えている「法務」の内容を、名刺やホームページに詳細に書けば良いのです。

 

 

誰が見ても、具体的に解るように。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

事務所名は「行政書士+氏名+事務所」でいくべき。

 

 

 

特定の業務に特化するのであれば
特化型名刺、特化型ホームページを作成すれば良い。

 

 

 

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