業務特化型の行政書士の名刺

業務特化型の行政書士の名刺


【目次】

 

 

業務特化型の行政書士の名刺

 

 

業務特化型名刺の威力

 

 

続いて、仕事獲得にとって最も即効性がある
「業務特化型名刺」について説明します。

 

 

行政書士が作る名刺の種類と目的」のページでお話ししましたように、
取扱業務が数多く羅列してある名刺を渡しても、
もらった人はいちいち取扱業務まで読んでくれません。
もし読んでくれたとしても、その人の記憶には残りません。

 

 

しかし、ある特定の問題を抱えている属性に対して、
その問題を解決しうるサービス(業務)に特化した名刺を渡すと、
そのインパクトは絶大です。

 

 

例えば、「相続セミナー」を開催したとします。
そのセミナーに参加してくれた人達は
当然、相続に関して何らかの悩みや問題を抱えているわけです。
よって、様々な業務を記載している名刺を渡すよりも、
「相続」に特化した名刺を渡した方が効果的です。

 

同様に、交通事故の無料相談を開催した場合、そこに来た相談者に対しては
「交通事故」に特化した名刺を渡します。

 

建設業関係の人には
「建設業許可」に特化した名刺を渡します。

 

美容院に行ったら、雇われている美容師に
「美容院開業」に特化した名刺を渡します。

 

外国人労働者に対しては
「入管」に特化した名刺を渡します。

 

ネットオークション等で転売の副業をしているという人には
「古物商許可」に特化した名刺を渡します。

 

お節介で交流範囲が広いヒマそうな専業主婦などには
「離婚」に特化した名刺を渡します。

 

最近、引越してきた人には
「自動車登録」に特化した名刺を渡します。

 

農地を所有している人には
「農地転用」に特化した名刺を渡します。

 

 

そうやって、ターゲットを絞りこみ、特定のサービスだけを宣伝することによって
自分の抱えている問題を解決してくれる専門家と知り合えた!
という印象を相手に刷り込むことができるのです。

 

 

何か問題が起きた時に顧客になってくれるかもしれない人への営業ではなく、
具体的または潜在的に問題を抱えている属性への営業なのです。
仕事を受任できる可能性は高まります。

 

 

また、ある問題を抱えている人の周りには、同じ問題を抱えている人が多いものです。
なので、一人の問題を解決してあげたら、その人からの紹介で仕事が入ってきます。
そうやって、ある属性への人脈が広がっていくのです。

 

 

相手の属性を見極めて、
行政書士業務で解決し得る問題を抱えている(または、周辺に問題を抱えている人がいる)可能性があると判断した場合には、
臨機応変に業務特化型名刺を選択して、渡しましょう。

 

 

繰り返しますが、その効果は絶大です。

 

 

なお、「業務特化型名刺」は開業直後から配ってください。

 

「実務を経験し、自信がついてから・・・」等と言っていたら、
いつまでたっても仕事など獲得できません。

 

業務特化型ホームページ」と異なり、名刺に記載するコンテンツはほんの僅かなので
業務未経験でもある程度勉強すれば、作成できるはずです。
必ず、取り扱う予定の業務全てについて「業務特化型名刺」を作成しましょう。

 

 

また、名刺を渡すチャンスはいつ訪れるかわかりません。
いつでも直ぐに取り出せるように、鞄の中に各種「業務特化型名刺」を入れておきましょう。
そして、渡すべき名刺の種類を間違わないように、
種類ごとに色違いの名刺ケースに入れておくなどの準備もしておきましょう。

 

 

 

業務特化型名刺の具体例

 

 

「業務特化型名刺」を作るといっても、イメージが湧かない
という方もおられると思います。

 

そこで、いくつかサンプルを作ってみました。
参考にして下さい。

 

 

といっても、まる写しはダメですよ!
オリジナリティーが重要です。
他の行政書士の名刺とは一味違う、パッと見て印象に残るような名刺を
一生懸命に考えて作りだして下さい。

 

 

 

 

相続特化型名刺

 

 

 

表面

 

 

 

相続専門の行政書士の名刺

 

 

名刺には「○○専門の」と書いてかまいません。
もちろん○○以外の業務も実際には取り扱っているわけなのですが、このように名刺に記載したからといって法令違反になるわけでもありません。
「専門」=「その業務のスキルが高い」という意味で捉えてもらえれば良いのです。
他の多くの士業も名刺やホームページにそのような記載をして営業行為をしているので、なんら躊躇する必要はありません。
要は、とにかく仕事を獲得し、きっちり仕上げ、顧客に満足してもらうことが重要なのです。

 

さらに言うと、仕事で満足してくれた顧客は、行政書士であるあなたのことを信頼します。
信頼してくれた顧客には、他の業務も取り扱っていることを伝えましょう(「基本となる名刺」や他の「業務特化型名刺」を渡すなど)。
そこからさらに仕事が生まれる可能性があるのです。

 

ホームページのURLは、最初は基本となる(全ての取扱業務を掲載している)ホームページのURLを載せることになりますが、ある程度経験を積んで、「業務特化型のホームページ」を作成した後は、名刺に対応した業務特化型のホームページのURLを載せましょう。

 

 

裏面

 

 

 

相続専門の行政書士の名刺の裏面

 

 

 

 

 

 

建設業許可特化型名刺

 

 

 

表面

 

 

 

建設業許可専門の行政書士の名刺

 

 

 

裏面

 

 

建設業許可専門の行政書士の名刺の裏面

 

 

 

まとめ

 

 

特定の問題、悩みを抱えている属性に対しては
その問題を解決できるサービス(業務)に特化した名刺を渡す。
仕事の依頼を受けるだけでなく、お客様を紹介してもらいやすい。

 

 

人に会う時は、その人が抱えている問題を素早く見極めて、渡すべき名刺を選択する。
もちろん、事前に調査できる場合は必ずする。

 

 

業務特化型名刺は、開業直後から配る。
ビビッてはいけない。経験しなければスキルは身につかない。

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