「行政書士の平均年収」の根拠と意味

「行政書士の平均年収」の根拠と意味


【目次】

 

 

 

「行政書士の平均年収って、どれくらいなんだろう・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行政書士試験の受験を考えている人、
あるいは資格は持っているが独立開業をすべきか迷っている人であれば
誰でも気になるところでしょう。

 

 

私もそうでした。

 

 

しかし、この質問に答えはありません。
また、答えを知る意味もありません。

 

 

 

「行政書士の平均年収」のデータに根拠はあるのか?

 

 

「行政書士 平均年収」などといったキーワードでネット検索してみると、
600万円だとか、450万円だとか、さまざまな情報が流れていますが、
はっきり言ってそのどれも明確な根拠などありません。

 

そもそも行政書士に自分の年収を報告する義務などないのです。
(確定申告はもちろん義務ですけど、統計として情報開示されることなどありません)

 

 

強いて手掛かりを探すとなれば、
日本行政書士連合会が実施している「行政書士実態調査」でしょう。

 

 

近年では、2023年にこの調査が実施されており、
年間売上高」の集計結果が「日本行政 2024年3月号」(会員に送られてくる雑誌)で
発表されています。

 

 

 

行政書士の平均年収

 

 

 

しかし、この実態調査はしょせんアンケートであり、
会員である行政書士に回答する義務はありません。

 

実際この時の調査に対する回答率はわずか6パーセントです。
しかも、「食えないレベルの層」や、逆に「すごく稼いでいる層」は、
まずこういったアンケートに回答することはありません。

 

つまり、データとしてあてにならないのです。

 

 

結局のところ、本当の「行政書士の平均年収」はわかりません。

 

 

 

独立開業に「平均」などありえない

 

 

とはいっても、
やっぱり行政書士になろうと考えている人は「行政書士の平均年収」を知りたいでしょう。
自分が将来行政書士になった時にどれくらい稼げるのか、目安≠ェないと不安ですからね。

 

 

 

でも、忘れないでください。

 

「行政書士」になるということは「独立開業」することなのです。

 

そして、「平均的な独立開業」などないのです。

 

 

 

 

 

サラリーマンになるのであれば、「平均年収」という目安に意味はあるでしょう。

 

 

「あの会社の30歳代の平均収入は・・・40代、50代は・・・」

 

壊れつつあるとはいえ、まだまだ年功序列による報酬体系を維持している会社は多いです。

 

 

「あの会社に入って普通にやっていれば、将来的には・・・」

 

という計算は、ある程度成り立ちます。

 

 

 

しかし、個人事業主である行政書士の年収はまさにピンキリ≠ナす

 

 

できる行政書士はとことん稼ぎますが、
ダメな行政書士はまったく稼げません。

 

 

年収1000万円を超える行政書士もたくさんいますが、
廃業する行政書士も多いのです。

 

 

「普通にやっていれば・・・」

 

という甘い考えで開業すれば、おそらく廃業することになるでしょう。

 

 

 

「NO1」を目指さない経営者は死にゆくのみ

 

 

どんな業種でもそうですが、
組織のトップに立つ経営者は常に業界のNO1を目指しています。
NO1になった後も、さらなる高みを目指します。

 

「これくらいでいい」という妥協は、経営者には絶対に許されないことなのです。

 

個人事業主である行政書士もその例外ではありません。
成功したいのであれば、NO1を目指しましょう。

 

 

といっても、
単に「NO1を目指す」では、「目標」が漠然としすぎて「行動」につながりにくいですよね。

 

 

そこで、

 

「自分が得意とする業務では、地域でNO1になる!」

 

ここを目標としましょう。

 

 

 

業務・地域を絞り、そこでNO1になる。
いわゆる「ランチェスター経営」です。
2〜3種類の業務でこの目標を達成すれば、年収1000万円は超えます。
私が知っているできる行政書士≠見ても、実際にそうなっています。

 

 

では、絞った「業務・地域」での順位はどうやって図ればいいでしょうか?

 

年商などの数字で図ることができればそれが一番明確なのですが、
ライバル事務所の年商などは公表されていません。
そこでホームページの検索順位をひとつの目安として判断しましょう。

 

つまり「地域名、業務名」でサイト検索して、
1位に表示されているホームページの事務所が1位であると仮定して、
そこを超えることを目指すのです。

 

 

ホームページを成長させよう」などのページで説明しましたように、
検索サイトで1位表示されるためには1番充実したコンテンツが必要です。
充実したコンテンツを作成できる行政書士は当然それを作れるだけの業務スキルを持っています。
しかも、1位に表示されているのでネット上での集客力も1番です。
ゆえに、NO1である可能性が高いのです。

 

  * サイト制作会社やSEO業者にお金を払って(被リンクをもらって)上位表示されている
    コンテンツが乏しいホームページもありますが、それは無視して結構です。
    いずれ死にますから(Googleのガイドライン参照)。

 

 

 

とにかく、
あなたの「業務・地域特化型ホームページ」が検索結果で1位になることを目指しましょう。

 

1位になるためにはサイトのコンテンツが1番でなければいけません。

 

そうなるためには、その業務について相当勉強していなければならないし、
実際に実務経験を積み上げなければなりません。

 

しかし、勉強と経験が蓄積されていけば、
自ずとサイトのコンテンツの質も高まっていきます。

 

継続することで「NO1」が射程距離に入ってくるのです。

 

 

 

とにかく、地域でNO1を目指しましょう。
そうすれば収入は自ずとついてきます。

 

 

 

上限はありません。
法人化して社員を増やして年商1億を超えている行政書士だっているのです。

 

 

 

経営者に「平均」という概念などありませんよ?

 

 

 

まとめ

 

 

「行政書士の平均年収」に意味はない。

 

経営者は常にNO1を目指さなければならない。

 

妥協せずに努力を続ければ、ついてくる収入にも上限はない。

 

 

 

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

ホームページ作成マニュアル ブログ作成マニュアル
名刺作成マニュアル 職印作成の作法
書式 実務講座

関連ページ

司法試験不合格後、就職先がなく行政書士になろうと考えているあなたへ
私は司法試験に不合格になり行政書士となりました。しかし現実は甘くなかったです。国家資格だからといって食える保証はなし。司法試験の受験勉強で身につけた法律の知識も役に立たない。行政書士事務所経営はゼロからのスタートだったのです。
定年後に行政書士としてシニア起業する諸先輩方へ。まだまだ輝けますよ!
人生経験、人脈、資金が豊富なシニア世代の方が本気になって行政書士事務所を経営すれば、若手よりも成長のスピードは速くなります。実際に定年後に行政書士になって成功している方はとても多いのです。
行政書士開業体験談(本、ブログ)を毒にするな!
学校教育でサラリーマン思考を植えつけられた人は「正解」を探します。 しかし、経営に「正解」はありません。 自分で作ったサービス・商品を市場に出す。市場の反応を見る。改善する。その繰り返しの中で「最適解」を見つけるしかないのです。
士業こそ返報性のルール(原理)を厳守せよ!
返報性の原理は人間社会を発展させたルール。ビジネスもこのルールに従って動いている。マーケティングはまずこのルールを利用することから始まる。独立した行政書士のような個人事業主は特にこのルールを厳守しなければ経営で失敗することになる。
「未経験で開業するのは不安・・・」←大半の行政書士は実務未経験で独立です
実務未経験でも全く問題はない。なぜなら「実務」には正解があるからそれを学ぶだけ。 一方「経営」に正解はない。自分で経験しながら経営のスキルを高めていくしかない。
稼ぐ行政書士になるために〜山を登ればライバルが勝手に減る話
目の前に困難な課題があれば必ずやり遂げる。そうするだけで勝手にライバルが減り、稼げる行政書士に成長できる。
【廃業する行政書士のパターン】やらない理由を探すノウハウコレクター
いくらノウハウをかき集めても行動に移らなければ結果は出ない。他者に依存する体質では経営者として自立できない。行政書士になるのであればサラリーマン思考から脱却し、経営者のマインドを持ちましょう。
ブラック企業のサラリーマンを辞めたいから行政書士になろうとしているあなたへ
ブラック企業を辞めて行政書士になる人が失敗する理由。 開業後はサラリーマン時代以上に苦しい労働環境が待っている。 ダラダラするのも勝手だが、そんな奴は廃業する。 その現実を理解し、そこを乗り越える覚悟がなければその先の成功には辿り着けない。
行政書士の社会的評価を上げたい!報酬額の相場を上げたい!
そもそも、行政書士の業務で解決できる悩みを抱えている人はどこにでも大量に存在します。 しかし、世間一般の人は行政書士が何をする専門家なのかを知らない。 だから、悩みを抱えても、行政書士を探し始める人はとても少ない。 つまり、現状では、行政書士は潜在的な需要を拾いきれていないのです。
「行政書士で独立しても3年は食えない」は本当か?→嘘です
新人行政書士が食っていけるようになるには「認知」を広げることが大前提。 そのために必要なのが「営業活動の量と質」 ネットでレバレッジをかければ「1年」で食えるレベルに到達することも十分に可能。 「3年くらいすれば食えるでしょ」などとのんきに構えている新人は消えゆくのみ。
「十分な運転資金がないと怖くて開業に踏み切れない」という行政書士試験合格者へ
行政書士事務所開業に不安や怖さがついてくるのは当たり前。そして、どれだけ開業資金を溜めてもお金の不安はなくならない。赤字経営が続けば、資金は尽きる。大事なのはできるだけ早く経営を軌道に乗せて黒字化すること。黒字経営を続ける事。

ホーム RSS購読 サイトマップ
自己紹介 目次 登録申請まで 申請後〜開業前 営業 実務